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「楽しいですよ。そういうのと戦うっていうのも。虫と格闘するなんて楽しいんじゃないですか(笑)?」 と、怪物との戦いも楽しまれたようだ。 また、今回の役どころは、ボウケンレッド・明石暁の父親役なのだが、暁とはどんな親子だったのだろうか。 |
どうやらどこにでもあるような、ちょっと素っ気ない親子関係から始まるようだ。 そのボウケンレッド・明石暁役の高橋光臣さんには、何かアドバイスをされたりしたのだろうか。 「そうですね、こうすれば、より効果的になるとか…それくらいですね。彼はある意味僕らが考えている今風の青年より、ちょっと前の雰囲気を持っている、好感の持てる青年だと思います。あまり今風だと僕もね、ちょっとついて行けないかな?ってところもあるかもしれないし(苦笑)」 と、あの高橋さんの素朴な感じがそうさせるのだろうと、うなずけた。 |
| ところで、スーパー戦隊シリーズはご覧になったことがあるのだろうか? 「実は一度も目にしたことがないんです。一切見たことが無い」 と、申し訳なさそうに応えた。 「仮面ライダーもご存じ無いですか?」 さらに尋ねると、 「全然知らないです」 それもそのはずです。その頃既に倉田さんは香港へ行っていたのだから。 「その頃僕は日本にいないんです。藤岡(弘、)さんがやった1号のときのにはもう、向こう(香港)に行ってますから」 全く知らなかったからなのか、いざ撮影現場に入ると撮影を楽しんでいるという。 「楽しいですよ。現場に行っても楽しいですし、「虫ですよ」って言われて(着ぐるみを見て)「あ、本当だ。ああ、気持ち悪いね」みたいな(笑)。「なんだよ、こんなの」って思うことも無いしね。ただ、台本を読んでて、言葉が分からないんですよ。悪役の名前だとか、いろいろなカタカナの固有名詞で出てくるのが、悪役なのか怪物なのかわからない」 さらには、撮影手順も少しばかり想定外があったようだ。 「普段僕らは、1シーン撮るっていうと、こう撮ってこう撮ってこう終わるなっ思うんですけど、終わらないんですよ。「終わったんじゃないの?」って言うと「まだ、終わってません」って(笑)。さらに、変身後のシーンがあったりしてね。ああいうところは勉強になりましたね」 と、変身ヒーローならではの新発見だったようだ。 さらに『ボウケンジャー』はフィルム撮影後にアフレコ作業が待っている。倉田さん、アフレコは? 「あまり得意ではないです。本当は現場で録るのが一番いいんですけど、現場で飛行機だとかの雑音待ちがなく、早く撮影できるのはいいじゃないですか。どっちにしろ、僕らは昔からアクションシーンはアフレコですから。戦っているシーンとか、あれはシンクロ出来ないですから。どんな映画でもアクションのシーンのシンクロは無理ですよ」 なるほど。変身しなくても「トゥ!」とか「ウッ!」とか言う戦いの声は、シンクロでは録れないんですね。 「昔は香港映画は全員がアテ(アテレコのことらしい)ですから、1980年の後半くらいまでは。専門の声の人がいるんです。最近になって、シンクロになってきたんですよ。そういう雰囲気の声の似てる人がいる訳なんです。昔の話です。というのは、中国というのはあんなに大きな大陸ですから、いわゆる標準語、北京語をちゃんと喋れる人は少ないですよね。北京語で喋ったって、広東の人は何を言っているのかわからないですし。日本のように訛っているとかじゃなくて、外国語と同じくらいですから全然違いますよ。今から35、6年前僕が最初に香港に行ったころなんて、広東語も北京語も、中国語なんてほんのちょっとも分からない、聞いたことも無い言葉でしたから。ネタバレすると僕は、撮影の時日本語でブレスだけ合わせるんです。(感情を込めて)『いちにさん、…しいごおろくしちはちくぅ』みたいな。最初の頃はそういうこともやっていました。顔の雰囲気が分かれば良いんですから。何を言っているのかスタッフも監督も分からないんですよ。でも、顔の雰囲気は『何か違うんじゃない?』って言うのは見ますよね」 言葉の壁が多いアジアだからこその撮影方法。びっくりです。でも、倉田さんは言葉を気にせず演技に集中できて良かったようです。では、逆に日本で芝居をするときは大変だったのでは? 「大変ですよ、同時なんて香港でやったことない訳ですから(笑)。『いちにさん、…しいごおろくしちはち』『OK!』ってなってきてるのに、今度はカメラの前でちゃんとセリフを言わないといけない(笑)。ふふふふ(笑)。日本人の日本語を喋る役では日本語で正確に言わないといけない、それはもうごまかしがきかないですよね」 |
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