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途中参加のキャラクターである影山。まず、内山さんがどのような役作りをしたのかを聞いてみた。
「最初は矢車さんあっての影山だったので、これといって台本の中にも影山はこういう人間だっていうのが無かったんです。なので、まずはシンプルに精鋭部隊のいい部下としてやってましたね」
当初の影山は確かにそうだったが、ザビーになった以降は非情な面を見せている。こうなると演技もガラッと変える必要もあったのでは?
「自分自身もココまでダークサイドに落ちてしまうとは思っていなかったですね(笑)。最初は『矢車さん矢車さん』って言ってたのに、加賀美が隊長になった時は案外あっさり認めてましたよね。そうなる展開を聞いた時、影山の内側がちょっと分からなくなったんですよ。そうしたら『矢車さんに付いていたのではなくて、ZECTという組織に付いている人間なんだって見てもらったら逆に分かりやすいかもよ』ってプロデューサーに言われて納得したんです。だから、誰が隊長になっても構わないんです。ZECTのために戦っているので。良くも悪くも会社人間という感じですね。結構そういうのって表現するのが難しいんです。だから、良いところは良い子で悪いところは悪い風にやるっていう、メリハリをつけてキャラを作りました」
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「会社人間」という例えを聞いて、加賀美をあっさりサポートしようとしたことや、天道がシャドウの隊長になった際、イヤイヤながらも従っていたことに合点がいった。しかし、劇中であんなに慕っている様子を見ていると、やはり矢車が理想の上司のように思えてくるのだが……?
「傍から見ていればそうかもしれないですけれども、影山にとってはやはり部隊の隊長だから付いていくだけなので、別に隊長が加賀美だろうと誰だろうと関係ないんですね。もし、影山が本当に矢車さんに心酔しているのであれば、矢車さんがザビーの資格を失った時点で『自分も降ります』って言って、一緒にフェードアウトしていくはずなんですよ……。確かに、普通の人から見れば矢車さんは理想の上司ですよね。部下思いだし。でも影山の視点だと、『使えなくなったからもう終わり』なんですよ。ひどい言い方ですけれども」

「目的を決めたら、それに向かって突き進んじゃうところが似てますかね(笑)。自分がやりたいと思ったら、ちょっと頑固になってしまうところがあるんです。影山が内通者をあぶり出すために、加賀美を囮にするほど酷くないですけれども(笑)。逆に似てないところは……あんなにコロコロ変わらないところですかね。僕はあまりお世辞とか上手くないので、あんなに『矢車さん矢車さん』って言えないですよ(笑)。多分、『いつか俺が上に立ってやる!』という感じで接すると思いますね」
『いつか俺が上に立ってやる!』とは(笑)。もしかして、内山さんは意外とハングリーな方?
「どうなんですかね。すごいコンスタントにハングリーなんですよ。結構自分のペースでいきたいというのがあるので……。影山だと、それまでドレイクとかと戦っていても、カブトを見た瞬間にガァーって行っちゃいますよね。僕だったらカブトが来ても、『あ、カブト来たけど、とりあえずドレイクから相手しとくか』みたいな感じだと思います(笑)」
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ところで、影山の変化はザビーになってから表面に出てきた。もしかしたら、前任者の二名がザビーを辞める様を見たことがその原因なのだろうか?
「ザビーの資格を失うなり、自ら放棄するっていうのは、影山からしてみればZECTに対して背いていることになると思います。そもそも、精鋭部隊シャドウの隊長には大きな責任があるじゃないですか。だから、それだけの責任をそう簡単に捨てていいのかっていうのがあるんですよ。なので、矢車さんを利用したのも、加賀美を見殺しにしようとしたのも、その責任を放棄したからなんでしょうけど……影山は、ZECTの忠実な犬ですよね。誘拐しろと言われたらゴンを誘拐するくらい忠実じゃないですか(笑)」
ZECTに対して忠実。そう言われてみると、群れ全体のため命を捨てて行動したり、群れ以外の者に非情なところが、ザビーのモチーフとなっている蜂らしいところだ。
「確かに、蜂は大を生かすために小を犠牲にするところがありますよね。シャドウも、内通者あぶり出しの時に何人か犠牲にしていて、結構、蜂らしい行動をしてますよね。ザビーはシャドウでは女王蜂に当たるので、ザビーゼクターは絶対に女の子だと思ってます(笑)」
ザビーが女王蜂! なかなか上手い例えである。それに、味方を切り捨てて目的を優先するあたりはダークヒーローに相応しい感じも……。内山さんは影山をダークヒーローと考えているのだろうか?
「そうですか!? 確かに真面目過ぎて周りが見えていないので、ZECTが全てだと思って動いているところがありますけど……そう言われてみるとそうかもしれませんね。自分の中では、落ち切れてないところをまだ演じてみたいんです。今は『もうちょっと詰めが甘いぞ』っていうところをやっているつもりなんですよ。でも、ダークヒーローと言われるのはそれはそれで嬉しいですね(笑)」
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「そうですね。ある一個の目的に対して、どんな手段を使ってでも達成しようとするというのが、僕はザビーの資格だと思っているんです。加賀美が変身した時は、『ワームを倒す』というその一点に対してすごく真っ直ぐだからこそ、ザビーゼクターが答えたんだと思います。矢車さんの場合は、『仲間を守る』っていうのが一番だったじゃないですか。そこから『カブトを倒す』っていう方に逸れちゃったから資格を失ってしまったんじゃないかと勝手に自己解釈してますね」
資格を失う話が出てきたが、この後誰かにザビーゼクターを取られてしまう展開もありうる。そのことに不安はないのだろうか?
「三島さんに、一回取られてますしね(笑)。いつか取られるんじゃないかなと思ってます。しかもアッサリと。でも、本心としては『やっぱり俺でいたい!』っていうのはあるんですけれども……そこは視聴者の方々の目線と一緒で、『面白ければ何でもいいや!』っていうのもあります。あと、逆にザビーの資格者が変わるんだったら、ドレイクやサソードの資格者も変わったりとか……そうしたら僕は、また違うゼクターに選ばれるかもしれないですね(笑)。それはそれで面白そうじゃないですか! サソードやドレイクにもなってみたいですし。ザビーゼクターは、ライダースティングの時にしか武器にならないので、個人武器として剣や銃を使ってみたいです!(笑)」
言われてみると、確かに必殺技を放つ時しかザビーは武器を使わない。それはそれで寂しい気も……。そんな希望が出たところで、今度は影山でやってみたいシーンやエピソードについて聞いてみた。
「僕は平成ライダーシリーズがすごく好きで、特に龍騎が一番大好きなんですよ。それまで仮面ライダーは正義のために戦っていましたけど、龍騎のライダーたちは自分の正義、というか私欲で戦っているじゃないですか。これがある種、現実的なヒーローかなって思っていたんです。今回のカブトにしても、正義を明言して戦っている訳ではないですよね。唯一、分かりやすいのは加賀美だけじゃないですか。だから、これからはいい意味で『自分のための正義』で戦ってみたいなと思います。建前とかではなく、『俺の目的の邪魔だから、お前を倒す』という感じの……そういう役であり続けたいですね」
| 構成/関根祥雄(ブレインナビ) (C)2006 ISHIMORI PRO・TV ASAHI・ADK・TOEI (c)Toei Company, Ltd. All Rights Reserved. |










