東映ヒーローネット(以下、THN):『電磁戦隊メガレンジャー』の放送が終わってすでに5年が経ちますが、オーディションの時のことは覚えていらっしゃいますか?
東山麻美さん(以下、東山):姫路市にある唯一のタレント養成教室に1年くらい通っていたときに、東京のプロダクションから「東京に来て欲しい」ってお話があって上京したんです。CMとドラマで少しお仕事はあったんですけど、ほとんど毎日夜12時までお寿司屋さんのアルバイトで皿洗いをしていましたね。「なんで皿洗いばっかりなんだよぉ」って思いながら(笑)。いろいろなオーディションを必至に受けていたときに『メガレンジャー』に決まったんです。オーディションのときは(今村みくの)役の名前が違っていたと思うんですが、役柄の設定は決まっていたので、自分なりにかわいいイメージかなって思って、髪を左右に束ねて行ったのを覚えています。
THN:『メガレンジャー』が東山さんの本格的なデビュー作だったわけですね。
東山:そうですね。当時の事務所のスタッフの方からは、オーディションを受けるたびにいつも「適当に受けておけばいいよ」なんて言われてたんですけど、東山的には毎回が真剣勝負だったんですよ。だから『メガレンジャー』に決まって、そのスタッフの方に「ありがとう。俺、初めて仕事を頼まれた」ってお礼を言われたときは、「それみたことか!」って思いましたね(笑)。
THN:戦隊はそれまでご覧になったことはあったのですか?
東山:2つ下の弟がいたので、『(超電子)バイオマン』の頃によく見てました。
THN:それまでにアクションとかのご経験は?
東山:とくにアクションのレッスンなんかをやったことはなかったんですけど、運動神経には自信があったんです。でもみくの設定がドジな役でしたし、メガレンジャーの普段の姿は高校生だったからあまりアクションシーンはありませんでしたね。それでもビルから飛び降りたりするのは、「やらせてください!」って言って進んでやらせて頂きました。JAC(ジャパンアクションクラブ)さんに「だいじょうぶかぁー」とか言われながら。
THN:普通はスタントマンが吹き替えするところを?
東山:そうなんですよー。それでいつも「やりたい、やりたい」って言ってたら、スタッフが「みくはアクションできるから」って、いろいろやらせて頂いて。でもあるときに海のロケがあったんですが、海面まで何メートルもあるような岸壁の縁に撮影のセッティングを始めてるんですよ。「なんだアレ?」と思って見てたら、「じゃぁ、みく入って」とか言われて。「えっ? どこに入るんですか?」っ言ったら「カメラ前だよ、怖いって顔をしながら落ちるんだぞ」って。
THN:事前に打ち合わせはなかったんですか?
東山:そうなんですよ。だから、着替えの準備もしてなかったんです。それを察してJACさんが「じゃぁこっちでやるよ」って言ってくださったんですけど、そう言われるとなんかやりたくなってきちゃって。いのくまさん(カメラマン)の一声も手伝って、「もう、やらなきゃ!」って。びっくりしましたけれど、「やった私はエライ、役者根性だっ!」って、自分のレベルが上がった気がしましたね(笑)。
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銀座の東映本社の屋上でインストール(変身)する東山さん!? このポーズはもちろん忘れていない。
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