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他の映像作品がそうであるように、東映作品もまた驚くほどたくさんの人達の手によって作り上げられています。その作り手達を知れば、自ずとその作品も見えてくるのではないでしょうか? そう考えると話を聞いてみたい人はたくさんいると思います。そこで、不肖未熟の身ではありますが、私が会員のみなさんに成り代わり、いろいろな方にお話を伺っていきます。今回はこの方にターゲットを合わせました。みなさんの聞きたいことが、少しでも聞き出せていると良いのですが・・・・。
(未来戦隊タイムレンジャー -ユウリ役-) |
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「お久しぶりで〜す!」明るい声がした。見るとそこには、髪を少し切り明るい茶髪になったユウリが、にっこりと微笑んでいた。笑顔は変わらない。むしろテレビで見るよりもずっと優しげで、かわいらしい。 「お元気でしたか?」 こちらも負けずと声が明るくなる。 私は女だが、かわいい女の子と会うのはやはり嬉しい。気持ちがパァーっと明るくなるし、なんだかウキウキしてくる。それが『未来戦隊タイムレンジャー』のユウリ役・勝村美香ちゃんとなれば、なおのことである。今日は、美香ちゃんとゆっくりおしゃべりをしてみようと思う。 「それ、デジカメですか? 見たい…」 取材用に持っていたデジタルカメラを見つけ、彼女は興味津々にのぞき込む。 「絶対今年中にデジカメをゲットします!」 おやおや、いきなり宣言しちゃってどうしたのかな? 「なんかね、りん(有輝りん)が持ってて、あのホナミちゃん役の。で欲しくなって。すごい仕上がりが綺麗なんですよ、クリアで。プリントアウトしたのが。それで、欲しいなぁって」 そう、美香ちゃんはホナミ役の有輝りんちゃんと仲が良くて、アフレコで遅くなった日とかは、一緒にご飯を食べて帰ったりしていたんだそうだ。 「デジカメには前から興味があったの?」 「はい。でも、買ってもパソコンがないとプリントアウト出来ないって聞いて。カメラ屋さんで出来るとは聞いているんですけど」 「でも、撮ったその場で見られるのっていいよね」 いくらか使いこなせるようになったデジカメの利点を、知ったかぶりで言ってみた。 「うん! それが素晴らしい。あ! これって一番新しいのですよね? これです、これが欲しい!」 なんて、屈託のない人なつこい表情で言うのだろう。私がお金持ちのおじさまだったら、すぐにでも買ってあげただろう。でも、彼女が欲しがったのは、334万画素、6倍ズームと高性能の上にかなりコンパクトなデジタルスチルカメラ。お金持ちではない私には、ちょっと、いやかなりお高い。 「銀座には遊びに来たりする?」 彼女のテリトリーを聴いてみた。 「あんまり来たことないんですよ。この前、銀座で待ち合わせしたんですけど、迷子になりそうでした。最近よく行くのは池袋とかですね」 確かに若いお嬢さんはあまり来ないかな? かく言う私もそんなに銀座を知っているわけではないので、銀座に本社を構える東映の人に、おいしいケーキ屋さんを教えてもらっておいた。 早速、彼女を誘う。 「ケーキ、大好きです。甘いもの好きなんで」 なんて、女の子らしいのだろう。”甘いもの好きが女の子らしいとは偏見だ”と言われたら大変申し訳ないのだが、やはりごく一般的に考えるとかわいい女の子は、甘いもの好きであって欲しいと思う。 |
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プランタンの本館と別館の間の通り、銀座マロニエ通りを少し歩いたところにお目当てのお店があった。1階のショーウインドウの中には、お雛様のように着飾ったケーキたちがお行儀良く並んでいた。そのおいしそうなケーキを、地下のサロンで頂くことにした。ウエイターが、1階で見たケーキがいっぱい乗ったトレイを持ってきた。瞳をキラキラさせてケーキ達を見つめている。そんなに見つめられたら、ケーキが溶けてしまうよぉ。 |
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「この、ガトーマンゴーとタルトフレーズと、カフェ・オレをください」 トレイの真ん中に鎮座しているタルトフレーズは、苺がたくさん乗ったちょっと大きめのケーキ。もしかして苺好き? 彼女はコクっと、うなずいた。 「うん! 実家から送ってくるの。苺と梨は実家からって決まってます。苺は、いとこが栃木に住んでて”女峰”と”とちおとめ”っていうのを持ってきてくれて、それを食べる! 楽しみですよ、ほんと。摘みたてをそのまま持ってきてくれるから、全然味が違うんです。梨も、おばあちゃんの兄弟が梨園で”豊水”と”幸水”を作ってて、それを毎年送ってくれるんです。結構山のほうで作っている梨で大きいんですよ」 親戚のことを嬉しそうに話す。家族や親戚に愛されて育ったんだな、ってすぐわかる。 「梨って作るの難しいって聴いたことあるけど?」 「うん、良くわかんないけど大変だって言ってた。子供の頃、その梨園によく遊びに行ったの。犬がね、番犬がちゃんといるの。入ると吠えるの、必ず。その犬とよく遊んだ」 ほら、また嬉しそうな表情。 「美香ちゃん、お転婆だったんだもんね?」 と、以前インタビューしたときのことを思い出して言った。 「そう、イタズラばっかりしてた。梨園に行って、勝手に梨もいでました。犬を手なずけるのに手こずって、ソーセージとかコンビーフとかをおばあちゃんちから持って行って。いとこのカオリちゃんと、ワン!ってすぐ吠えるから「しーっ!」って餌あげて。でも、私はカオリちゃんに付いていっただけで、カオリちゃんが首謀者(笑)。もぎたてはおいしかったです。皮もむかずにかぶりついて。本当に大きくて、1個食べきれなかった。なんかもったいないことをしました」 ウエイターが大きなカフェ・オレ・ボール(結構大きいのに持ち手がついている、ちょっとおしゃれなカフェ・オレ・ボールだ)に入ったカフェ・オレを、美香ちゃんの目の前に置いた。 今でも時々は親戚に会うのかな? 以前にインタビューした役者さんは、顔が売れたら急に親戚が増えたって言ってたけど、美香ちゃんのところもそう言うことってあるのかな? 「あ〜、いとこのおばさんとかが知らない子を連れてきて、遠くの親戚にあたるんだよって。会ったことも無い子で、でも確かに姓は勝村で親戚なんです。でも「テレビと違う!」って言われて「え! そんなこと言われても…」って困っちゃった。タイムレンジャーのみんなも、お正月とかに実家に帰るとすごい、って言ってた」 やっぱり、親戚や知り合いは増えるようだ。 ガトーマンゴーとタルトフレーズが来た。美香ちゃんはまずはガトーマンゴーにフォークを入れた。クリーム色のそのケーキはきっと幸せだろう、こんなかわいい子に食べてもらえるのだから。 「これ、すっごくおいしい!」 良かったね、ケーキ冥利に尽きるってもんだよね。 |
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