
ちなみにダイレンジャーが始まった時は、劇団に入られて何年目くらいだったんですか?
「24のときだから、劇団に入って、4、5年くらいですかね」
では、ある程度経験積まれてからという感じですよね。
「そうですね。戦隊モノがデビューっていうのはなかったですね。圭輔がそれに近い感じだったかな。英ちゃんも本格的に映像でデビューしたのはこの戦隊ですね。僕は、やっぱその前に舞台やってたんで。今は戦隊がデビューって形は多いですけど、僕は違いましたね」
ある程度舞台をご経験されていたからこそ、あの大五の芝居もハマっていたのかなって思いました。ああいう切り替りの激しい芝居って難しいじゃないですか?
「確かに。でも今思うと、恥ずかしいですけどね(笑)。23、4の若造が何やってるんだって思いますよ。よく怒られなかったな、受け入れてもらえたなってホッとしてますね。でも皆ノリがあったからじゃないですか。僕も含め若いうちからそんな演技が上手かったわけじゃないですから。そこをノリでカバーしたというか、勢いがあったんじゃないですかね」
では、ちょっとお話を変えて。趣味についてお聞かせ下さい。
「趣味は映画観るくらいですね。本当に無趣味人間に近いので……映画観るか、本読むか。それくらいですね」
それは芝居のためですか?
「いや、それはないですね。芝居のためになんかするっていうのは……映画観たり本読んだりっていうのを芝居のためって思ったことはないですね。あと、芝居を観に行くことも。芝居は知り合い関係で観に行くこともあるんですけど、それ以外にも観たいものはなるべく観に行くようにしています。本当だったら踊りとか、歌とかレッスンした方がいいんでしょうど、そういったものは別にして、普段の趣味、本を読むとか映画を観るとかは、芝居のためって思っちゃうと何かつまらないような気がして……。それはあくまでもただ好きだから観るとかにしといたほうが、健全という言い方も変ですけど、最終的には芝居に反映できるかなって思うんですよね」
確かに、趣味は趣味で気楽な方がインプットもアウトプットもしやすいですよね、やっぱり。次は、舞台をベースに活動されている理由を教えて下さい。
「劇団にいたころは、そりゃもう劇団ですから何はともあれ舞台が王道、本筋でしたね。今は劇団を辞めてるんですけど舞台が多くて(笑)。誘われたらなるべくは断らないようにしてます。やっぱ好きだし、やると楽しいんですよね」
それはやはり、お客さんの生の反応とかが感じられるからでしょうか?
「そうですね。あとそういう中でやっている自分も好きだし。コツコツ日にちかけて作り込んでいくというか、その作業も楽しいですし。やっぱ好きなんですね。誰かが言ってましたけど、映像の仕事ってどうしても吐き出すことが多くて。普段蓄積した引き出しから瞬発力で出していくというか。でも、舞台ってちょっとずつ作っていく分、ちょっとずつですけど溜めることもできるんですよ。引き出しの中が。共演者の方と膝をつき合わせて話すこともできますし。カット割りなんか当然無いわけで、常に芝居してなくちゃいけない。まぁ作品にもよりますけど。それが楽しいのかもしれないですね」
コツコツですか……確かに映像媒体はそういう風にはいきませんよね。今のお話を聞いていると、割と物事は腰をすえてやっていく方がお好みに思えたのですが?
「そうですね。舞台に限って言えばですけど……普段はズボラなので(笑)。普段ダラーっとしてるので。今年は3月からある舞台の稽古が始まりまして、たまたま3本続いちゃったんですよ、舞台が。終わったら稽古やって、本番やって、終わったら次の稽古やって本番やって…っていうのが9月の終わりまで続いちゃって。舞台楽しいですし、沢山やれることは幸せなことなんですけど、あまりにも隙間がないと映像の仕事ができないので、それはそれでちょっと寂しいですね(笑)。今は舞台も一段落したので、やっとこうして映像の仕事ができるようになりました。でも、来年も舞台尽くしの年になってしまいまして、いつ映像で皆さんの前に出られるかなという感じです(笑)」
映像もやりたいというお話が出ましたが、今後やってみたいお芝居などはありますか? あと、お好きなお芝居のジャンルとか、こういう媒体でとか希望があればお聞かせ下さい。
「メディアとしては映画をやっていきたいんですよね。ドラマのお仕事も大事なんですけど、ガッツリ映画をやった事がないんですよ。なので映画をやりたいです。大作でも単館ロードショーも何でもいいんですけど、舞台に関しては、特に好きなジャンルや嫌いなジャンルとかはあまりないので、来るものは拒まずという感じですね。前衛的なものとかアングラになるとちょっと二の足を踏んでしまいますが(笑)。そうでなければ特に嫌いなジャンルはありません。今年はミュージカルもストリートプレイもやりましたし。まぁ基本的に一番好きなのストレートプレイになっちゃうんですけど。ミュージカルに出てもそんなに踊れないし歌えないんで、どうしても芝居部分しかないんですよ。今年出た舞台も演出家に『いや、お前歌わないよ』って言われたんで(笑)。『そりゃそうだろうな』と思ってたんですけど。でも、ダンスシーンはちょっと出ましたね」
これだけ舞台とかキャリアを積んでらっしゃるのに色々挑戦されているのは素晴らしいですね。
「いや、まだまだ若造ですよ。諸先輩方を見ていると。まだまだ足りないです。勉強しないとって思います」
どの質問にも丁寧に答えてくれた能見さん。インタビュー中、ダイレンジャーの思い出を語るときは楽しそうに、また舞台の話は熱く語って頂きました。写真撮影の際も、舞台役者の性なのか、ついつい面白い表情を浮かべておられ、何度吹き出しそうになったことか(笑)。これからも舞台にドラマ、そして映画でのご活躍に期待しています!
■profile
のうみ・たつや…生年月日 1969年8月13日生まれ。東京都出身。血液型O型。身長176cm
1989年〜2002年にかけて、劇団東京ボードビルショーに参加し、『陽だまりの樹』『 さくらのうた』など数々の舞台に出演する。また演劇ユニット・地球ゴージャスプロデュース公演『カルテ』などにも参加。劇団退団後も精力的に舞台・テレビにて活動中。
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(株)太田プロダクション 能見達也 宛
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