他の映像作品がそうであるように、東映作品もまた驚くほどたくさんの人達の手によって作り上げられています。その作り手達を知れば、自ずとその作品も見えてくるのではないでしょうか? そう考えると話を聞いてみたい人はたくさんいると思います。そこで、不肖未熟の身ではありますが、私が会員のみなさんに成り代わり、いろいろな方にお話を伺っていきます。今回はこの方にターゲットを合わせました。みなさんの聞きたいことが、少しでも聞き出せていると良いのですが・・・・。

第19回 長澤奈央
(『忍風戦隊ハリケンジャー』ハリケンブルー・野乃七海役)
|最新号|
|vol.1 |vol.2 |vol.3 |vol.4 |vol.5 |vol.6 |vol.7 |vol.8 |vol.9 |vol.10|
|vol.11 |vol.12 |vol.13 |vol.14 |vol.15 |vol.16 |vol.17 |vol.18 |vol.19 |vol.20|
|vol.21 |vol.22 |vol.23 |vol.24 |vol.25 |vol.26
line
 背の高いスレンダーな身体に元気をいっぱい詰め込んだ女の子は、先程まで撮影をしていた疲れなど微塵も感じさせずに目の前のソファに座った。
 少しばかりのお菓子をおやつ代わりにテーブルに広げておいたのだが、勧めるととても喜んではしゃいだ。
「いいんですか? ありがとうございます。どれにしようかな?」
 その姿は紛れもなく十代の女の子。それも比較的1桁に近い十代の反応で、とても愛らしい。

「ハリケンブルー・七海ではなく、長澤奈央さん御自身のことを教えて欲しいんですが…」
と、切り出すと
「言っちゃっていいんですか!」
と元気な質問が返ってきた。するとそばにいたハリケンイエロー・吼太役の山本康平さんが何故か…
「俺を通してくれ」
と。あれ? いつから山本さんは奈央ちゃんのマネージャーになったのか??? ここで乗ってくるのが若さのパワーか?
「山本さん的には、ABCどの辺までオッケーですか?」
と、奈央ちゃんが返す。
「う〜ん、Bマイナーまでかな」
「分かりました。じゃあ、Bマイナーでお願いします。って、全然意味わかんないよね」
「ホント(笑)」
と、山本さんも笑った。
撮影現場が垣間見えるやり取りだった。
 物怖じせず、元気に何にでも挑戦して行くハリケンブルー・野乃七海役、長澤奈央ちゃん。今回は彼女にお話しを伺っていこう。


 もちろん『ハリケンジャー』の中でもとても元気な彼女だが、その元気は例えカメラが回っていようがいまいが全く関係なくパワフルで、むしろ生の彼女からはテレビ画面から感じるそれよりも、遙かにパワーアップした元気があふれ出していた。その元気の源は一体何なんだろうか?
「ベラ子なんですよ」
と、彼女はこれしかないと言った風に言い切った。
“おしゃべり、ベラベラ喋っている子”と言う意味らしいが、なんともピッタリな。というのも、彼女は非常に良く口が動く。いわゆる早口だ。カツゼツだってすごく良い。屈託なく誰にでもその明るい綺麗な声で話しかけているのだろうが、一度に発する言葉はきっと常人の3倍はあるのではないだろうか。だが、そんな彼女も小さい頃は人見知りだったと言う。
「電車とかでお母さんやお姉ちゃんにバーっと喋ってるんです。ずーっと喋ってるから周りの人たちがみんなこっちを見るんですって。でも、ちょっと隣のおじさんと目が合っちゃうともう、ピタッと止まっちゃって。もじもじって。すっごい人見知りだったらしくて…」
本人の記憶にはないほど幼い頃のことらしい。
「最近我が家で、子供のころのビデオを観ることがあって。幼稚園のころかな? 幼稚園前のビデオも見たし…小学校低学年くらいのも見たし…やっぱりどれもずーっと喋ってるんですよ。お母さんとかに話しているんですけど…別に大した話じゃないみたいで誰も聞いてないんです(笑)。今もそうなんですけど、とりあえず自分の言いたいことを言い切る。うるさいんで迷惑だとは思うんですけど(笑)」
と、とにかく早口でどんどんいろんなことを教えてくれる。しかも身振り手振りも豊かで、とても楽しそうに話す。しかし、この早口には共演者からもツッコミがあったようだ。
「さっきもメイク室であずちゃん(フラビージョ役・山本梓さん)に「なんでそんなに早口なの? ちょ〜早口だよ」って言われちゃったの。どんどん言おうと思うから、どんどん早くなっちゃうんですよ。思ったことをどんどん言っちゃうから、話がまとまらないんですよ(笑)f(^_^)」
と、明るく謙遜を交えながら話す奈央ちゃん。早口は彼女のキャラクターになっていると思うので、いつか早口を活かした役を演じて欲しいなぁ。


 これだけ明るく楽しくお喋りが出来れば、自然と友達も多かったのではないだろうか? 若干18歳の彼女。学生時代はつい最近のこと。ちょっと振り返ってもらった。
「友達は多いですね。でも高校生になったら、放課後はみんな部活に行っちゃって。私ももう演技レッスンに通ったりお仕事していたんで、あんまり遊ぶ時間もなくて寂しかったですけど。でもお互いに進みたい、やりたいことがあって頑張ってました。だから、あんまり遊ばなかったですけど、逆に学校を卒業しても仲良しです!!(^_^)。と言っても、メールくらいしかしてないんですけどね(笑)。時間が出来たら一緒に遊びに行きたいんです」
と、夢を実現させるために着実に歩んで来たことを伺わせた。そして、さらにさかのぼってもらった。


次へ
line

構成/すねやみえこ
(c)2002 TV ASAHI・TOEI AG・TOEI

Toei