↑佐伯とぶつかり、風邪薬の缶と爆弾の缶が空を舞う。

↑缶を拾う間もなく「ギンガ転生!」、煙ヱ門と対峙する。

↑火種飛ばしで、キセルの火種を自分の頭に乗せてしまった煙ヱ門は、勝手に退散していく。

↑3,000年前のバルバンの爆弾を発見した佐伯助教授。
 ただ、しいて挙げれば、一本だけ異色な回がありました。「第15章 恐怖のしゃっくり」です。非の打ちどころのないベタなタイトル(すいません僕が考えました)。これの何が異色かというと、全五十話中唯一の「ギャグ編」なのです。ギンガイエロー・ヒカルが爆弾を飲み込んでしまって、その爆弾に衝撃(=しゃっくり)を百回与えると爆発する、それを解消するには「うちけしの滝」の水を飲まねばならない。そんなヒカルをギンガレッド・リョウマが滝まで連れて行こうとするも、道中敵の妨害など様々な事件が起こる、という話。
 監督は辻野正人さん、脚本は武上純希さん。このコンビには独特のノリがありまして、お二人とも同年代で長い付き合いであることもあってか、要は「自分たちも楽しもう」という方向で作品ができていく。後半どんどん話がシリアスになっていくという予感のなか、お二人の間には「前半の"エピソード編"で一発かましてやろう」という暗黙の諒解が、打ち合わせ時からあったような気がします。
 そして僕としても台本作成の段階から、「ああ、これは今までになかったテイストの話になるな」という思いはあった。でもこの頃にはすでに番組のフォーマットはほぼ確立されていましたから、まず作品世界は崩れないだろうと思っていたし、実は少々楽しみにもしていました。個人的にはこういうテイストの話は好きですし、キャストに関しても、ヒカル・高橋(伸顕)くんは当時どの監督も認める急成長株で、リョウマ・前原(一輝)くんは素顔がギャグ志向の人だった。この二人ならきっとやりきってくれるだろうと信じていました。・・・でもまあ要は、日々の忙しさにかまけて、この話に関してはつい気楽に構えてしまっていたのです。


 そして時間はとんで、試写の日。
 観て、僕は顔を引き攣らせながら、笑うほかなかった。
 辻野監督は最大限に遊びきっていました。ヒカルとリョウマ、そして敵キャラの行動までもが完全に漫画的に描かれ、こまかいくすぐりも随所にちりばめられている。中でも、リョウマがやはり本領を発揮していました。こういう番組には珍しく、前原くん自身のコメディ・センス、「間」が画に出ていた。そう、懺悔しますが、これはスタッフ、キャストにかなりの割合で「
持っていかれてしまった」お話だったのです。
 僕はウケながらも、ある疑問、すなわち「これは『ギンガマン』における正解なのだろうか?」という思いを頭の中で巡らせていました。ここまでハジけてしまっていいのだろうか? ここで突如としてギャグ編をやってしまって、シリーズ全体の統一感というものに影響はないんだろうか?etc...。

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