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| 『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE』の製作発表記者会見(ボウケン・トピックス第5回参照)が行われたその直後、同じホテルのフロアでは映画出演者がマスコミの取材に、分刻みで対応していた。そんな中、我々東映ヒーローネットも、明石虹一役倉田保昭さんへインタビューすることになった。 倉田さんと言えば、子供の頃見た『Gメン'75』での活躍が幼心に焼き付いている。その後は香港映画などで活躍されているベテランアクション俳優だ。緊張するなというほうが無理! と思いつつ、早くも目の前に登場だ。さて、倉田さんの素顔に迫ることが出来るのだろうか。 |
| まずは、基本的な質問から。 「今回、『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE』に出演することになったきっかけは何ですか?」 すると、倉田さんはコップの水で喉を潤すとゆっくりと話始めた。 「僕は40年近くアクションで喰わしてもらって、アクションしかやっていません。そのアクションを今、日本でやっている人、日本全体で受け継ぐ人が誰もいないですよね、特に若い人が。それはこの後5年くらいたったら我々はリタイアするだろうし、それまでに作り上げておかないと、日本のアクション映画というのが無くなってくるんじゃないかなと、いつも心配をしているんですよ。ジャッキー・チェンだとかいろんなアクション俳優と話をしてもそうなんですね。肉体表現をするアクション俳優が少ないですよね。ですから、登竜門であるこの番組とか『仮面ライダー』とか、そういうところへ一度自分で行って、どういう状態でどうやっているのか見たいなというのが、ひとつの出るきっかけですね」 と、今後のアクション俳優育成に向けた準備であることを強調した。さらに、 「それに孫に『おじいちゃんは俳優なんだよ』という存在感を示すには一番良い番組じゃないですか? ちなみに僕は孫はいないですけど(笑)。じゃないと(僕のことを)知らないでしょ?たぶん(笑)」 と、和ませる話題も忘れない。そう、香港映画でのご活躍が多いせいか、真っ先に浮かぶのは古い作品になってしまう…すみません。 そして最近のご自身の心境の変化も、今回の出演のきっかけになっているようだ。 「どうしても40、50歳前後くらいまではこういう役じゃなきゃとか、これはこうしてくれとか、そういうものはありますけど、今はもう人生のおまけで良いのかなと。ボランティアじゃないですけど、サービスする時期かな?という風に考えているんですよ。あとはもう楽しみながら、使ってくれる仕事に対してあまりごねないでやることも、人生として大事かなと(笑)」 その心境の変化をもたらしたのには、60歳という現在の年齢が影響しているとも言う。そんなお歳には見えませんが。 「だって、70歳になってアクション俳優の仕事なんてないでしょ?いくら探したって(笑)」 と、笑うが、製作発表の壇上では70歳まで現役アクション俳優を目指すとおっしゃっていたじゃないですか。 「やりますよ。ギネスブックに載るためにね」 と、使ってくれるならば70歳どころかそれ以上だって、ご本人はやる気充分なのだ。もちろん、日々のトレーニングも欠かさない。若さの秘訣でもある。 「鍛えなかったらすぐ怪我するでしょ? 走れば肉離れ、腰が痛いとか、これは若い人と違って、即きますから。だからそこの準備はしておかないとだめですよね」 『ボウケンジャー THE MOVIE』でも、もちろんアクションシーンは欠かせない。となると、気になるのは共演者のJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)さんたちの反応だ。彼らに対する印象は? |
「やはり、アクションを演じるには本当の武術が必要でしょうか?」 すると、実はこちらの意に反する答えが返ってきて、驚いた。てっきり必要だとおっしゃるのだと思っていたから。 「いえいえ、今も自分で空手教室をやっていますけれど、あくまでも映画は見せるものですから、見せない武道をやったって何の意味も無いですよ。アクションは見せるための物ですから。表裏、裏と表です。全然違うんです」 ではせめて基本として武道を知っておいたほうが良いのでは?とさらに食い下がってみると、じっくりと考えながら、 「どうでしょうね。逆に本物をやり過ぎちゃうと、やりにくいんじゃないですか? 本物から壊すことが出来ないから。実際に蹴り飛ばしたり殴り飛ばしたりしたら、怪我しちゃうし。そういうところを僕らはちゃんとわきまえているからね。ここは当てるところ、ここは当てないところ、ここは洋服だけ少し当てるとか、そういうものを全部分けますから」 と、アクション毎にその動きを細かく演じ分けていることを教えてくれた。それは、今回の映画でも同じで、基本的なことはこれまで出演されてきた香港映画と、やっていることは同じだとも言う。では、子供向けであるということで、何か違いを感じたことはなかったのだろうか? 「そうですね。この前監督に「倉田さん、これ子供向けですから、もうちょっとオーバーに」って言われて「あ、そうか!」って、そこは必要かなと思いますけど。だけど今度子供向けじゃないときにオーバーにやっちゃうと「なんであの人オーバーなの?」ってなっちゃうから、難しいですよね」 と、幾分子供にわかりやすい演技を要求されたようだが、 「どれくらいオーバーなのかも、手加減も分からないしね。オーバーにしないとわからないのはよく分かるんですけど」 と、これがなかなかのくせ者だったようだ。 |
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