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あっというまにお正月も終わり、気がつくと新シリーズが始まる時期が目の前まで来ています。
今年は、カレンダーの都合もあって、成人式が明けて関係各社のお仕事が動き出す頃には、1月も3分の1が過ぎている、という恐ろしい進行(注1)での年明けになりました。(注2)
この時期の撮影所では、あちこちでとても活気のあるやりとりが見られます。
やれ、あれは間に合うだの、これで終わりだだの、こっちが始められないだの、大きな番組が入れ替えになる時期ならではの独特の雰囲気で、よっしゃ! 今年もたくさんうまい酒飲むぞ!! とこちらも身を引き締めるのであります。(注3)
などと悠長なことを言ってる場合ではなく、音楽制作部も、とっとと新番組「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の準備に入らなければなりません。(注4)
例年ならば、1月上旬ともなれば、まずは主題歌のオケの録音が怒涛のごとくスタートする時期であります。
ところが、今年はなんと、年末の間にエンディングテーマのボーカルダビングまでの作業が終了していたのです。(注5)
| 注1:こういうのは進行とはいいません 注2:確かに大手企業では9日が仕事始めの会社も多かったようであるが、制作の現場では、5日、早いところでは4日から仕事は回っていたのである。どうせハホは、これ幸いと酒浸りの生活を送っていたに違いないのである 注3:活気は一年中あるのです。ただ、確かに番組の入れ替えにともなって、独特の活気、というより殺気にも近い独特の雰囲気は漂っています。そんな修羅場で酒のことばっかり考えているようなやつは一人を除いていないのです 注4:その通りです。とっとと働いて下さい 注5:作品のメインプロデューサーに東映・塚田氏が登板することもあって、ボウケンジャーが佳境を迎えていた夏休み後半には、極秘裏に新戦隊プロジェクトが始動していました。特に主題歌については、恒例の「放送に間に合うように作ればいいでしょ。ぎりぎりまでは飲みながらアイデア練ります」という進行とハホの態度を改善すべく、1ヶ月以上前倒しの進行で楽曲や歌手の選定が進んでいたのです |
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こんなに進行が早いことは、僕が戦隊担当になって以来初めてのことです。快挙といっても過言ではないでしょう。おかげさまで、正月三が日+α、大変のんびり過ごさせていただくことが出来ました。ありがとうございました。ということで、10日から新主題歌の録音作業を再開したのですが、いやぁ、スケジュールに余裕があるのはいいものです。特に年末年始をはさんで2週間近く間が開いての作業だったので、10日にオープニングテーマのコーラスダビングを行うときに改めて新主題歌を聞いたときには、随分懐かしい気持ちにもなり、去年こんな名曲を作ってたんだとも思いました。(注6)そして、暫くぶりに聴いても名曲に聞こえる、ということは今年の主題歌も皆様に喜んでもらえるような主題歌に仕上がるに違いない、との確信を持ちました。(注7)
| 注6:出来上がってもいない楽曲によくこれだけの自画自賛がのたまえるものである 注7:ところで、今年も主題歌の制作には黄金の布陣が敷かれている。アニメ特撮業界に数々の金字塔を打ち立てた前山プロデューサーの指令のもと、アバレ、マジと隔年でメロディを決めてくる岩崎貴文によるパーフェクトなメロディ、ハリケンジャーに初登板し、男の子の心をがっちり掴んだ及川眠子によるカゲキ、かつシゲキ的な詞、アバレ以来レギュラーとして活躍していただいている京田誠一氏による、これぞ男の子の歌という爆音に溢れたアレンジ、そして戦隊初登板になる谷本貴義による、初々しくも男らしいボーカルが作り上げるオープニングテーマ、戦隊初参加による前田克樹氏によるどこか懐かしくもシンプルで力強いメロディ、藤林聖子氏による作品の世界を完璧に紹介しつつ耳馴染みのいい言葉が選らばれた詞、獣拳戦隊のBGMを手がける三宅一徳氏による、劇中音楽とリンクしつつもリズミカルで楽しいアレンジ、そしてスーパー戦隊シリーズ31作目にして遂にテーマソングに登板する兄貴こと水木一郎による王道の熱唱、さらにもうひとつのトピックスとしてコーラス隊として、コロムビアの主題歌では本当に久しぶりに参加するヤング・フレッシュによる元気な掛け声と合唱、とまさに戦隊シリーズ主題歌に相応しいスタッフによって制作が進行しています |
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いろいろな場面で塚田プロデューサーが発言しているように、新戦隊ではカンフーが重要な要素になっています。
主題歌を作るにあたっては、プロデューサーサイドとの綿密な打ち合わせが繰り返されましたが、獣拳の激獣拳という正義の拳法を身に付けたニューヒーローのテーマに相応しい主題歌に仕上がったかと思います。(注8)
TVでは聴くことが出来ない2番以降の歌やオケにも、獣拳を連想させ、聴いている子供たちが、自分が正義の拳士であるような気持ちにような仕掛けをありったけ詰め込みました。(注9)まずは、オンエアでTVサイズを3回聴いていただいたら、その直後の3月7日に主題歌シングルが発売です。是非CDのフルサイズに込められた音楽チームの思いを楽しんでいただけたらと思います。
ところで、今日は1月31日。
八木喜多の原稿締め切りは、毎月更新前月末になっております。(注10)
これも例年とスケジュールが違うところなのですが、予定では1回目のBGMを録音している真っ最中のはずでした。今年も当初はそのスケジュールでいたので、当然今回の連載は、BGM録音現場からの実況中継になる予定でしたが、(注11)実はBGMの録音スケジュールがこれは後ろにずれ込んでいるために、好評のスタジオからの実況が出来なくなってしまいましたので、(注12)BGMの様子については次回以降の連載でお伝えしていきたいと思います。(注13)
いよいよ始動したゲキオト制作チームですが、今年もたくさんの歌と音楽を制作していきます。引き続きご贔屓にお願いいたします。
注8:先程注釈に述べたスタッフのおかげです 注9:2曲合わせて楽に20ギガ以上の重さになるデータ容量で構築される主題歌ですが京田氏、三宅氏のアレンジには本当に頭が下がります。なかなか楽曲1曲のデータで10ギガという単位にお目にかかることは出来ないのです。一部でアレンジのギャランティもデータの容量でギガ単位でギャランティを決めたらどうだ、との声もあるほど重たい楽曲なのです 注10:守ったことないくせに 注11:これで毎年のBGM録音でハホが何をしているのかがますます謎になる。まだ八木喜多の原稿を書いているのであれば、諦めざるを得ないのであるが、今年はスタジオで一体何をするつもりなのであろう 注12:いつの間にか好評ということになっているが、決してそんなことはないのである 注13:是非そうして下さい |
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ところで、無事に最終回を迎えた「轟轟戦隊ボウケンジャー」ですが、シリーズ30作、節目の記念作品を無事にのりきることが出来ました。
例年は、番組の打ち上げの流れで音楽スタッフのお疲れ様コメントをお届けするのですが、今回は諸事情によりボウケンジャー最終回のMA(音のMIX作業、音響の仕上げの作業で、この作業を持って音楽、音響チームの仕事は終了となるのです)当日、御馴染みの赤坂で打ち上がりました。
では恒例のコメントをお楽しみ下さい。
ハホ「皆様! 1年間お疲れ様でした、恒例のコメントタイムですが、なんと今日はオレオレが欠席です。そんなに俺の酒が飲みたくないのかっ!」
(全員:そうだろうなぁ、いきなりカメラ向けてネットに載せちゃうもんなぁ)
ハホ「しかし、一応、言いたいこといっとけ、といったらメールが帰ってきました。では本日不在の久保田からのメールです。えー『弥次喜多』用……『八木喜多』なんですけど(怒)もう! 井上読んで!」
(代読)井上「以下です。スーパー戦隊30作品ということで、キャンペーン・イベントなどなど例年以上に大きな仕掛けで一年間宣伝してきました。日本ロック界のレジェンドNoBさん、そして戦隊と関わった三年の内でアーティストとして著しく成長したサイキックラバーと一緒に、頑張ってきた一年が走馬燈のように思い出されます。
(「本当かよっ!」「死ぬ間際や〜」など周りはゴーゴー)数えきれない中での以下想い出 BEST 3。
(1)7月22日、東京ドーム公演。日本で一番デカいハコでのライブ。NoBさんは貫禄で、サイキックラバーは颯爽とロックな音をスタジアムに響かせてくれました。
(2)8月の映画キャンペーン。関東を中心に今年は四国・中国地方まで行っちゃいました! 愛媛でご馳走になった鍋とうどんが美味かった!
(3)11月19日、スーパー戦隊魂II30作を記念に、ゴレンジャーのささきいさおさん&堀江美都子さんからボウケンジャーの二組までズラリと揃った豪華なオムニバスライブ。昨年の岩崎さん・シスターMAYOさんもグッドパフォーマンス(笑)……あ、ここで終わってます。」
ハホ「はい、久保田おつかれさまでしたー。はいじゃ!」
浅海「ラムズでマネージャーをやってます浅海と申します。今回自分も入社一年目ということで……(「ゼロ年目だろ!」とハホ)あ! ゼロ年目として、NoBさんだったりサイキックラバーと色々地方を回らせて頂いたりと、初めての経験が多かったので……(サイラバJOE「21歳の誕生日の夜、NoBさんにハッピーバースディソングを歌ってもらったもんなぁ!」)ハイ、想い出に残っております。素晴らしい作品に少しでも携われたことが本当に良かったと思いますっ!」
ハホ「何で、そんな声優さんのご挨拶みたいな締めくくりなんだよ!」
浅海「え?! 声優事務所ですから(汗) ……ありがとうございました! では井上さん」
井上「コロムビアミュージック一年目の井上です。一年目でアニメ制作部に配属になるなんてまさかと想像もしていなかったんですけど。初めは本当にどうなるかと思いましたが、八木さんのアシスタントをさせていただいて『これが無茶振り』っていうんだ! (『あぁ!!(怒)』とハホ)
と、いうことも学びつつ、なんだかんだやってこれました。次のゲキレンジャーも頑張っていきます。よろしくお願いします! ではお隣に。」
中野「NoBマネージメント、オフィス・アップビート中野です。私は去年のマジレンジャー・岩崎貴文とNoBのマネジメントで二年目です。(主題歌が)NoBさんに決まったことがどこまで伝わってるかわかってない中で、『おめでとうございます』『オメデトウゴザイマス』と言われたりしてました。アップビートは戦隊初心者なんですが、二年も関わらせて頂いてありがとうございます! NoBはこの世界、復帰です! じゃんじゃん頑張ります! 岩崎も頑張ります! よろしくお願いします!! 次は……谷口さーん。」
谷口「コロムビアで販促を担当している谷口と申します。タイムレンジャーの途中から戦隊を担当してまして6年、7戦隊担当してます。こうなると一年無事に終わることでホッとしたなとナントもカントもな感じですが……今年はまず、NoBさんに緊張しました。ビッグネームの方とお仕事させて頂けるということでドキドキしました。サイラバも頑張って、みなさん一生懸命して頂いて、ありがとうございました。次は古里妹へ」
古里(妹)「片倉デザイン室の古里(ふるさと)真理です。今回私は、あまり携わってないんですけども、今はジャケットの歌詞のルビ振りを頑張っています。まだ入社して一年経ってないので、これからも頑張ります! よろしくお願いします! じゃあ次は姉にふります。」
古里(姉)「同じく片倉デザイン室の古里由佳です。ジャケットはデカレンジャーからやっておりました。デカ・マジ・ボウケン・ゲキと4年目になります。今回のゲキは、ほとんど一発オーケーだったのでとても助かりました。ま、そんなわけで妹ともどもよろしくお願いします。えーっと……」
谷口「尾立! 寝る前に!」
尾立「(ウイスパーボイスで)コンバンワー・カーレンジャー カラ タントウ シテマシタ。」
谷口「あー、八木さんの悪口言ってるよー」
尾立「八木さんのいるところでは悪口を言いませんから大丈夫です! カーレンジャーから担当し始めて、八木より先輩です。彼が千葉銀行にいる頃から、コロムビアでは戦隊を担当してました。彼がその後赤帽をやってる時も先輩でした! (「悪かったなその頃はオタクでおまえらの客だったんだよ!」と背後で暴れるハホ)ま、何よりも戦隊ですよ! 何かあったら全部私に言って下さい!! じゃ、山下さーん。」
山下「はい。ネットにて注文できます「轟」「轟」焼酎です。赤坂から六本木に移って、一年目の戦隊をやっと無事に終了しました。もうちょっと頑張りまーす♪ よろしくお願いしますっ では宮葉さん。」
宮葉「何とか今年も喰いつないでいけた、そしてゲキも何とか仕事をもらえた選曲・宮葉です。今年はNoBさんのオープニングとGO ON FIGHTING という熱すぎる、いや暑苦しすぎる歌と、エンディングの爽やかな歌とのコントラストが良かったんじゃないでしょうか。でも自分としては、劇中で『冒険パンチ』をかけられたことが、『でかしたなオレ』って感じでした。本当に、『冒険パンチ』を使ったのはちょっとした冒険でした。皆さんお疲れ様でした。では、僕のデビュー作であるジェットマンからのおつき合いが、この中では唯一のえまりさんに。」
間宮「音楽制作をしているジェニュインの間宮と申します。戦隊はウチの会社では一番大きな仕事ですので、もちろん今年も、来年も……八木さんよろしくお願いしますっ!(「酒持ってそういう話をすると切実に見えますよね」と笑う谷口)切実なんです(笑)ではウチの代表取締役の三浦に。」(「いよっ! ゴーゴーミキサー!!」との掛け声。エンジニアでもある三浦さんはミキサーを操作してます。)
三浦「ボウケンジャーは一昔前のことで! 今朝やっとゲキレンジャーが終わりました!! もうヘトヘトです。ありがとうございました。はいJOE!」
(注:この日、音楽チームはゲキレンジャー第1回目BGM録音の最終日で、メインスタッフは5日間、激気音楽付けだったのです。)
JOE「サイキックラバー・ギターのJOEです。今日はふぐを頂いております。三年間戦隊に関わらせて頂きまして、普通のロックバンドをやっていたころ絶対に経験できないことばかり経験させて頂きました! ホントに。NoBさんと一緒にお風呂にも入らせてもらいましたし。サイキックラバーは皆さんに支えられて頑張ってこられました。また、何かのカタチで戦隊に携われたらいいなと思っています。ありがとうございました! NoBさんどうぞ。」
NoB「NoBでーす♪ えーっと、最初に辛かったのは、みんなから『NoBさん』『NoBさん』って構えられることでした。でも、終わってみて、ホンッッッとに! やって良かったなと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。みなさん!!」(谷口「イベントの紹介で『NoBさん』って言うのは止めろって言われましたもん(笑)」)
YOFFY「サイキックラバー・ボーカルのYOFFYです。デカレンジャーからの三年間で、アーティストとしてのサイキックラバーは戦隊に育ててもらったなという感じがしてます。すごく感謝してるんです。……エンディングテーマは2曲書かせてもらったんですが、いつか主題歌を書ける作家になって戻ってこられるように修行したいと思います。頑張ります!(「ワハハハハハッ! もっと修行しろ!」と無責任なハホ)では、サラウンドにうるさい片倉さん。」
片倉「戦隊の仕事は実質何もしてませんね(笑)。こーしてよ、あーしてよとリクエストばかり出しちゃったりして。戦隊モノは爆発シーンが多いので、どうしても5.1chで聞きたいと! 去年から再三、八木に言ってるんだけどいつまでたっても『ウーン、ウーン』とはっきりした返事がもらえない。皆さんご協力お願いします。2011年の地デジに向けて! (「大丈夫、2011年まで生きてないから!」とまたもやハホ)俺がか? 生きてやる!!(笑) 5.1ch聞きたい時は中野の事務所に来て下さい。ガンガン音出してくから。ということで頑張ってよろしくお願いします。次はと。」
滝川「ヒーローネット四度目の登場、ATC滝川です。ボウケンジャーは歌モノが充実していて助かりました。今年は三人組が強いのか、電車に乗ってる人が強いのか、女の子5人組が強いのか楽しみです! ありがとうございました。」
ハホ「一応、出来る限りの精一杯の贅沢ということでふぐを用意してみました。でもS様に怒られました。コロムビアが、極めても極めても極めきれない東映様という会社がありまして、そこに二人のS様がおられます。今回、締切りを大幅に過ぎてのコメントの録音、かつ河豚というメニューを相談したところ『楽しそうにやってるけど呼ばれたこと無いなぁ。』と怒られました。すいません次からは必ず呼ぶようにします。こんな音楽チームではありますが、今年は怪我をして仕事に穴をあけるヤツもいなく、(一同:「お前だけだろ!!」)頑張ってみんな健康に過ごすことができて……ホントありがとう!! 最後にNoBさん、締めのコトバを!」
NoB「言い残したことは無いんですけど、一緒に歌ってくれたのがサイキックラバーでスゴい良かったです。そばに居てくれたスタッフがこのメンツでスゴい嬉しかったです!」
ハホ「2007年今年もおつかれさまでしたー! また来年もよろしくお願いしますっ!」
一同:(「ってもう忘年会なのか?」「まだ2月始まったばかりだよ」他・・・・
ということで、すっかり1年分働いたつもりになっているハホですが、いよいよ「獣拳戦隊ゲキレンジャー」が2月18日(日)あさ7時30分にスタートします。今年も引き続き戦隊音楽制作チームをご愛顧の程宜しくお願いいたします。
| 1) | オープニングテーマ「獣拳戦隊ゲキレンジャー」 歌/谷本貴義 作詞/及川眠子 作曲/岩崎貴文編曲/京田誠一 |
| 2) | エンディングテーマ「道(タオ)」 歌/水木一郎 コーラス/ヤングフレッシュ作詞/藤林聖子 作曲/前田克樹 編曲/三宅一徳 |
| 3) | 1のオリジナルカラオケ |
| 4) | 2のオリジナルカラオケ |
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