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まずは劇中衣装についての質問からスタート。「あの衣装はすごいですね。気に入ってますか?」
「もちろん、気に入ってるよ。特にエルボー、左手のカバー、あれ欲しいなぁ。あれ着けてヘルメット被ってハーレーに乗ったら面白いだろうなって」
と、日焼けした顔で嬉しそうに微笑んだ。その容姿とは違い意外にも子供のような無邪気さを感じさせる人だ。
あの衣装での芝居は動きづらいことは無かったのだろうか?
「う〜ん、座りづらい。マントみたいな腰巻きみたいのがあるでしょ。あれごと腰掛けないといけないから、背もたれがあるイスはダメですね。床机(しょうぎ・時代劇で戦国武将が陣営で座ってる椅子)だと良いんだけど、後ろに垂れるから」
と、唯一のそして小さなウィークポイントを話してくれた。
では、アクションは大丈夫だったのだろうか?

「アクションはそれほどなかったんですよ。でも、アクションが出来るようにはしてありますよ。もう少し風を送ってもらったりして、マントのようにシュッとしたいなってところがあったんだけど、ちょっとキャラクターに合わなかったね。わざとらしくて」
牙王は悪役だが、渡辺さんは“ワル”と言い直す。そんな敵役、抵抗は無かったのだろうか? すると、即答だった。
「全然ない。絶対、格好良く思わせてやるって。悪のほうが惹かれるでしょ? 人間って何処か欠けている部分とかアウトローの部分、陰の部分とかないと魅力が無いんですよ。今このインタビュー中も写真を撮ってますけど、写真は影で作るんですからね。影をどういう風に作るかで写真の善し悪しが決まるんですよ。僕の実家はカメラ屋で影光堂って言うんですけど。『なんで光影堂じゃないの?』あるいは『なんで影なの? 栄じゃないの?』って僕が聞くと、『写真っていうのは影で作るんだ』って親父が言っていた。それがずっと頭の中にあって、芝居もそうだなって。影で作るんですよ、芝居も。例えば主役がいて周りの人達が影だと思うんだよね…影になったり日向になったりするんだけど。その人が良ければ良い程、主役は何もしなくても立てられる。役者も影の部分を演じられたら冥利だよね。
女性だってそうでしょ? 男の人の優しくて明るいってすごく良いけど理想だけど、どこかに影がないと(女性の)出る幕が無いじゃない。母性本能をくすぐらないし、刺激もない。そういう部分が出せるのが悪役なんだよね」
と言うことは今回の出演は、念願の『仮面ライダー』で更に悪役、正に願ったり叶ったりだと言うことか?
「もう、これは俺の映画(笑)」
と、笑う。もちろん、オファーがあった時は即答していたと言う。
「映画って言うだけで即答ですね。映画だったら何でもOK。元々映画でデビューしたから、自分のベースフィールドって言うの? そこだったら何でもOKだよね。舞台とかVシネとかTVって言うのになると、フィールドが違うのでちょっと役柄を気にしたりするけど。それから観ている人の見方もちょっと違うでしょ? 映画館で観るのとは。TVでコマーシャルが入った番組として観る。そう言うところに自分のベースが無かったからね」
しかも、『ゴジラ』も『ガメラ』も映画だからOKだったと言う。
「同じです、映画という括りの中では。例えば子供映画はやらないとか言う人もいるかもしれないけど、僕は映画だったら何でもいい」

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