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私生活では何かを率いるという事には全く無縁で、これまでも先頭に立って何かをするタイプでは無かったそうなので、今回の役は「率いてるなぁ〜」とか「偉そうだなぁ〜」という感じもしたそうです。でも、だからこそ今回の役は楽しめたのだとか。
「僕がすごく好きなシーンが最初の砂漠のシーンなんですが、ZECTとネオゼクトが対立するという、この映画の象徴のようなシーンなんです。そこで虎牙さんの肩を踏んづけるというシーンを、そういう事へのひとつの象徴として捉えたんです。“権力”を踏みにじるという事を表現しているんですね。絵的にも面白いし、その芝居の掛け合いを虎牙さんとできて非常に楽しかったですね。それに森下さんの演じる修羅なんですが、女性って男性とは違って成長が早いじゃないですか(笑)。感覚であったりとか、あまり物事を引きずらないといったような強い部分が。男性よりも優れている部分があると思うんです。それを象徴しているかのような“修羅”というキャラがネオゼクトにいるという事が、映画にピッタリはまっている気がしたんです。森下さんが修羅を演じてくれている事が、現場の雰囲気の中で段々織田として固まっていく自分を成立させてくれている部分もあって、演じていてすごく助かった面がありましたね」
魅力的な共演者との芝居作りの中で、織田というキャラクターをストレートに解放する事ができた、そこが面白かったということなのでしょうか。役者さんといえば主人公・天道役の水嶋ヒロくんは共演してみていかがだったのでしょうか?
「正に“ヒーロー”だなって思いました。良い意味で人間離れしているというか、立っているだけのその立ち姿がヒーロー然としているというか、これなら子どもたちも憧れるよなっていう感覚を覚えたんです。“水嶋くんすごいヒーロー性だな……”と思いましたね。現場に入っても彼とは具体的に芝居について話はしないようにしていたんですけど、すごく彼自身も考えて演じている事と、実は織田と天道は似たもの同士だという監督の考え方を聞いて、お互い色々膨らませていく事が出来たんです。だから芝居をしていても違和感無く演じられて、それはありがたいなと思いましたし、水嶋くんと本当に共鳴できてるなというお芝居が出来たので、また何か一緒にやりたいと思いますね」
水嶋くんも以前、小林さんが出演している作品に端役で出た事があり、その時にお世話になったそうで、今回小林さんと共演できて凄く嬉しかったのだそうです。みなさんにはそんな熱の込められたシーンの数々を劇場でチェックして頂きたいですね。そんな映画ならではの部分では、こんな風に小林さんは感じられていたそうで……。
「まず隕石が落ちてくる事自体、日本映画ではそう有り得ない訳で、でも『仮面ライダー』なら有りという、その凄さが嬉しかったんです。これだけ歴史があってみんなが観ていて、日本特有の文化としてどっしりと太い根がある作品でもありますし。その中で演じられる事って、これは凄い事だなと思いましたね。戦車が出てきてもおかしくないし、撃ち合いがあってもおかしくない。美術さんが組んだセットを観ても、こういう世界が有りになる日本映画は、やはりそうそう無いなと。成立しているのは仮面ライダーだからだなと感じました。撮影に関しては、緊張感も有りつつオフになった時はみなさん暖かいし……ホントにありがたい現場でしたね。みんながみんな本当に暖かかった。なんか掌の上で“好きにやっていいよ”と言われているような空気でしたね。撮影後もみんなでご飯食べにいったり、飲みに行ったり、楽しかったですね(笑)」
冒頭のお話しのように、大変だった部分も含めて充実した撮影期間だった様子がうかがえます。では、今回メガホンを取っている石田監督からの言葉で、心に残った言葉ってあったのでしょうか?
「やっぱり“泥臭く”“熱く”……そういう事だったと思うんですよね。その言葉を聞いた時に、この織田という人物のイメージが凄く理解できて……その“泥臭く”という言葉が一番頭に入ってきました。後は“小物にならないように”という事ですかね。リーダーとしての立ち居振る舞いについては厳しく言われました。出来上がりを観てみないと、どういう感じになっているのか正直分からない部分もあるんですが、だからこそ仕上がりが楽しみですね。僕の撮影アップは死んでしまうシーンだったんですが、その時にも“ああ、終わったぁ〜”って久々に涙が出そうなくらい達成感がありました。織田のキーワードが信念だったり、無念だったり、とにかく自分の中に1本何かが通っていて、そのシーンではそれが断たれてしまう無念というのがキーワードになっていたので、撮り終わった今考えてみると、この織田という人間はすごく潔い人間なんだなって思いますね。生きてる時も死ぬ時も、何かをやり抜くという人間なんです。現実ではそういう場面に直面したら死にたくないよって言っちゃうかもしれないんですが、だからやって良かったなと思う役でしたね。とにかく出来上がりが早く観たいです」
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