


27話の初登場時のケン。港からの登場だったこともあり、修行帰りの猛者といった風情でした。
まずはケン役が決まった時の感想から。
「もう大喜びでしたね、本当に。オーディションを受けた時は、前の仕事の役作りで髪とヒゲが金色だったんで、どうなることやらと思いました。ヒゲももっと長かったので、本当に全くヒーローっぽくない容姿でしたし(笑)。とにかく、受かって本当に良かったです」
ケンといえば、チョンマゲにヒゲという特徴的な風貌に加え、破天荒な性格も話題となりましたが、オーディションの際は、ケンのキャラクターについて何か聞いていましたか?
「全く聞いてなかったですね。オーディション自体、追加ヒーローが何人いるのかも知らなくて。オーディション用の台本を見た最初は、バイオレットのオーディションだと思っていたくらいですから。なので、途中までバイオレットで受かるんじゃないかと思ってました(笑)」
前回の三浦さんのインタビューにも、ゴウとケンのオーディションはほぼ同時に行われたという話も出てきました。もし、聡太郎さんがゴウをやっていたら……それはそれで面白かったかも(笑)
そんな感じで、最初はバイオレットで合格したと勘違いしていた聡太郎さん。では、実はチョッパーで合格したと知った時はどう思われたのでしょう?
「チョッパーということで、ビックリしましたね。本当にバイオレットだと思っていたので。オーディションが終わった時に、マネージャーさんに『多分、紫ですよ』なんて話していたんです。その後、合格したと言われて『何色ですか?』って聞いてみたら、『白です』って。驚きを隠せなかったですね」
聡太郎さんにとって、チョッパーはまさに予想外な役だったようです。ちなみに、オーディションはどんな雰囲気だったのでしょうか?
28話では、デコトラで一暴れ! このシーンで破天荒なキャラクターが確立された感があります。「審査員の方に、『一旦、髪を黒くしてヒゲを剃った状態も見てみたい』って言われまして。最終面接はそうして受けました。それから衣裳合わせまでの間にヒゲをちょっと伸ばして、伸びたまま衣裳合わせに行ったら、『それで行こう!』となったんです。ヒゲのヒーローの誕生です(笑)。髪型も同じように長めのままで、たまたまヘアゴムを持っていたので、『縛ることもできますよ』って縛ってみたらそれも採用になって。衣裳がダブダブのジャージでしたし、性格も荒い感じだったので、あの髪型とヒゲでよかったのかなと今にしてみれば思います」
あの印象的なケンのスタイルは、聡太郎さんがご自身でプロデュースされた部分も結構あるんですね。
「そうですね。やったことがほとんど通っちゃった感じです。衣裳もダボダボだったので、キッチリ上まで上げると変だと思って、『このぐらい下ろしても大丈夫ですか?』って提案したのも通りましたし。でもサンダル履きでのアクションは、さすがに怪我しそうだなと思いました(笑)」
アクションといえば、ケンは空手によく似たライノセラス拳を使います。そして偶然にも、聡太郎さんも空手経験者とのこと!
「アクションに不安はありましたね。一応、空手を8年間やってたんですけど、やっぱりアクションとは全然別物だと思いましたね。といっても、実際にやったのは本当に最初くらいですね。リンシーやメレとの絡みくらい。最近は転がるシーンくらいです(笑)。でも、空手のおかげで『押忍!』っていう口癖はすんなり出ました」
そうして、少しずつキャラクターが見えてから撮影に入られたわけですが、初期メンバーの3人や三浦さんは、どう迎え入れてくれましたか?
「三浦君とはオーディションの時に一緒の組で、隣同士で演技してましたね。その後、三浦君とロン役の川野(直輝)君の三人でアクション練習をしたり、何回かご飯も行って。三浦君とはそういった面識があったんですけど、最初のレッド・イエロー・ブルーの3人は全く面識が無かったわけですから、すごく緊張しました。でも、現場に行ったらみんな暖かく迎え入れてくれて、すぐ馴染めましたね」
そうして現場に溶け込み、約半年の間ケンを演じるうちに、ケンとご自身が近づいた点などは生まれましたか?
「セリフがすごく自然に出る時とかありますね。戦う時の気合が入った感じじゃなくて、スクラッチの中で仲間と話してる時の雰囲気とか。演技というより、素の部分が出てるかもしれない(笑)」
ということで、素の聡太郎さんを見たい方は、是非スクラッチのシーンを凝視してみてください(笑)。次は、これまで最も印象深かったエピソードやシーンを挙げてもらいました。
普段はグダグダでも、やる時はやる! それがケン。サイブレードでビースト・オンだ!「忠臣蔵ですかね。普段着れない衣裳を着て、刀を使った殺陣もやって。撮影もナイトシーンも多かったので、朝から晩までやって結構タイトでしたね。何といっても京都ロケということで、雰囲気全部が普段と違って楽しかったし、勉強になりましたね。あと印象深いのは、レツと2人で骨董屋に行く29話。骨董屋のおばあさん……おばあさんって言ったら失礼ですね(笑)。含韻(ハンユン)さんを追っかけて、狭い壁をよじ登っていくシーン。あのシーンはワイヤーに吊られたこともあって、すごく印象深いですね」
様々な衣裳を着て、本物の時代劇の空気を体験した忠臣蔵の回は、やはり外せないイベントだったようです。29話も、ケンのグダグダぶりと優しさ・強さの両面が出ている名エピソードでした。29話に代表されるように、ケンは登場直後からアクティブな面が強調されていますが、聡太郎さんはこれまでにそういった役を演じられたことはあるのでしょうか?
「僕、役者としての経験自体がまだ浅いんですけど、ゲキレンジャーの前に出ていたドラマもアクティブな役でしたね。“エリートヤンキー三郎”というヤンキーのドラマなんですが、ちょっと頭の良くないヤンキー役。日本語が喋れ無いというか……喋れる言葉が『おうよ!』だけっていう(笑)。何を言われても『おうよ!』としか返せないキャラクター。セリフはそれだけだったので、感情や細かいニュアンスは表情や身体全体で表現しましたね」
そうして培ったニュアンスの出し方は、ケンを演じる中で出てきたりしますか?
「ガンガンありますね。数え切れないくらいあります。基本的にセリフ尻や語尾をすごい変えてます。台本には『〜〜だよ』となっているのを、『〜〜だぜ』に変えたりとか。そうしたちょっとした変え方や、勢いだけでアドリブをやっちゃうシーンとか。結構カットされたところも多いんで、あんまり言えないんですけど(笑)」
アドリブを入れると、アフレコの時に再び同じ演技をするのは大変なのでは?
29話で、大事な操獣刀をなんと骨董品屋に売り払っていたことが判明! 視聴者を驚かせました。「初変身した28話もアドリブ的な部分が多かったので、やっぱりアフレコが大変で(笑)。録音の宮葉さんにも少し怒られました。『大変だよ、アフレコ!』って言われて。『大丈夫ですよ〜』なんて言ってたんですけどね」
ケン同様、聡太郎さんはアクティブに役作りを行うようですね。その甲斐あってか、ケンは子供たちにすぐ認知してもらえたのではないかと思います。ちなみに、街で声かけられたことはありましたか?
「全くないですね。髪もまとめていないし、ジャージでもないので。あれを着てないと分からないのかもしれないですね」
確かに。“ケン=チョンマゲ・ヒゲ・ジャージ”というイメージが刷り込まれていると、道でばったり会っても分からないかもしれません……。
話は戻りますが、アフレコの経験は初めてなのでしょうか?
「アフレコもそうですし、吊りも、弾着も、スカイシアターも、今日の歌も、ですね。初めてだらけです(笑)。だから、この現場は勉強になることばかりで……。でも、この前入ったばかりなのに、もう終わりの話をしているのかと思うと寂しいですね」
ケンの初登場は27話と、最後に加入する戦士としては例年よりやや遅めの登場となりました。実質的には約半年の登場となったケン。次は、その半年の中で刺激を受けた人やエピソードについて伺ってみました。
「みんなリスペクトしてますけどね。でも強いて挙げるなら、31話でのジャンの鈴木君との演技は刺激を受けました。やっぱりジャンとケンは、近い部分があるというか……キャラとしてウマが合う。どっちも乗っかり合うみたいな。すごいやりやすかったですね。台本に『2人で○○をする』みたいなやりとりがあったら、『大体こんな感じで行きますか!』って話し合って、カメラの前でやるとカッチリはまるんですよ! 勿論、他のみんなとやっても楽しいですね。みんな違うキャラクターなので、毎回違ったものができあがるというか……そんな感じです!」
本能というか直感で動くところは、ケンとジャンはそっくりかも……。2人とも動き回って話を動かすことが多いですし。そのあたりのお芝居は練られたんですか?
「そんなに練ってはいないですね。僕がケンになっていってるのかもしれない。でも、本当に中身までケンになっちゃったらエライことになりますよね(笑)。すごくいい加減になっちゃう。とはいえ、ケンはいい加減のように見えて、家族のこととかちゃんと考えてますよ」

33話での浪人姿。もともとチョンマゲ頭でヒゲを生やしているだけに、よく似合ってます。

37話では、ランのお見合いを邪魔するため何とチンピラに! こちらもハマっていますね。








