写真 さて、ここで我々取材班は有力なネタ(←大袈裟)をGETしていたので、山崎さんに確認を試みた。
「亀のじゅんとネネを飼っていると聞いたのですか」
それを切り出したとたん、山崎さんはハッとなり視線をハズし、北條のフッ笑いをして小さく答えた。
「はい」
しかも、この名前がなんとも…
「いや〜、僕はね“じゅん&ネネ”って知らないんですよ」
ハッ! なんてことだ私は知っているぞ。あ、でも詳しくは知りません。しかし、私の顔色が変わったのを見逃さない山崎さんは
「すみません」
とにこやかに微笑みながらも頭を下げた。いや、そんな、謝って頂くことでは……。気を取り直して“じゅん&ネネ”のいきさつを聞く。
「前にDJバーみたいなところでアルバイトをしていて、ほぼ店長みたいなことをしていたんですけど、そこで僕の誕生会を結構盛大にやってくれたんです。お客さんや、近隣の仲良くしているバーの人とかもたくさん来て。さんざん飲まされて、酔っぱらっちゃって寝ちゃったんですよ。フッと目が覚めたらお客さんも帰った後で、みんなも片づけをして帰るところでした。「じゃ、俺ら先に帰るから、鍵だけよろしく」って。我に返って周りを見たらプレゼントの山がガーっとあって。ひとつひとつ開けていったんです。Tシャツとかお酒とかあって、ふっと見たら洗面器がおいてあるんですよ、しかもリボンがかけてあって。覗いたら緑亀が2匹入ってるんです。意味がわからなくて、贈り主に急いで聞きに行きましたよ。「これなんすかね?」そしたら「今日さ、お前の誕生日プレゼント何にしようかなと思いながら街を歩いてたらさ、亀売ってて、すっごい亀を飼いたくなって亀を買ったんだけど、亀を飼育するのはやっぱりヤダからプレゼントにした」って言われちゃって」
それってプレゼントじゃなくて、押しつけられたってことでは?
「そうなんです。次の日、水槽とか買いに行って1万円以上かかっちゃって(笑)。とんだ誕生日プレゼントでしたよ。しかもね、手が掛かるんですよ、奴ら。ポンプとかもしているんですけど、水が汚れちゃうんでマメに替えて」
押しつけられたという割りには、結構まんざらでもないようだ。世話が楽しくなってきているのだろうか。
「餌が黄色い筒に入ってて、水槽の横に置いてあるんですね。それを僕が取ってカサカサカサって音をさせると、亀がぐ〜〜〜〜と餌の筒に付いてくるんですよ。亀もこんなこと出来るんだ! と思って」
懐くのは何も犬や猫だけじゃないってこと。世話をすればそれなりに愛情も湧くし可愛くなってくるものなんだな。そうそう、それで肝心の名前の由来は?
「名前もその贈り主が「あれ、名前もう決まっているから、じゅんとネネ」「?なんすか?」「分かる人には分かるんだよ」って言われて、分かる人だったんですね?」
と私を見る。うっ。結局、山崎さんには名前の真相は謎のままだったのだ。
「未だに健在で、もう1年半くらいになるので結構大きくなりましたね。じゅんのほうが爆発的な成長を遂げちゃって、ネネはねちっちゃいんですけど。じゅんがす〜っごいでかくなっちゃって(笑)」
とその成長ぶりを喜んでいた山崎さんは、ご実家では犬を飼っていたそうだ。翔一役・賀集利樹さんのハスラーや、友井さんの愛犬といい、『アギト』のキャストは犬派が多いようだ。この友井さんの愛犬に、山崎さんは密かにライバル心を燃やしていた。
「友井さんも犬飼ってますよね?」
と話題を犬にすると
「そうみたいですね。おととい「この後時間があれば一緒に飲もうよ」って友井くんを誘ったら、「すみません! ロケ終わったら撮影所に戻って、そこから犬を取りにいかないといけないんですよ、人に預けてて。だから今日は遠慮しときます」って。犬で? くっそー犬に負けた(笑)」
山崎さん、ちょっと寂しそう。友井さん、今度は犬の心配のない時に山崎さんを飲みに誘ってあげてください。


 ここまでかなりおしゃべりをしてくれた山崎さんだったが、
「まだまだ喋りたいんですけど、僕(笑)」
と、意外で嬉しいお言葉を頂いた。まだまだ、お話しを伺いたいのはこちらも同じ気持ちなのだが、そろそろ締めと行こう。
 ということで、今後の山崎さんの活動、目指すモノを伺った。
「やはり役者は続けて行かなくちゃいけないと思っています。音楽はやる、やらないじゃなくて、もう僕の一部分なのでやって当たり前のことなんですよ。僕の中ではもう食事をするのと一緒なんです。精神的に病んでいるときとかは、ドラム叩くといろいろなモノが生まれてくるし…。近くのスタジオにふらっと出かけて行って。やっぱり音楽やっている友達が多いんで「ちょっと何かやらない?」って、適当にセッションしたりとかしますね。今は、福岡時代の先輩のバンドと友達とやっているバンドの2つをやっています。だから週に2回くらいは叩いてます。生活の一部ですね、ないほうがおかしいです。ただ、出来れば見せていきたいなという方向ではあるんですけど、今年1年は『アギト』に参加していたので、集中するという意味でもバンド活動は抑えてきました。『アギト』が終わったら音楽のほうも仕事としてやりたいですね。役者としては映画とかで…普通の役が演りたい(笑)。普通の! エリートとかテロリストとか詐欺師とかじゃなくて、普通のちょっとさえないお兄ちゃんみたいな。そういった感じをやったことがないんですよ、僕。今まで演ったのって頭の切れる役ばかりだったので…」
そんなきっかけもらっちゃったら言わずにはいられない…
「頭の良さがにじみ出ちゃうから」
すかさず、山崎さんが答えた。
「しょうがないっスよね、こればっかりは」
と、ニヤリと北條笑い。慌てて
「いかんいかん!」

もはや北條も山崎さんの一部として離れられないモノになっているようだ。これからの山崎さんがどんな活躍をされるのか、注意深く監察していこう。きっと北條を垣間見させてくれるときがあるかも知れない……。


end




写真
 Present
who ◆山崎 潤(やまさき・じゅん) 1975年5月8日生まれ。牡牛座。福岡県出身。
身長180cm/体重60kg。特技:剣道初段・ドラム・DJ・乗馬。

芸歴:TV『外科医・夏目三四郎』純役、映画『ホワイトアウト』テロリスト山崎史郎役、『カルテット』保坂一馬役やCM『J-PHONE STORY「疾走編」』などに出演するなど、幅広く活躍中。
レターのあて先:〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目19番地 株式会社アモン
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構成/すねやみえこ
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