 |
 |
 |
 |
 |
| 『3チェンジクロス』の箱を開けるとこんな感じで梱包されています。基本的にクロスは同一構造ですね |
|
こちらがRXの素体。変更点は頭部ですね。 |
|
 |
現在活躍中の平成ライダーは、数々のフィギュアが発売されていますが、その中でもメインアイテムといえばお馴染みのソフビ人形と、『装着変身シリーズ』ですよね。合金の生み出す適度な重みと高級感。そして、素体が可動することにより劇中さながらのポーズを再現できるというプレイバリューの高さは、子供はもちろん大人も魅了されるものがあります。
現在放映中の『仮面ライダーカブト』に登場するライダーたちは、『マスクドフォーム』『ライダーフォーム』という2つの形態になるため、アーマーの変更を楽しめる装着変身シリーズにはコンセプトがピッタリ! 一つで二度おいしい玩具となっているのが特徴です。
『クウガ』から始まった装着変身シリーズは、『龍騎』の時に一旦休止期間に入りました。しかし、『ブレイド』放映中に見事復活! その後は放映中のライダーや、『宇宙刑事』など放映を終えたヒーローの商品化を果たし、ラインナップを増やしています。現在までに一つのブランドとして確立されたと言っていいでしょう。ある意味、平成ライダーシリーズと共に歩んできた玩具といっても過言ではありません。
今回ご紹介する二つの玩具は、そんな装着変身の直接のご先祖様に当たるクロス系玩具です。そもそも、クロス系玩具のルーツを辿ると『G.Iジョー』などの男児向けの着せ替え人形がその発祥かと。ここに、アメリカの手ごろなサイズのアクションフィギュアの考え方と、超合金シリーズのダイキャストの質感というファクターを融合させることで誕生したものと考えられます。
そうして誕生したクロス系玩具で、代表的なものといえば『聖闘士聖衣大系(セイントクロスシリーズ)』は外せません。これは八十年代の人気アニメ『聖闘士聖矢』の登場キャラクターたちを商品化したものです。この作品の登場キャラクターは皆『聖衣(クロス)』と呼ばれる鎧を身にまとっており、鎧は素体人形から外して組み合わせすことでオブジェになるという、シンプルながら凝ったギミックが施されてされました。その機構の複雑さと、ダイキャストとメッキされたプラスチックが織り成す鎧の輝きは、私を含め多くの子供たちを虜にしていました。そんな背景もあり、我々の世代(70年代末生まれ)にとって『クロス』は少々特別な位置にある玩具の一つなのです。当然そのブームの渦中に誕生した玩具は、少なからずその影響を受けています。また、これを発端に幾つかクロス系玩具が発売されていました。
さて、前置きが長くなりましたが、やっとのネタの説明に入りたいと思います。3チェンジクロスも着化指令シリーズも、素体は前述の『聖闘士聖衣大系』からのほぼ流用となっています。見方を変えると、素体のもともとの完成度の高さを物語っていますね。こういった特撮ヒーローのクロスが生み出せれた背景には、『宇宙刑事ギャバン』以降、強化スーツを装着して変身するヒーローが浸透したためと考えられます。それまでのヒーローは強化スーツといっても、いかにも“服”というものが主流でした。そこに造形技術の進歩により甲冑タイプの強化スーツが登場! その後クロス玩具が発売され、その二つが融合して誕生したのが今回の二品というわけです。
では、まず『3チェンジクロス』(89年発売)をご紹介。商品名だけ聞くと何の玩具だか分かりにくいですが、写真の通り『仮面ライダーBLACK RX』のクロスです。RXは改造人間なので、何かを装着して変身しているわけではありませんが、劇中では『ロボライダー』と『バイオライダー』に多段変身していたので、クロス系玩具に向いていると判断されたのでしょう。ちなみに当時価格は2900円です。
『聖闘士聖衣大系』との最大の相違点は、クロスが全身を覆う構造になっていることでしょうか。デザイン上、『聖闘士聖衣大系』はあくまで“鎧”であるので、ここまで素体にクロスを着けることはありませんでした。しかし“本物”が着ぐるみである特撮ヒーローは、人間そのままの部分は見えていないことが多いのでそうはいきません。残念なのは、全身にクロスを付けるという構造上、頭と四肢が大きくなり子供っぽい体型になってしまうこと。RXはもともとスマートな印象があるため、クロスをつけると全体的にボリューム過多な印象になってしまいます。しかし、動かしているとあまり気にはなりません。
また、聖闘士聖衣大系と異なり、RXには各フォームの専用武器が付属していました。これは素直に喜んだ記憶があります。やっぱり武器があると遊びの幅が広がりますよね。ポーズつけたときの堂の入り方も全然違いますし。
発売当時、私は中学生でしたが、既にクロスに魅せられていたということと、大好きなRXのクロスということもあり、欲しくてたまらなかった一品でした。家の手伝いを必死にやってゲットしたお小遣いで買いました。劇中のポーズを再現しようと関節が磨耗するほど動かし、呆れるくらいクロスを取り替え、素体人形の凹ジョイントがゆるゆるになるくらい遊んでいましたね。いやー、壊れるまで遊んだ数少ない玩具の一つです(笑)。
|