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第07回 田口トモロヲ(シザーズジャガー役)インタビュー 


まずは、今回のシザーズジャガー役のオファーが来た時の感想から教えてもらいました。

「嬉しかったですねえ、単純に。他社なんですけど、『ガメラ(小さき勇者たち〜ガメラ〜)』でご一緒した田崎監督が指名してくれたんです。『仮面ライダーの劇場版をやるんですけど、出ませんか?』と。今年の1月くらいですかね。『僕もついにショッカーの一員か!』と。もう、身が引き締まるほどの思いでした。『選ばれたことの恍惚と不安、我にあり!』です(笑)」

記者会見の時もそうでしたが、ショッカー軍団の仲間入りを果たしたことがとにかく嬉しそうな田口さん。ちなみに、ガメラ以前に特撮作品に出たことはあるのでしょうか?

「意外と人間以外のものになってしまうことは多いんです。特撮を使わずに自力でやっちゃうんですけど。体に両面テープで鉄をくっつけられたりとか(笑)」

表現の方法論はさておき、特撮無し、しかも自力で日常から乖離した異質さを表現できる人はなかなかいません。それができるからこそ、出演依頼が後を絶たないのでしょう。
今回、田口さんは、シザーズジャガーのスーツを着るという“異質さを着込む”方法論を実践されたわけですが、最初に衣装を見た時はどう思ったのでしょうか?

「大ハシャギでした。『写真とって! 写真とって!』って(笑)。完成したものは撮影に入ってから着させてもらったんですけど、体にフィットしてて嬉しかったですね。何か妙なテンションになって、見ず知らずの人にも『写真とって!』って言ってましたし(笑)。子供心を久しぶりにくすぐられた感じです。ほんの少しですが、スーツを着て顔出し状態でアクションもやりましたし」

確かに、あの姿になれたらヒーローもののファンならずともテンションが上がりますよね! さらに、スーツを着ると様々な想いが湧いてくるようで……。

「あれを着ると、『妄想劇場が始まった!』って感じになりました(笑)。やはり、自分の中の男心をくすぐる要素がありますね。『変身したい!』という変身願望を鷲掴みにされて。で、衣装を着た自分の姿を鏡で見ると、自分以上の力が湧いてくるような気がするんです。妄想なんですけどね(笑)。だから、そういう部分に変身ものが好きな人たちは惹かれるんだろうなと思いましたね」

ファンの心理まで理解されているのは頭が下がります。やっぱり、誰でもあの衣装を着たら強くなった気になりますよね!
次は、外観ではなく中身の面。シザーズジャガーの役作りについて伺ってみました。

「伝統と歴史のある作品なので、ましてや、かつてハサミジャガーという名前で出た悪役ですから、ファンやマニアの方の気持ちを裏切らないように造形しつつ、なおかつ現代的なテイストをどこまで入れられるのか監督と相談しながら出来上がったという感じです。ファンの方が多いですから、本当に期待を裏切らないように演じました」

田崎監督共々、原典を大事に考えている田口さん。そのためにハサミジャガーの登場した『仮面ライダーV3』の1・2話をご覧になったりしたのでしょうか?

「あえては見ませんでした。監督から見てくれというお話もありませんでしたし。資料として何かを見たり読んだりすることもありますけど、逆に強烈だったりするとそれに引きずられることもあるので。見たら絶対に影響を受けて『シザース! シザーズ!』って言っちゃうじゃないですか(笑)。なので今回は『シザース! シザーズ!』とは言ってません」


さすがにNEXTの世界観では、あの鳴き声は何か違う気がしますしね(笑)。では、田口さんの中では、シザーズジャガーは元はどんな人間だったとお考えでしょうか?

「最初はスーツ姿で登場するので、スーツとネクタイを身に着ける平凡な仕事をしてる人だと思いました。役を作り上げる上で、バックグラウンドを想像するんですけど、今回は平凡な人がたまたまショッカーに出会って、ショッカー(首領)をカリスマとして崇めたことで、ああいう狂信的かつ邪悪な存在になってしまったと考えました」