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ライダーチップスとはコロムビアでライダーの音楽を担当している時に企画もののひとつとしてやることになりました。当時、番組の音楽周りは主題歌、エンディング、劇伴などの製作が通常の業務でありましたが、東映版権部の篠原さんと「何か新しい企画を何かやろう!」という話の中で、ちょうど仮面ライダーが生誕30周年を迎えるにあたり、音楽に関わる企画ということで「仮面ライダーのオフィシャルバンド」を結成するのはどうだろうかという案がきっかけでした。 |
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ギターメーカーのフェルナンデスの小島さんの紹介により、はじめに登場したのが野村義男さん。彼は有名な「仮面ライダーフリーク」ということで、彼を中心にメンバーを集めることになったのですが、一般に“バンドは結成するのも早いけど解散するのも早い”ということで、技量や音楽性、仮面ライダーへの想いに加えて、人間性も重視して、慎重にメンバーを検討しました。
その結果、ベースには寺沢功一さん、ドラムにはJOE(宮脇知史)さんとなりました。 |
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僕はそれまでのディレクター生活の中で、バンドを担当したことがなく、イメージ的に“録音には時間がかかり、メンバーの意思疎通がとてもむずかしい”というイメージがあったのですが、初めて彼らのレコーディングした時に、おずおずと「オケ録音は1日2曲というペースになります」と説明したところ、全員簡単に「いいよ」の一言だったのでした。
そうは言うものの、僕は半信半疑でスタジオに入ったのですが、とにかく驚いたのは、テイク1ですでにもう完成品になっているわけですね。で、本当にだめだったところだけをもう一回でテイク2・・・これで、ほぼ全部終わってしまうわけです。“これがトッププロの技なのか”と感じました。ドラムのJOEさんはタオルを首からぶら下げて「肉体労働者ですから・・・」と汗びっしょりになりながらドラムを演奏するのです。ただ、さっきも申し上げたとおり、完璧な演奏だから、無駄がありません。ミスをおかしたらそこだけ、やり直す・・・とても早い録音です。 |
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で、また、みんな、演奏している姿が美しい・・・。わが身を振り返って、ずいぶん悩みました(笑)。同世代で同じだけ年を重ねてきているのに・・鏡に映る私の姿は〔おっさん〕彼らは〔ROCKER〕かっこいいんだな・・・これが。私もロックの演奏者であったらああいう風になれるのかな・・と。このお仕事は毎回みんなに会えるのが楽しみでした。そんな彼らとも年に2、3回ほどレコーディングの時に少ない時間を一緒に過ごす機会しかありませんでしたが、プロの音楽家たちとの無駄の無い仕事は勉強になりましたし、個人的にも非常に親しくなって、食事などをしながら様々な話をすることで、触発される部分も多々あったものです。いいお仕事でした。残念ながら、今では私がレコード会社を代わってしまったため、プロの仕事に立ち会う機会は少なくなってしまいましたが、凝縮したプロの作業を今も彼らはスタジオで行っていることでしょう。また、いつか一緒に2テイクの録音をしたいと思っています。 |
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2000年に結成された仮面ライダー生誕30周年を記念して、仮面ライダー大好きメンバーが集まったロックバンド。メンバーは野村義男(ギター)、寺沢功一(ベース)、JOE(ドラム)の3人で、これまで数々の有名ボーカリストと共演。歴代ライダーの歌を熱唱した『MASKED
RIDER LIVE』を開催したり、カルビー「仮面ライダーチップス」とコラボレーションしたり、もちろん平成仮面ライダーシリーズにも、エンディングテーマ曲を提供したりと音楽を通して関わってきました。そしてこれからも積極的に「ライダー」に関わっていく実力派ロックバンドです。
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本地大輔(ほんじ だいすけ)
1963年大阪生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒。日本コロムビア入社。avex音楽ディレクターを経て、現在は(株)インターチャンネルに所属。戦隊から仮面ライダーまでテレビ等の中で使用される数々の楽曲のディレクションを行う。クラシックへの造詣をバックグラウンドに持ちながら、自らが求める「音による幸せ」を具現化しようと日夜奮闘中。不惑を全う出来ない40歳。
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