| 他の映像作品がそうであるように、東映作品もまた驚くほどたくさんの人達の手によって作り上げられています。その作り手達を知れば、自ずとその作品も見えてくるのではないでしょうか? そう考えると話を聞いてみたい人はたくさんいると思います。そこで、不肖未熟の身ではありますが、私が会員のみなさんに成り代わり、いろいろな方にお話を伺っていきます。今回はこの方にターゲットを合わせました。みなさんの聞きたいことが、少しでも聞き出せていると良いのですが・・・・。 (『仮面ライダー龍騎』城戸真司役) |
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今回はとっても旬な方にお話しを伺うことが出来た。2月3日より放映が始まったばかりの『仮面ライダー龍騎』の主役、城戸真司役の須賀貴匡(すが・たかまさ)さんだ。撮影も第6話まで終了して、ライダーとして走り始めたばかりの須賀さんに、御自身について聞いてみた。やはり番組が始まったばかりとあって、撮影の合間を縫っての各メディアの取材の猛攻撃にあい、キャスト陣は超多忙を極めていた。そんな中、昼過ぎまで東映・東京撮影所でアフレコ録りをしていた須賀さんに、アフレコ終了後、東映本社へと来ていただいた。 「結構ドキドキしています」 インタビューに対しての感想を、静かにつぶやくように言う須賀さんは、照れた表情でこちらを見た。 その優しい表情に安心した私は、まずは城戸真司役を射止めたオーディションの様子を伺った。 「オーディションでは、緊張されましたか?」 「最初のオーディションは、すごく自分的にもリラックス出来て臨めたんですよ。言いたいこと、喋りたいことをしゃべったっていうだけなんですが…」 ニッコリと微笑み静かながら、しっかりと話す。 「それはちゃんと自分が出せたということですか?」 もうちょっと、ツッコんで聞いてみた。 「それはどうなのか分からないですけど、自分的には感触が良かったとか、そういうことではなくて。言いたいことを言えたから、まあ、よしとしよう、って。実は最初、ちょっとネタを考えていたんですよ。きっと審査員の方もいっぱいいるだろうし、『仮面ライダー』への意気込みみたいなものをいろいろ考えていたんですけど、考えているうちにフッと「これは、自分らしくないな」と。で、途中で止めたんです。何も考えずその場で思ったことを、自分の言葉で言おうと思って。それでダメならそのほうが諦めつくしな、って(笑)。「あんまり緊張しないかな?」と思っていったら、審査員の方が皆さんずらりと並ばれて、7〜8人くらい。また、喋らないでじっと見つめている人とかいて(笑)。それで、結構上がっちゃって…」 落ちることを想定しているところが、なんともかわいらしい。しかし、その「自分らしさ」を出したからこそ、受かったのではないだろうか? ちゃんと審査員の方々は見抜いているのだね。 「オーディションは初めてではないですよね? それでも緊張しますか?」 そんな人様に選んでいただこう、なんて場面に出くわしたことのない私はズケズケと聞いてみた。 「違います。でもやっぱり、なんのオーディションでも多少なりとも緊張しますよね。あまりにも緊張感無さ過ぎるのもどうかなと思うので。『龍騎』の時も、すっごく!セリフを噛みまくっちゃったんですよ。本当に噛んじゃって。一緒にやった人に申し訳ないなって言うくらい。もしこれが逆だったら「キテルな」っていうくらい、噛んじゃったんです」 オーディションのパートナーと言えばライバルだろうに、その相手に申し訳ないと思うなんて。なんとも優しい。ちょっと気弱とも思えるほどの穏やかなその様子に、こちらのほうが本当に受かったの? と疑いたくなってしまった。これでは当の本人はもっと自信が無かったのではないだろうか? 「もう、受かる自信なんてゼロですね。まるで駄目だと思って。オーディションの帰りに、マネージャーと一緒に食事したんですけど…マネージャーにも「…ダメかな。まあ、良い勉強になったよ」って言われて。僕も「もう、忘れよう」ってそこまで言ってたんです。間違いなく落ちたと思ってました」 おやおや。そこまで弱気だったとは。それなら尚のこと、合格の知らせは嬉しかった事でしょう。 「いや〜、ビックリしましたね。朝っぱらだったんですよ。社長から電話かかってきて、全然何言っているんだか分からない「え? え?」って何回も聞き直しました。聞いたのはいいんだけど…俺、すごい寝起きが悪いんですよ。「あれ? 夢じゃないよな?」って色々自問自答の繰り返しを5分位して、やっと「そっか! 受かったんだ」って感じでしたね。とにかく嬉しかったですね。「やった〜!」って」 素直な喜び、こっちまで嬉しくなる。
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