みなさん、こんにちは。
いきなり、最終回になってしまいました。来年にヒーローネットもリニューアルするそうで、それはそれでとっても素敵なことだと思いますが、いろいろと書きたいことがたくさんあったので、ちょっと困っています。でも、いつかまた、みなさんにお話しをする機会が来るような予感もありますので、どこかで、私の名前を見かけたたら、応援よろしくおねがいします。後、カーレンジャーのファンの方々もごめんなさい。佐橋さんのこととかもっといっぱい書きたいことがあったのだけど、また、今度ということで・・・因みに佐橋さんは今NHK朝の連続ドラマ「ちりとてちん」で音楽を書いていらっしゃいます。すばらしい出来栄えなので、みなさんぜひ一度、観て(聞いて?)みてくださいね。
そんな訳で最終回は自分なりの今までの「制作観」について書いてみたいと思います。
僕の仕事の最大のキーワードはやはり「人」でした。このタイトルを選んだのもやはり自分の仕事のやり方が「人」との関係抜きでは考えられなかったからでしょう。僕にとっては、そのすばらしい「人」たちが僕の周りに居てくれたからこそ、生きてこられたと考えています。たまには、その人が自分が考えていた人とは違っていた、なんてこともありましたが、でも、その人を信じることで結果として素敵な仕事が出来てきた事になるわけですから、そういう意味でもその「人」にもとても感謝しています。これは、人生にも似ています。人間は一人では生きていけないのです。一人で生きていると思っていても、実はたくさんの人に支えられながら生きているのです。だから、嬉しいことがたくさんあって、傷ついたりすることもたくさんあって、でも、時間は過ぎていき、生きていく。自分が自分らしくあるためにはどうやって自分を開放してやったらいいのか・・・
一人で出来ることには限界がります。どうしたら、人の輪をうまく作ってひとりでは出来ないようなことをみんなでやっていけるのか・・・
そんなことを考えてきた20年だったような気がします。
ひとりでやり遂げた達成感にも幸せを感じはしますが、ひとつのことをみんなで作ることの喜びはその何倍にも匹敵する、何ものにも代えがたいものです。
「出来上がり」というゴールがあることがわかっているからみんなで一生懸命にもなるし、けんかもするし、抱き合ったりもするのです。これは一人ではできないことです。
でも、その時に中身が本当のものでなければ、時間をかける必要もないし、けんかをする必要もないのですね。ゴールは「一生懸命たどり着くもの」でもあり、また「何もしないうちにやってきてしまうもの」でもあるのです。20年やってきて今まで制作したものは間違いがなかったなと自信を持って言える自分がいるのと同時に、次に何をするのかを考えている自分もいます。
若いころと違って、無駄なことはどんどん排除されていくことを考えると自分のひく一本の線が達観されたものであることを感じながら、また、その価値に共感してくれる仲間とともにこれからも線をひいていきたいなと思っています。
若いころ、音楽は僕に表現の手段を与えてくれました。最近の音楽は「利益至上主義」に走ってしまうものもかなりあり、こういうものは必ずしも後世に残るものではありません。僕も会社の経営者の一人としてそのことは痛いほどわかっています。でも、僕の中ではこの世に子孫を残すように何か残るような音楽や映像を制作しなければ意味がないと思っています。もし、今の方法で出来ないのなら、僕は違う方法でそれを見つけて生きていきたいと思っています。
僕がこの世に生きたことが、少しでもこの表現の世界に寄与してくれたらいいな、と思っています。
こんなことを最近考えさせてくれたのは、今年9月末に乳がんで亡くなった妹でした。
彼女は若干40歳の短い人生でしたが、この世界には彼女の詩や歌や演奏が残っています。
今でも友人からCDを聴いていますという連絡をもらうと、陽子(妹の名です)すごいなと感心します。彼女が僕に教えてくれたのは、「いくつまで生きるかではなくどう生きるかだよ」ということでした。そんな妹の事を思いながら、この先の人生を音楽や映像やすべての人間が作り出す創造物たちと生きていきたいなと思います。
最後は僕の人生観みたいになっちゃったけど、また、どこかで「笑顔」でお会しましょう。
長い間、読んでくれてありがとう。
いつも僕を支えてくれている高寺さん・日笠さん・白倉さん・丸山さん他プロデューサーの皆さんたち、藤林さん・篠笥さん他スタッフの皆さん、藤岡弘、さん・ROLLYさん・橋本仁さん・寺田恵子さん・DIAMOND☆YUKAIさん・m.c.A.T.さん・加藤夏希さん・大槻ケンヂさん・Rickyさん・そしてRIDER CHIPSのメンバーなどの素晴らしいアーティストの皆さんたち、このページを提供してくれたヒーローネットスタッフの方々、今まで僕が出会った素晴らしい仲間の「人」たちに感謝して、これから僕が出会うであろう全ての「人」たちと過ごす時間を楽しみにして、そして・・・・僕の人生そのものである「音楽」に感謝して。
本地大輔
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