すると彼女はテーブルにあるケーキ以外のお菓子に気がついた。その驚き方は、ちょっと島田っぽかったかな。彼女がオーダーした抹茶ミルクティには、お茶請けのお菓子がついていたのだ。それには、彼女もにっこり(^o^)。その笑顔を見て私は聞いた。
「甘いものはお好きですか?」
「お好きですね(笑)。出来るだけセーブはしているんですけど、気が付いたら今日食べたものは全部甘いものだった、とか。おやつは食べないんですけど、お昼ご飯としてチーズ蒸しケーキを買ったりとかして。量は…すぐにお腹がいっぱいになるので、食べないんですけど。種類は…でも、シュークリームとかはあまり好きじゃないんですけど、気分によりますね。結構飽きっぽいので。一時期これにはまったら、次はこれ、みたいな」
「でも、お菓子はすぐに新製品が発売になるから…」
とフォローしてみると
「そうですね。スナック菓子もこの前「餃子チップス」が売っていて。普段はスナック菓子はあまり買わないんですけど、すごいびっくりして買ってみたらちゃんと餃子の味がしましたね。おいしかったです。また出会う機会があれば「餃子チップス」に出会いたいなと、思っています」
と、新しい物好き、珍しい物好きなところを発見!
さて、彼女のほかの部分も発見したいぞ。まずは『龍騎』以前のお仕事から。
「もう、ほとんど『龍騎』が初仕事ですね。1年半前は普通のOLだったので。高校を卒業したあと地元の茨城で就職して…携帯電話の基盤とか自動車の電子部品を作っている会社の事務員をやっていたんですね。1年くらい勤めてから、急に女優をやりたいなと思って、事務所のオーディションを受けて、それがきっかけでこの世界に入りました」
OL経験者だったとは、意外。会社での印象はどうだったのだろうか?
すると、笑いながら、
「どちらかというとおしとやか系ではなくて、「何考えているのかわからないね、あの子」系で(笑)」
と、話す。ということは、すでに島田の要素を持っていたということ?
「よく、言われるんですよね。島田は別人とも言われるし、島田っぽい部分もある、とも。この前、母親に言われたんですけど「本当にあなたは何を考えているのか分からないって、ずっと思っていた」って。母親でさえ、私を読めないっていうのがあったみたいで…」
なんと! 母親も認める“不思議少女”だったのか!?
「就職することには何の疑問も無かったんですか?」
と、その当時の心境を伺った。
「そうですね。高校を卒業するときはファッション関係の仕事をしたいという思いがあったので、「東京の専門学校に行く!」って言ってたんですよ。そしたら親が「東京での一人暮らしなんてだめ!」って反対して。妥協して地元でいいか、と就職して。そのころはひとつのことに打ち込んでもすぐに飽きてしまうとか、努力するのが嫌いとか、そういうタイプだったんですよ。だから初めて、自分が真剣に取り組めて、絶対にやめたくないと思ったのが、この芝居だったんだと、最近は実感しているんです」
自分の道を見つけることができた彼女、そのきっかけになった出来事はあったのだろうか?
「興味本位というのがぴったりでしょうかね。やってみたい、私にも出来そうじゃん、という勘違い。本当に勘違いで始めて…何も知らなかったのが幸いでした。いろいろ知っていたら怖くて始められなかった。本当に何も、業界のことも何をしたらどうなるとか、何も知らないままポーンと飛びこんで。芝居というものをやったこともなかったし、学芸会にも出たこともなかった。劇団とかにも興味があったわけでもなくて…」
それが、こんなにもお芝居にはまりこんでしまったのには、きっともっと何か訳があったに違いない。残念ながら今回はそこまでは聞き出せなかった。
彼女は『龍騎』の前に声優の仕事に挑戦している。現在は放映が終わってしまっている『くるくるアミー』(TX系アニメ)だが、主役のアミーの弟分ブーポン(ブタのぬいぐるみ)役を演じた。そしてこのアニメには、『忍風戦隊ハリケンジャー』の長澤奈央ちゃんもひよこ役で出演しており、ふたりはなんと顔見知りだったのだ。『龍騎』の出演が決まってから『くるくるアミー』の現場で会ったふたりは、お互いの次の仕事を知りとても驚いたという。
撮影当初、撮影所へ実家から電車で通っていた彼女は、驚くほどの長旅通勤だった。
「電車の中も退屈はしなかったですね。何かを読んだりとか、見たり。特急に乗って、上野にくるまで1時間半ですね。え? 遠いですか? 鈍行だと3時間くらい。でも、そんなに乗っている人は私くらいしかいないです。さすがに地元の駅から上野までを利用する人は特急を利用するので(笑)」
なぜ、こんなに長時間でも彼女は退屈しないのか、それは彼女の趣味にも関係があった。“人間観察”。
「人間観察は好きですね。電車の中とかでも関係の無い方をじーっと観察して、相手の方と目が合うと「何だこの子!?」と怯えられて(^ ^;。「目はそらしたら負けだ」と思ってそらしません(笑)。最近はこの行動、使えるな、とか思ったり。この人は、こういう会社に勤めてて今は何の帰りで、とか想像してます。どーでもいいのに(笑)、おまえに関係ないだろうってことを(^ ^;。」
しかも、彼女の印象的な目は瞬きが少ない。まさにじーーーーーーっと見つめられてしまうのだ。
「目自体はあまり大きいほうじゃないんですけど、印象的というのはよく言われるんですよね。あまり瞬きもしないから…怖いとかも(笑)。気付くと乾いているんですよ。「瞬きするの忘れてた」って(^o^)。目が乾くので目薬・ピンクのリセは本当に必需品なんですよ。切れると「薬屋さんも閉まっちゃったし、どうしよう!」って、仕方がないので水道水で目をパパパッと洗ったり。外から帰ってきたら目をそのままにはしておけないんですよ」
神崎優衣役の杉山綾乃ちゃんは、コンタクトレンズのCMに出演中だが、彼女は目薬系のCMに出演したら説得力絶大かも。
そのほかの趣味として、彼女のプロフィールにはエレクトーン、水泳、ボディボードとあった。
「あ、エレクトーンが弾けるんですね?」
と尋ねると
「ははははは(笑)。8年間も習っていたのに、結局「これだ!」っていう曲が無くて(笑)。本当に練習しなかったんですよ。すぐ飽きちゃうって感じなんですよね。ボディボードもそうですし…。まあ、これはやめざる得ない状況だったんですけど。ほとんど上達しないまま終わってしまって…。去年の今頃は本当に黒かったですね。海っ子って感じで、髪も日に焼けて金髪のようでしたし。ボディボードをして日焼けしないのは絶対無理なので、ボディボードをやめて。もともと色白ではあるので、すぐに元に戻りました。」
「スポーツが好きなんですね?」
と質問するが、ちょっと言葉を探してから答えた。
「テクニックを使う、例えば球技は本当に苦手なんですよ。バスケットでもボールがきてもどうしていいのか、歩いちゃったりして「あ〜〜」って。頭脳を要するようなスポーツはダメなんですけど、基本的に走る、泳ぐのは得意ですね。地元が海の近くで、いい波の来るところなんです。海は幼い頃から当たり前に行っていたんで、20年間毎年黒くなっていました。夏は黒いというのが当たり前で過ごして来たんですけど、黒くない夏は今年が初めてですね。今はかなり気を使ってます。今度日傘を買いに行こうと思っています」
すっかり女優業が板に付いてきた彼女は、日焼け対策にも余念がないようだ。
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