そしてひとみ少女は一歩大人になり、小学生になりました。それと同時期の引っ越し。環境がかなり変わって、ひとみ少女も変化をし始めたようです。「幼稚園から小学校に上がるときに引っ越ししたんですよ。今までのギャングの子たちじゃなくて、全然知らない子たちが多いわけじゃないですか。一番最初に仲良くなったのは近所の子で、その子も引っ越してきたばかりで。その子とはすっごい仲良くなって今まで通りの感じだったんですよ。今まで通りのいたずらっ子な私。 だけど、小学校に入ると全然おとなしい、隅っこで小さくなっているような子になっちゃって。何か萎縮しちゃったところがあるというか…友達とのノリが違ったんだと思うんですけど。まあ、勉強が始まったっていうのが最大の要因かも知れませんけど。小学校は塾に行って小4,5の勉強をしている子がいたりとかして、1年生なのに幼稚園生と小学4年生くらいの差が既にありましたからね。 家に帰ってきてから近所で遊ぶときは活発な感じで、でも学校ではおとなしくて。なんか内弁慶でしたね。小学4,5年生のころはずっと本にハマったんです。活字中毒なくらい(笑)。もう、授業中も読んじゃうくらい。図書館や図書室で借りてきたりしてずっと読んでて。図書館では文学書とか児童書とかを借りて、家にある赤川次郎とかも読んだりとかして。おもしろかったわけではなかったんだと思うんです。ただ読みたかっただけ。ずっと読んでいただけ。だから5,6年のころの同級生に会うと「本が好きだった」っていうイメージしか無いみたいなんです。その辺でたぶん感受性が…本から得る知識で偏ってきて…中学ではすっかり冷めちゃった感じになって…」 ここで、いたずらっ子のちびっ子ギャングはすっかり姿を消してしまったようです。明るさも心の奥へ秘められてしまったみたい。 「中学校くらいになると男の子を意識し始めたり、女の子はお化粧し始めちゃったりとかするじゃないですか。そういうのを冷めた目で見るみたいな、すっごい嫌な中学生でした(笑)。その延長で高校に入ってもそんな感じで、「三輪さんってクールだよね」って。冗談とかも言わなくて。高校で私がずっと喋っているのを聞いたことがある人は、いないんじゃないかっていうくらい」 人はここまで変われるものなんだ、と思うくらい今の三輪さんの感じとはほど遠い。 「そうですね。笑うということが嫌いだったんです。「テロメア」はちょうどそういう時期だったんで、笑わなくちゃいけないシーンとか、すっごい引きつっているんですよ。今観たら気持ち悪って感じで(笑)。当時の性格が顔に出るんですよね。当時はすごいきつい顔してましたから。きついし冷たいし、嫌なヤツでした(笑)」 と、今だからこそ笑って話してくれる。多感な時期に、誰もが押し込められる学校という集団が、三輪さんには合わなかったようです。クールになった三輪さんを、本来の明るいいたずらっ子に戻してくれたきっかけは何だったんでしょうか。 「たぶん、学校とか大勢で集まる場所が嫌いだったんだと思います。そこにいるときはそこからはずれたところから見ていたい、という想いが強くて冷めて見ていたんですけど、それが終わった時点で、もうフリーな訳じゃないですか。自分がどうあってもいいんだと。クラスって1度変なイメージを付けられると、それを払拭することは難しいじゃないですか、それを引きずってずーっときていたんで。高校卒業してなんとなく徐々にですね。仕事もしているというのもあって、つきあう人も遊ぶ人も変わってくるわけだから、それで。基本の私はいたずらっ子な訳じゃないですか、全く知らない人、何も関係の無い人と会うと、そこに戻るんですね。それを繰り返しているうちに昔の人たちと会っても、基本の私でいられるようになった、いろんな人との出会いが変わってきたきっかけですね」 と、ご自身の変化を赤裸々に語ってくれた。しかし本当に顔つきからして違うんです。『テロメア』月島イツミのときは、痛いくらい繊細そうなクールな顔つきだったのに、今はとても優しい雰囲気の「隣の綺麗なお姉さん」風。これだけ違う雰囲気を醸し出せるのなら、これからの役もいろいろ幅が広がるのでは? 「そうですね。徐々に変わって行くかも知れないですね。どう自分が変化していくかで、性格の基本は変わらなくても徐々に雰囲気は変わって行くと思うので、それに合わせていろんな仕事が増やせていけたら。その、よく言えばクールだった時代というのも私の中にはまだあるわけです。今は2種類できる訳じゃないですか。素で2種類できるわけだから、それをいろいろ増やしていけるっていうのが、役者としてはいいんじゃないかな。そういう時代があったのが、良かったんじゃないのかなって思ってます」 しっかり人生経験として自分の中に蓄積させている三輪さんでした。 今後はどんな活躍をされるのかが、とても楽しみです。 「明るい役もやってみたいし。自分が明るく無くても明るい作品とか、コメディチックなものにも出てみたいなと。コメディ、やって見たいですね。一度は挑戦したいジャンルです。『発狂する唇』ってある意味コメディというか、ブラックジョークな映画じゃないですか。あれの毒素を抜いちゃったような、ただ単に見ていて楽しい映画にも出てみたいなと思いますね。(^_^)v」 ということで、クールな美少女は綺麗な優しいお姉さんに変身して、ハリケンジャーの面々と大活躍することになり、さらにコメディな世界もその活躍のカテゴリーに収めようとしているのでした。 あ、つい話に夢中になって、せっかくのケーキがまだ手つかずでした。どうぞ召し上がれ♪ |
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