『オードリー』よりもスゴイことになっているのは、何も親戚間だけではない。それは街中でも見られた。
「お母さんが、興奮しちゃうのね。子供はそうでもないけど」 もうご承知のことと思うが最近の特撮番組は、お母さんの視聴率が非常に高い。よって、主役のイケメン3人組以外の男性陣にもその熱き眼差しは注がれており、それは当然「あら、渋いわ♪」と言わしめる木野薫にも注がれているわけである。だから、お子さまよりもお母さんのほうが、街中で出くわしたときの、反応は尋常じゃない…らしい。
「子供はもう目が飛んでるじゃないですか。お母さんのほうが一生懸命、子供を引っぱって「ほらほら、アギトに出てる……悪い人!」って」 そう、お母さんも良く見ていてくれているのだけれど、役名まではフォロー仕切れてないようだ。 苦笑いをしながら、菊池さんが続けた。 「悪い人じゃないよ(笑)、ってそういう感じ。お母さんが興奮しちゃって子供はポカ〜んってしてる。病院のシーンを撮っている時に、お母さん方はロケ隊が来ると外で待っているわけですわ。で、雄亮が出てくると嬉々として話をしているわけですよ。「あの〜、おいくつなんですか?」「わ〜、私より10歳若い」とか、お母さんのほうが子供よりスゴイ興奮しちゃっているんですよ。そのお母さんに抱かれてる子供は、G3-Xのヘルメットを被ってたんですね。それで雄亮がそのG3-Xのヘルメットをちらっと見たら、お母さん慌てて「今度ギルスも買いますから、今度ギルスも買いますから」って(笑)。雄亮もどうリアクションしていいのか困っちゃって(笑)」 なんとも微笑ましい光景じゃないか。が、菊池さんは更に分析する。 「きっと、一大イベントなんでしょうね、お母さん達にとっては。やっぱり日常が割と退屈じゃないんですか、同じことの繰り返しだから。こうやってロケ隊が来て…しかもイケメンの3人じゃないですか、カッコイイお兄ちゃんが3人も来るとなれば、もう一大イベントですよね。「来てる、来てる、来てる」って伝令が回るんでしょうね、きっと」 お母さんじゃなくとも、イケメンが3人も来たら「そりゃもう、街中大騒ぎさ」状態になるだろう。とにかくしっかり、主婦の心を読んでいる菊池さんなのでした。その菊池さん自身、お母さん方に囲まれたりとかは無いのだろうか? やはり、お母さん方は遠巻きに見ているだけなのだろうか? 「ああ、そういう感じはありますよ」 そうだろう、そうだろう。あの木野薫のイメージから言ったら、用が無ければあまり声は掛けたくない。だって、声を掛けたら「私には、分からない…」とか、くらーく呟かれそうだから。それでも、果敢に木野薫に声を掛けるお母さんもいたそうだ。でも、声は小さかったらしい。 「翔ちゃんとか、まこっちゃんとか亮みたいに「うわ〜♪」とは、来ないですね。「木野さん、…写真を…撮らせて頂いて…よろしいですか」って、おずおずした感じですよ。ちょっと腰が引けてるかな。ちょっと怯えながら」 でも、それすら楽しんでいるようだ。もちろん、声を掛けられれば、素の菊池隆則さんで対応してくれるので、キャラクターとのギャップに戸惑うかもしれないけど、とっても明るく、写真にだって写ってくれる。 ちなみにこんな質問をしてみた。 「木野薫のキャラクターで、接してみたりはしないんですか?」 すると、 「あ、やってみようと思っていたのに…忘れましたね。にらみ返してみたりすれば良かったですね(笑)」 と、これまた木野薫をめいっぱい楽しんでる。しかし、木野薫でにらみ返されたら、相当怖いぞ。 「この前の撮影の時も、子供たちが騒いじゃうと音が入っちゃうでしょ? だからもう、写真とか言われると「はい、はい、みんな集まって。しー。うるさくしちゃだめよ」って。なんで俺こんな幼稚園の先生みたいなことを? って(笑)。撮影していようが何していようが、子供には関係ないですからね。木野薫が幼稚園の先生になっちゃっいましたよ(笑)」 全くの別人だ。覗いて見たかった。
「撮影自体は早かったと思いますか?」 と、『アギト』の撮影に関する感想を求めると 「早かったですね。足かけ3ヶ月近くありましたから。9月頃、暖かい時期から始まって最後は寒かったですから。でも、すごく楽しかったですよ」 『仮面ライダー』はいわゆる子供番組に属されているわけだが、それに対する抵抗みたいなものはなかったのだろうか? 「だって、あれは子供番組じゃないでしょ? そう思いません? あれはサイコドラマでしょ? 『アギト』はちゃんと展開も早いし、ドラマをちゃんと作ろうという姿勢がありますよ」 と、べた褒め。更にドラマと称していながら、ビデオクリップのような作品が横行していることを、これまた歯に衣着せぬトークで熱弁。毒気が強いので割愛させていただこう。
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