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「落ち着くためというか、今回は無かったんですけど役作りするときにテーマ曲を着けたりします。こういうイメージだから、って音楽で言ってくる監督さんもたまにいるのでその音楽を聴いたりします。でも、私って入り込もうとしてずっと黙って考えちゃうと、どんどんドツボにはまって行くんです。だから、ランスルー(最後のカメラテスト)まで喋っているタイプです」 それは考えないようにするってことですか? 「いえ、考えているんですけど平然を装って、本番で入り込むタイプ。だから、うわべだけの会話になる時があるんですけど(笑)。実際、平然を装っていても内面は『うわー』ってなっているので『うん、うん(気もそぞろ、心ここにあらずな返事)』になっちゃうんです」 それで、落ち着いているように見えるんですね。 「でも、今回はテンションの高い役だったので、しゃべり続けてそのままのテンションで向かっていく感じでしたね」 今回のテーマ曲は無かったと言うことですが、クリスマス・ソングで良かったのでは? 「クリスマス・ソングって聴くとしんみりきちゃうんです、クリスマスってシーンとした雪のイメージがあるので。私の役・イヴのイメージはイルミネーションって感じでした。キラキラしているって言う意味でイルミネーションに近いなって思いました。イヴは無邪気で天真爛漫な女の子なので」
天真爛漫って自分に近いキャラクターですか? 「いや〜、遠かったですね。だいぶ遠かったです(笑)。『アギト』の頃を知っていると分かると思うんですけど、私はものすごく喋るんですよ。ものすごくうるさいんですけど(笑)、でも何かあったりするとガーッと落ち込んだりして、感情や自分のテンションに結構波があったりするんです。だけど、イヴはずーっとテンションが高いからすごいなと思って。どういう考えの子なんだろう、ってすごく悩みましたね。自分の中で作り上げるが大変でした」 『アギト』の真魚ちゃんとはだいぶ違いますね? 「真魚ちゃんは心に影のある役だったから。ああ、懐かしいな。『アギト』の頃を思い出すといつも目線を下げていたイメージがあるんですよ。いつも泣いているイメージ。泣いているか、透視をしているか、畑を耕しているか(笑)。どっちかというと真魚ちゃんのほうが私に近かったかなって思いますね。もちろん真魚ちゃんも明るいし気が強いし、でもどこか女の子らしく、気にしやすく落ち込みやすいっていう、そういう感情の流れが似ているところだと思いました。でも、唯一違うのは超能力、って言っていた気がします(笑)」 当時はすんなり役に入っていたんですね。 「多分あのときは平然を装ったりしないで、泣く芝居中はカットがかかっても泣き続けているような、ずっと引きずって、家に帰っても真魚ちゃんを引きずってて混乱しているときがありました。当時はまだ15歳で切り替えができなくて。今もそんなにできてないんですけど(笑)」 でも今はもう21歳! すっかり大人の女性になって、芝居に対する姿勢も変わったのでは?
「自分では変わったつもりでいるんですけど、どうなんでしょう? もちろん当時はお芝居も初めてだったので、全然分からなくて…右も左も、前も分からなかった(笑)。カット割とかも分からなかったですし、いつ本番を撮っているのかも最初分からなかったですね。一番最初の撮影を覚えているんですけど、川を挟んですごく遠目から撮っていたんですね。どれが本番なのかわからなかったですね…。それくらい戸惑ってました。全てに対して戸惑っていました。マイクを付けるのにも着替えるのにも。今思うと、ちゃんと歩けていたのかな?って(笑)。今はそのときよりは、前、進む方向は分かってきたので(笑)。変わってないって言われたらショックだけど、変わってるって言われてもショックかな。どういう意味でかにもよりますけど」 変わったなと自覚するところはどこですか? 「仕事に対する、お芝居に対する想いは全然違うと思うんですね。当時はまだお芝居をやりたいって言う明確な想いが、今ほどは無かったと思うんです。やっぱり受験生だったし、現場で勉強するような子だったので(苦笑)。セットやロケバスとかで、みんなに聞きながら勉強してました。自分でこの仕事をやりたいって思ってからは、お芝居に対する姿勢も変わってきたと思います」 |
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