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「ちょっと凝縮しすぎというか、あっという間に終わってしまったというのはあるんです。ロケーションで1日、セットで1日でしたから。私とアシュのガイと子供時代の息子の3人で撮影をやっていたので、レギュラー出演者の皆さんとは全く接点が無かったんで、それはちょっと寂しかったですね。映士がまた思い出してくれれば出番があるかもしれないからって、出合くんに会ったときに話しました(笑)、ちょうどプロデューサーの方も一緒にいらっしゃったんで“ぜひまた思い出してくださいね”って(笑)。本当はもっと暴れたかったんですよ。アクション監督の石垣くんは後輩なので“立ち回り増やしてよね”なんて言ってみたんですけど、増えませんでした(笑)。でも実は撮影の後しばらく筋肉痛になったので、あれくらいで良かったのかな、と思ってますけどね。あれから一週間体の動きが鈍かったんです。20年ぶりの現場でちょっとはりきっちゃったのかな、みたいな感じもします(笑)」 しかし、師匠の千葉真一氏が70歳近いのにアクションをこなすことで、弱音は吐けませんねとのこと。さて、ロケシーン以外のスタジオでのシーンはどんな感じだったのでしょうか……。 「急に息子がアシュだと知らされて、その血が騒ぎ出してアシュに変わっていくシーンなんですけど、その息子に対して、お前の母親を、俺が愛した人を信じろということを訴えていくんです。その中でガイが私の背後に立って襲い、私が絶命してしまうというシーンなんですけどね。まぁどんな風に悲しい画になっているか、私も楽しみです。撮影している時、私はいつも出来上がりの映像をイメージして演じているのですが、それを越える映像を監督の演出で見せてもらえると凄く嬉しいんです。若かったからかもしれませんが、シャリバンの時の小林義明監督の回はとにかくもう画が見えない、想像できませんでした。毎朝ロケバスに乗り込んでロケ先に行くまで2時間位あるんですが、普段その間は寝てるんですけど、小林監督の回は、その日の場面と台詞が全部変わるので寝れないんです(笑)。もう必死に台本を読みながらあれこれ想像力を働かせて、現場に行って場所を確認したらその背景をさっきの想像に当てはめて、自分の台詞と芝居とを当て込んでみるんです。でもその想像した画と、アフレコで見る時の画が全く違って、想像を超えていることが多くて“小林監督すごい”って思っちゃうんです。撮り方も全部バラバラなんですよ。芝居が繋がるのかなぁ?って演じる自分では整理がつかないんですが、それが1本の作品になったらあんな奇抜なものになっているんです(笑)。でも先ほどちょっと竹本監督とお会いした時に“理想通りの画になりましたか?”と訊いたら“いけてるんじゃないですかね”とおっしゃっていたので、今回も期待してます」
小林監督は特にアクション編だと全く訳が分からなかったそうです。それはもう奇跡に近いもので、動きも狙ってやっている訳ではなく、動いていたらそうなった、という感じだったとか。当時から顔なじみのスタッフさんたちとも“あの頃は無茶やってたよなー”という話を今回の現場でされたそうです。 「ちょっと感覚が鈍ってましたかね? ここでもうちょっと一息入れるとか、何かそういう声や息づかいを入れられる所がいっぱいあったんですけど、上手く出てこなかったです(笑)。昔はその場でいちいち台本を見なくても大体頭に入っていたので、バーッと言えたんですけどね、今回は口を合わせようとしすぎたのかもしれないです。やっぱり毎週やっていた時とは全然違いますね。でも昔はぴったり口とセリフが合ってただろうって思ってたんですけど、最近DVDなどで観直すと、ずれてんじゃないのか? みたいな所もありまして(笑)。あれ、完璧にやったつもりでも、やっぱりズレるんだな、みたいな(笑)」 昔のアフレコは、ザラザラで目の粗い画像をスクリーンに上映しながらやるので、口元がよく見えなかったんだそうです。だから感覚でやっていた部分が結構あったんだとか。でも、今回アフレコルームで見学させてもらっていましたが、さすがに渡さんはNGもなく、スムーズに収録は終了。目をつぶって聞いていると、筆者世代的にはシャリバンが帰ってきたような錯覚にも囚われながら、モニターの渡さんに見とれさせていただきました。オンエアをご覧になったみなさんはいかがでしたか? きっと印象的なシーンになっていたと思います。 「久しぶりのヒーローの現場は、なかなか楽しかったです。もしまた次があれば、その時こそは大暴れさせていただければ嬉しいな、と(笑)。また映士に思い出してもらって、思い出の中の父が出てきた時は“昔の父は強かった”とか“あんなこともあった”みたいなことを思い返してもらえればね(笑)」 その時は100匹くらい相手にしますか? 「そんな、100匹も……10匹くらいで精一杯です(笑)。でも今回の出演を機にまたこういったお話を頂けると嬉しいですね。もうそれなりの歳ですから、来年あたり長官役とかでいかがでしょうか(笑)。でもとにかく番組を見た方には色んな感想など送って頂けるとありがたいです」
いつまでも変わらぬ勇姿を僕らに届けて下さった渡さん。今後も映画や舞台など出会える機会もグンと増えそうで、8月に予定されている舞台は、故石ノ森章太郎さんの息子さんの小野寺丈さんが作、演出を務める作品だそうです。今後の渡さんの夢のひとつは、ヒーロー番組出身の役者をメインに、渡さん自身が資格を持っている救命救急インストラクターの知識を活かした、レスキュードラマを作ってみたいのだとか。ヒーロー揃い踏みといっても、特殊スーツなしの現代ドラマだそうです。イメージ的には『特別機動捜査隊』とか『特捜最前線』のような国家機関ではなく『アイフル大作戦』『バーディ大作戦』とか『ザ・ゴリラ7』のような民間組織のレスキュー話だそうです。アクションのある医療ドラマって感じでしょうか。夢が実現した暁には、日本だけではなく、今でもメタルヒーローなどが放映されている、世界の国々での作品化も視野に入れているそうですよ。フランスとかブラジルなど、向こうのファンも熱いらしいですからね。日本も負けていられないんじゃないでしょうか。 |
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