
――オーナーも含めて、まだまだ謎があるという訳ですか?
石丸:そうだね。それから良太郎(佐藤さん)…平成ライダーでは最年少ライダーだけど、彼は格好を付けないんだ。今までだったら、色々やる訳じゃない? 男っぽくするとかさ。今回のキャラクターはひ弱な青年という事なんだけど、健君はそのまま、楽屋に居た時のままで喋ってるんだ。さっきも弱々っとしてたんだけど、演じてる訳でもないんだ。そのギャップがね、非常に面白い。いいライダーが生まれると思うよ。今までとは全然違う。頼りなくてどうしようって、何とかしてあげなくちゃ! って思わせてくれるんだ。愛すべきヒーロー。ああいう発表会見で気張らない子は珍しいね。あのまんまだもん。もちろん演じてる時は色々やるけどね、役者だから。そこが凄いなぁって思う。
――オーナーとしてはどんなキャラクターでいこうとお考えですか?
石丸:そりゃもう、何がどうなるやら(笑)。謎なんだけれども、基本的には中立な人なんだ。良い悪いがあるでしょ、善悪。その中立。中立なんだけど、『ルール』を破る人には厳しいというキャラクターだね。一言で言うと、『時の流れを乱す者は許さない』という形かな。だから、ルールを審判する人…参加者でありながら観客っていうのかな。基本的には観客だね。デンライナーにもどうぞどうぞって乗り込ませる。一つのルールさえ守ってくれれば、後は何をしてもいいよって。ハイジャックとか、そういうのも「どうぞ」って言っちゃう。悪い人も良い人も「どうぞご利用下さい」って。心が広いというか。
――作品の中では見守るような役なんでしょうか?
石丸:そこがまた謎なんだけど(笑)。そういう風に思っていただいて、今は良いと思う。実は仕掛けてるのがこのオーナーなのかもしれない。良太郎が孫悟空だとすると、オーナーは孫悟空を掌で見ているお釈迦様だね。デンライナーっていうのは金斗雲みたいなものかな。どこにでもシュッとね。
――本当に眼が離せませんね。
石丸:他のドラマとは違うからさ。他の作品、例えば『ガメラ』(田崎竜太監督作品)にも僕は出た事があるんだけど、撮影の時にはもちろんガメラなんてのは居ないから、うわぁ〜! って言うだけなんだけど、『電王』は違う。実際にデンライナーのセットがあるんだけど、これ未来の乗り物なんだけど…揺れるんだ(笑)。酔っちゃうの、本当に。この間も一時間くらい撮ってた時に、何かおかしいなぁ〜って思ってたら酔ってるんだ。デンライナー酔いだね。明日は四〜五時間撮る予定だから、また酔っちゃうだろうね。まずはデンライナーに慣れる所からやらないと(笑)。実は酔い止め薬を持って行ってるんだ(笑)。その内、デンライナーに乗る時は酔い止めを持ってる奴が出て来るかもしれないね(笑)。イマジンも乗る時に持っていたり(笑)。もしくは、「長く時空を旅する人には酔い止めを差し上げていますよ」ってデンライナーの中で渡していたりね。あ、もちろんこれは僕が勝手に言ってる事だから(笑)。採用されるかは分からないね。
――時空酔いですね。
石丸:そう、時空酔い!(笑)。デンライナーには窓が無い。車窓って言っても眼では見えない。でも見える人には見える…。時を越すると見えてくる。これがなかなかいいんだ。『時の車窓から』っていうのかな(笑)。
そんな風に語った石丸氏には、その顔にずっと子供のような無邪気な笑みを浮かべ続けていた。本当に、心からこれから始まる新しい仮面ライダーワールド、『電王』を楽しみにしているのが手に取るように分かった。
正体不明のデンライナーのオーナー。そして、『デンライナーの車窓から』。沢山の魅力を秘める『電王』からますます眼を離す事ができなくなった!
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| 構成/すねやみえこ 文/川辺顕治 (C)2007 ISHIMORI PRO・TV ASAHI・ADK・TOEI (c)Toei Company, Ltd. All Rights Reserved. |






