突然ですが、みなさんの一番お好きな特撮番組はなんですか?デカレンジャー?スーパー1?ネムリン?バイクロッサー??ボウケンジャーとカブトもお忘れなく!……誰ですか土曜に放送している番組の名前を頭に浮かべているのは!教育的指導!まあ人によって思い出のカタチは違うもの。その胸に抱いた特撮メモリー、一生大事にしてくれよな!……みなさん、こんばんは。キャンディです。東映特撮史に名を残す名作は数多く、それらがいかに個性的かつ魅力のある存在であるかというのは周知の事実。そしてそのゆるがぬ個性をビジュアル面で支え続けているのが、他でもない造型師さんであります。今回はそんな造型界のパイオニアでありガリバー、レインボー造型企画に潜入取材!!
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都内某所。一見平和に見えるごくごく普通な住宅地の中に現れた一軒の建物。そこは連日正義と悪という一極を為す運命を背負いし者たちが生まれ出る恐怖の実験室だった?!……おっと、あまりの期待にひとりで盛り上がってしまいました。お邪魔しまーす。失礼しまーす。
――「ようこそ。本日はよろしくお願いします」
あら〜、柔和な笑顔にソフトな口調。特撮界のヨン様こと(まあ私が勝手に呼ばせていただいているだけなのですが)、前澤護さんでございます。こちらこそよろしくお願いいたしまーす。今日はお時間いただいてしまって恐縮です![]()
――「それでは早速見学に参りましょう」
全国の特撮ファン垂涎のサンクチュアリにキャンディ、一歩踏み出します。ほーえー。あの人気ヒーローのあんなところやこんなところがそこかしこに。そんな中でみなさんガンガンお仕事されております。匠!という感じ。例えるならNHKスペシャル。なんだかキャンディ、ほんとに社会科見学に来たみたいです。
――「まずはこちらの部屋からどうぞ」
失礼しまーす。むむ、なにか陶芸教室のような雰囲気。これはなにをするお部屋なのですか?
――「ここでは型原型を製作しています」
型原型。
――「面やスーツの型を粘土でつくってるんです」
なるほど。マドレーヌの型みたいなものですな。まずはこれがないと始まらないのですね?
――「ええと、工程的にはまずデザイン画で制作サイドのOKが出たら型を製作します」
ひとつの型を作るのにどれくらいかかるもんなのですか?
――「まあモノによって違いますが、最低1週間はかかりますね。型が出来上がったらまずはざっと道具で磨き、その後手で磨いていきます」
うわー。オール手作業。
――「やはりそうですねー。あ、ちょうどあそこで新しいライダーのスーツの型を製作してるんですよ」
と、前澤さんが指差した先には、マネキンのからだに粘土を塗りたくる男性の姿。まだまだ仮面ライダー粘土、といった感じなんですが、彼の見ているデザイン画は……あー!仮面ライダー○○○○!しかし見ていると塗っては削り、塗っては削り、という作業の繰り返し。いや〜これは大変。あれ?新ライダーのデザイン画の横にあるのは?

これなんだかわかります?梱包された衣裳などを下の階に移動させるために階段に収納式滑り台が付いてるんです。もちろんお手製!
――「轟鬼のデザイン画です。演じるスーツアクター(JAE・渡邉淳さん*1)が一緒なので、参考にしています」
やっぱりその人その人で体つきは違いますもんね。オーダーメイドってやつですな。
――「面の場合も、通常はスーツアクターの頭のサイズに合わせます。ただアトラクション用(イベントで使用されるもの)は一般の方が被れるような平均的なサイズに合わせています」
なるほどー。そうですよねー撮影用・アトラクション用の両方をつくられてるんですよね。えらいこっちゃ!いつもお世話かけてます。
*1渡邉淳さん
スーツアクターさん。お若いながらも、昨年は轟鬼役で大活躍!!ちなみに『仮面ライダー占い』(手塚海之著・主婦と生活社・2003年)で占ってみたところ、スーパー1という結果が出ました。ちなみにキャンディもスーパー1![]()
デザイン画を見ながら粘土を塗っては削り、削っては塗り・・・の緻密な作業なのですさてさて続いてお連れいただいたのはなにやら大部屋。前澤さん、ここは?
――「ここでの作業はメインキャラのマスクや武器といった堅い物の磨きと色塗りです。ひとつひとつ磨き上げてから塗装をしていきます」
もちろん全て手作業!みなさん休む間もなく手を動かされております。あっちでキュキュッと、こっちでキュキュッと。いちばん手前の方はなにをされてるんでしょうか。ゴーグルのようなものをお持ちですが。
――「あれはアトラク用のカブトのカバー(目のレンズの部分)を磨いてます」
うわーお手間がかかるんですね。水に浸したカバーを布で丁寧に磨いていらっしゃいます。磨いては光にかざし、また磨いては角度を変えつつ…たまにご自分の目元に当てながら……変身!カブト気分ですね。
――「ああやって見え方をチェックしながら磨いているんです」
さすが!使う人の身になって作られるわけですね。親切設計
プロ意識です。おや、ここにあるのはボウケンジャーの面じゃないッスか。これは撮影用?アトラク用?
――「これはアトラク用ですね。ほら、横の部分に止め具があるでしょう」
本当だー。面の横にアタッシュケースにあるような止め具が付いております。着脱し易いように工夫がされているわけですね。
――「あとアトラク用は目の周りがツブツブになってるんですよ。視界を確保できるように」
ほほう、いろいろ創意工夫が加えられています。ここから全国のイベント会場へと旅立ち、数多くのお子様の声援を受けるんですね。と、この足元にある缶……「冬用」と書かれてありますが、これは?
――「これは塗料ですね。気温や湿度に左右されてしまうので、季節によって微妙に配合を変えているんです」
あらま経験に裏打ちされたお言葉。いままで築き上げてきたものがあるから色々な工夫が生まれているんですな。
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