彩乃ちゃんとお母さんは大の仲良し。今は親元を離れているのでもっぱら電話で話をすることが多い。
「必ず電話するのが『龍騎』が終わったあと。日曜日の朝8時半にかかってきて、感想を言ってくれるんですよ。「今日は○○○○だったね」とか。でも、最後のほうは、お母さん毎回泣いてましたね。鼻声になっていたんですよ「あれ? お母さんどうしたの?」って言うと「お母さん泣いちゃったよ。ごめんね」って。優衣の場面じゃなくても「みんなのいろんなシーンでいっぱい泣かせてもらって、『仮面ライダー龍騎』はすごかったよ、すごい良かったよ」って。「1年間楽しめたし、毎週日曜日が楽しみだったよ」って」
 娘の姿を観る楽しみだけでなく、ドラマ自体もお母さんに喜んでもらえたようだ。そのお母さんによると、
「お母さんは「顔が違う!」って言ってましたね、最後と最初で」
と、彩乃ちゃんの成長ぶりが顔に表れていることを指摘。


「家では1話から50話までビデオに録ってあって、それをたまに母も私も見るんですけど、そうすると「顔、違うね。成長がすごいわかるよ」って。そう言ってもらえるのって嬉しい(^o^)」
と、お母さんの言葉を素直に受け止める彩乃ちゃん。
 子供のころの成長を見つめ、今またこの1年での急成長を見ることができたお母さん。思うところは大きいだろう。
「きっと濃いと思うんですよね、母にとっても。お母さんは特にはっきり言うんですよ「ここがダメだ」とか「ここが良かった」とか。それは自分にとって刺激になるんですよね、率直な意見を頂けるっていうのは。周りの方とかに誉めて頂けるのはすごい嬉しいんですよ。そこに渇を入れてくれるのが、監督もそうなんですけど、母なんです。石田(秀範)監督に最後の打ち上げの日に言われたんですけど「杉山くんは、僕が怒るとすごい絶対負けない、って顔するんだよね。目が変わる」って。本当にそうなんですよ、私すごく負けず嫌いなんで(笑)。撮影初日に、田崎(竜太)監督やカメラマンの松村(文雄)さんに怒られているんですけど、あのとき思ったのが「絶対にまた同じところで怒られないようにしよう!」って。すごい心で誓うんですよね「負けない!」って。すごい負けず嫌いなんですよ」
と、外見からは想像しにくい一面を持っていた。
 それは子供の頃からだったのだろうか?
「小さい頃からですね。保育園のとき女の子が3人しかいかなくて、あと全員男の子だったんですよ。私はすごい男の子っぽくて…すごい活発だったっていうか、男の子と混ざってアクティブに動くというか。一緒にヒーローごっことかもしてましたね(笑)。だから、ヒーロー系が大好きで“チェンジグリフォン”になりたかったんですよ、本当に。「チェンジマン」に会いに行ってチェンジグリフォンに抱っこされたんですよ、後楽園だったと思うんですけど。なぜかブラックだったんですよね(笑)。でも、ショックだったことがあるんです」
と、憧れのチェンジマンのブラック、チェンジグリフォンに会ったときのことを話してくれた。
「ショックだったのは、「僕、おいで」って言われたんですね。“僕”だったんですよ。ショートカットで男の子っぽかったから…」
 と、寂しい思い出もあったようだが、基本的には男の子と一緒に遊べるたくましい女の子だったようだ。
「気持ち的に結構強くなって、前向きいろんなことを考えられて行けるのも、そのお陰だと思うんです」
 と、男の子たちにもまれて育った幼少期をふり返った。

 そしてこれは『龍騎』が始まったころにも言っていたことだが、心に残るもうひとりのヒーローは、その若さにかかわらず何故か“仮面ライダー1号”。
「『仮面ライダー』って1号のイメージがあるんですよね。さっきもここで見てたんですけど、主題歌を歌えるんですよ「あ、知ってる」って。おかしいんですよね(笑)」
と、控え室に備え付けられているモニターを指差して言った。そこには第1部の“スーパーライブ”でのキャラクターのショーが流れて、会場の様子がわかるようになっていた。今は本日2回目の“スーパーライブ”のためにお客さんが続々と席に着く様子が流れていた。天井のスピーカーからは、歴代ライダーの曲も流れている。
 しかし、再放送もあまりされていない“仮面ライダー1号”が印象に残っているとは、不思議なことだ。一体どこでインプリントされたのか? それはご自身にもわからないらしい。
「不思議なんですよね。でも、だからすごい嬉しいんですよね、受かったときとかも」
と、『龍騎』のオーディションに受かったときのことを話してくれた。
「受かったときのこともすごく良く覚えているんですけど、「遂に私も仮面ライダーに変身するのね!」って(^o^)。でもヒロインだからもしかするとかわいいのかな? 助けられるのかな? ワクワク♪って思っていたんですけどね。台本見たらあれ?「気が強い」!って(笑)。かなり気が強いイメージの女の子で、でもそこって私に似ているかもって(笑)」



前へ 次へ
line
構成/すねやみえこ
(c)2002 TV ASAHI・TOEI AG・TOEI