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さて、2005年になり、今年42歳になる僕にとっては、時間が過ぎていくのがとっても早く感じられる年になりそうな予感です。過去は過去として少しずつ遠くに位置していくものではありますが、人との強烈な出会いは忘れ得ないものがあります。
今回はそんな出会いの中で『燃えろ!!ロボコン』で出会った情熱的な丸山真哉プロデューサーについて書いてみたいと思います。
『燃えろ!!ロボコン』で出会った人たちの中には、今だにお付き合いをさせていただいて入る方も多いのですが、すべては丸山さんから始まりました。彼は当時いくつだったのだろう…30歳くらいだったかな。とにかくしゃべるのが早口で、思っている事を一気に話し、話し終わると、相手の目を覗き込みながらじーっと黙って相手の話を聞くというタイプでした。
一気に話をしている時の彼は情熱的で、とにかく自分のやりたい事をハッキリとアピールし、じーっと聞いている時は相手の話が自分の感性に合っているかを分析しているような感じでした。だから、相手の感性がぴったりだったりするととても強い行動力を持って全体を仕切っていくタイプでありました。
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『燃えろ!!ロボコン』での最初の仕事は新しいエンディングを作る事でありました。丸山さんは打ち合わせの際、例の早口で、「エンディングの映像をロビーナ中心に全役者が体操をする映像にしたいと思うのです。子供達がテレビの前で踊れる簡単な体操とわかりやすい音楽でお願いします。」オーダーしてきました。
彼のコンセプトはとてもハッキリとしています。
そこで僕は、音楽はこの作品の劇伴を書いていらっしゃった有澤孝紀さんにお願いをし、振り付けを当時僕が所属をしていたコロムビアの専属振り付けをされていた井手先生にお願いをすることにしました。出来上がったエンディングは丸山さんの思惑通り、子供達がテレビの前で楽しく踊れる内容となっていました。今、思い出しても楽しい企画でありました。 |
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| もう一つ、彼との思い出の中で、彼の“情熱”を感じた事があります。ロビーナ役の加藤夏希さんに対する彼の想いでした。彼はプロデューサーとして加藤さんの役者としての将来を誰よりも強く感じていたのでしょう。先程、話に出たエンディングを作る時も彼女を真中に据えた映像だったり、主役ロボコンに対してのロビーナの位置付け、設定などがロビーナあってのロボコンだったりして、丸山さんがロビーナをいかに大切なキャラクターとして考えていたのかがよくわかりました。彼女自身、当時はまだ14歳でご自分のご両親ほど歳の離れたスタッフにいつも「おはようございます」「よろしくお願いします」と、とっても元気に挨拶をしていたことを今でもよく覚えています。僕が担当した彼女の歌唱録音の時も、最初から最後まで本当に明るく、元気よくみんなに挨拶をしていました。そんな彼女の可能性を大きく花開かせようとがんばっている丸山さんの気持ちを強く感じたのでした。僕は音楽の立場からの制作でありましたが、1人のプロデューサーが何か新しい事をやろうとしているのを見ると「何か自分に出来る事があればぜひとも手伝いたいな」と思わせてくれるタイプのプロデューサーでありました。 |
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丸山さんとは、それ以降なかなかお仕事をご一緒する機会がなくなりましたが、たまにお会いすると、「今こういう新しいドラマの制作やっています」とか近況を報告してくれます。そこにはいつも新しいアイデアがふんだんに盛り込まれていて、「丸山さん、がんばっているなぁ」とうれしく感じていました。
そんなある日、ご本人から「今度、結婚することになったんですが、パーティーで何か音楽的な企画をお願い出来ませんか」というご連絡を頂きました。久しぶりの企画発注です。結局、そこでは僕自身が“とある大作曲家”の伴奏でチェロを弾く事になってしまったのですが、会場に行くとロボコンの声優さんであった伊倉さんや加藤夏希さんを始めとして大勢の懐かしい方々がお祝いに駆けつけていらっしゃいました。
また、何か、新しい企画で仕事をして、彼の豊富なアイディアと情熱を感じてみたい。そんな気持ちにさせてくれるプロデューサーです。丸山さん、これからもよろしくお願いします。
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東映株式会社プロデューサー。現在主に2時間ドラマなどを担当。特撮番組では「重甲ビーファイター」「ビーファイターカブト」でアシスタントプロデューサーを、プロデューサーとして「ビーロボ
カブタック」「テツワン探偵 ロボタック」「燃えろ!!ロボコン」を担当。昨年は「美少女戦士セーラームーン」を手掛けていた。
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本地大輔(ほんじ だいすけ)
1963年大阪生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒。日本コロムビア入社。avex音楽ディレクターを経て、現在は(株)インターチャンネルに所属。戦隊から仮面ライダーまでテレビ等の中で使用される数々の楽曲のディレクションを行う。クラシックへの造詣をバックグラウンドに持ちながら、自らが求める「音による幸せ」を具現化しようと日夜奮闘中。不惑を全う出来ない40歳。
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