そして、次世代の変身ベルトとなったクウガの「アークル」。これには隠し機能が搭載され、キャラクターのパワーアップと共に付属品を着けたりするバージョンアップが行えるようになっていました。これは放映当時、高寺プロデューサーが語っていたことなのですが、クウガの変身ポーズでベルトの左側に右手を持っていくアクションが入っていますが、それは玩具のベルトのスイッチを押す動作を、自然に見せるために取り入れられたポーズだったのだそうです。それはアギトにも引き継がれ、龍騎以降はベルトにアイテムを装着するというポーズの流れで自然なベルトの起動を行えるようなシステムになりました。昭和のベルトが、変身ポーズをとってからスイッチを入れるという、ワンアクションムダに多い動きを要求されていたことを考えると、このポーズの中にスイッチを押すという動作が入ったことだけで、どれだけ劇中の再現度が増したかは言うに及ばずでしょう。簡単なことなのですが、意外な盲点だったとも言えます。クウガはそういった点でもエポックメイキングな作品だったと言えるのではないでしょうか。
今も昔もなりきりグッズというのは子どもたちの憧れの的なのでしょうが、当時の変身ベルトは、そのアイテムとしての再現度が異様に高く、魅力的な商品でした。以後、しばらくの間、ヒーローにはベルトが不可欠な時代がやってきます。それまでのヒーローもベルトはしていましたが、この変身ベルトほど、アイテムとしてもてはやされる物ではありませんでした。仮面ライダーの変身ベルトが「ベルト」というアイテムを「商品」としてその可能性を大きく飛躍させたのでした。携帯するベータカプセルから、身につける(装着)変身ベルトへ。その一体感を味わえるのが重要なのです。
少々、それら変身グッズの歴史を辿ってみると、大まかな意見ではありますが、新しい要素としてはサウンド機構が取り入れられた位で、あまり大きく仕様の変わったアイテムは無いようです。ベルトの他には変身後のヘルメットだったり、武器などがメインなわけですが、仮面ライダーの頃と比べてもそんなに違いは無いように思えます。本格的にコスプレをやろうと思ったら、それぞれかなり高額な商品になってしまいますからね。唯一、状況が違ってきていると思われるのは、アパレル関係でしょうか。変身前の制服など、オフィシャルのレプリカが存在する時代になりました。少子化で子どもの数が少ないので、こういった贅沢(?)をさせてもらえる子どもが増えているのかもしれません。それに、それこそ御両親が子どもの頃に夢見ていた商品だったともいえるので、子どもに着せてみたいのかもしれませんね。 |