10月中旬の東映は、来年の番組準備で忙しい。連日、“新・仮面ライダー”のオーディションが本社で行われ、廊下にはオーディション会場への道案内が張り出してある。
「オーディション会場はどこですかね?」
少し関西訛りの声に振り向くと、そこにはファッショナブルで精悍な男が立っていた。彼ならばヒーローに相応しい・・・・・いや、彼はすでに仮面ライダーだったのだ。
* * *
彼の名は友井雄亮、2001年1月から翌年1月まで放送された『仮面ライダーアギト』でギルスに変身する葦原涼を演じていた。現在はドラマやミュージカルなどで活躍、この日は貴重なオフを利用して本社においでいただいた。
オーディションでなんとなくざわついている雰囲気をよそに、本社最上階にある静かな応接室でインタビューは始まった。

友井雄亮さん(以下、友井):この部屋だったかな・・・・・田崎監督と、(プロデューサーの)白倉さん、武部さん、塚田さんに囲まれて、「普段は何をしているの?」とか質問されて。
東映ヒーローネット(以下、THN):そうするとオーディションの最終選考のころですね。
友井:そうですね。初めのオーディションのときは金髪で、2回目のオーディションに残ったときには、金髪じゃまずいだろうと思って、自分で黒く染めたんですがミドリ色になっちゃって、でも美容院にいって直す時間がなくてしかたなくそのまま受けたんです。そのときに監督が「きみ、毎回髪の色が違うね」って、それが逆に印象に残ってくれていたみたいで。
と、そこへ突然、乱入者が3名。
3人:こんにちはー、ごぶさたしてますー
友井:あぁっ! ごぶさたしてます!
現れたのは『アギト』のプロデューサー軍団、白倉伸一郎氏・武部直美氏・塚田英明氏の3人だった。
友井:そろそろオーディションの時間ですね!
(一同爆笑)
武部:そんなに昔のことではないんですけれど、懐かしいですね。
白倉:友井君といえば、水に落ちていたよねぇ。
友井:僕だけですよ、ある意味イジメでしたよぉ。
白倉:この間、雑誌でインタビューを受けたんですが「涼がかわいそうで、かわいそうで」って(笑)。
塚田:一度は死んだしね。今でも思い出す、「涼が死んじゃいました」ってホームページで。
白倉:人ごとのようにねぇ・・・
武部:それじゃ、私は『ライダー』のオーディションがあるので・・・・(武部氏退室)
友井:あ、お忙しいところありがとうごいました。白倉さんは『ライダー』じゃないんですか?
白倉:俺はもう男はいいよ(笑)。
THN:白倉さんは今は『(美少女戦士)セーラームーン』のプロデューサーなんですよ。友井さん、次は『セーラームーン』に出演というのはいかがですか?
友井:いや、月に代わってお仕置きはできないんで・・・・戦隊のレッドをやりたいんですよ!
THN:それじゃ塚田さんですね。
塚田:はっはっはっ(ちょっと乾いた笑い)、そうですか。
白倉:それじゃ、45分後に下でオーディションまってます(笑)。
友井:ありがとうございます!
ということで、白倉氏と塚田氏も退室。『アギト』でチームを組んでいた3人のプロデューサーは、現在はそれぞれ別の番組で活躍しているのだが、友井氏が来ていると聞いて激励に駆けつけたのだった。
友井:あー、懐かしいなぁ! 次のライダーは何ていうタイトルなんですか?
THN:まだ決まっていないはずですよ。やっぱり気になりますか?
友井:気になりますね。特に放送を観ているわけではないんですが、友人の山崎(潤)さんが出ているので、いろいろ話は聞いているんですよ。


現在の髪型は・・・・・不明。
|
 |


孤独なヒーロー、葦原涼。第1話で城北大学となったロケ地で。


葦原涼が変身する仮面ライダーギルス。


『仮面ライダーアギト』のプロデューサー陣と。左から塚田英明氏、友井さん、白倉伸一郎氏、武部直美氏。友井さんが手にしているのは『仮面ライダーアギト・ハイブリッドファイル(メディアワークス発行)』。


|