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「オーディションを受ける時は何でもそうなんですが“落ちてなんぼ”と教えられてきたんですよ。特別な気負いはなく、とにかく自分を表現できればいいな、という事で受けました。歴史のある番組ですし、とにかく全国の方々に自分の芝居を観て頂けるのなら、こんなに幸せな事はないなと思って。でも、緊張していて何を聞かれたのか、しゃべったのかぜんぜん覚えてないんですけど(笑)。今も緊張してます!」 インタビューをしているこちらも、いくつになってもヒーローといえば年上みたいな、変な感覚があり、年齢が自分の半分くらいの方とか、自分の子どもくらいの年の方(去年のマジレンジャーとか)にインタビューするのも、けっこう緊張したりしますよ(笑)。ですから、ヒーローの方には、どっしりと構えていていただければよろしいかと思います(笑)。それでは、念願の「受かったよ」という知らせが来た時は、どんな心境でした? 「マネージャーから連絡があったんですけど、2、3日はなぜか分からないんですけど、ぜんぜん喜べなかったんですよ。みんなにおめでとうって祝福されても“なんだろう、この感覚は?”って感じで……。4日目くらいから“すげぇ、受かったんだ!”っていう実感が急激に湧いてきて、家の中とかではずっとニヤニヤしてましたね。今考えても、何であんな気持になったのか分からないんですよね」 最初は実感が湧かなかったのか、不思議な感情に囚われた出合さんだったが、受かってから撮影までに少し間があったので、そのうれしかった気持が、自分の芝居で本当にやっていけるのか? といった悩みに、徐々に変わってきたそうで……。 「舞台が多くて映像の仕事をあまりやっていなかったので、すべてがもうドッキドキでしたね。生の演技では伝わっても、カメラを通すと伝わらない事などがあると聞いていましたし、映像に対応した芝居の稽古をほとんどした事がなかったので、不安で仕方がなかったんですね。でも現場に入ってみると、やっぱり舞台とはぜんぜん違うんですけど、もの凄く楽しいですね。なんというか……開放感があるというか……いろいろ考えすぎて、映像に対して変な偏見というか、考えを持っていたのかもしれないです。実際やってみたらもっと自由に演じられるんだという事が分かったんですね。もちろんむずかしいんですよ。まだどう映っているのかも観ていないですし……」
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この時点で完成作品はまだ1本も出来ていないので、自分の演技がどう映っているのか作品として確認できない状態なのだ。早く観たいに違いない! 最初に観るのはアフレコの時なのでしょうか? もちろんアフレコもまだ行われていません。すべてがこれからの出合さん。さて、戦隊シリーズの世界は、一般のドラマとは違ったテンションでの芝居を求められるわけですが、それについての戸惑いなどは無かったのでしょうか? 「ナチュラルな芝居をするのは大変な事だと常々思っているんですけど、この作品みたいにキャラクターを作り上げてしまった方が、演じていて気持ちいい、というのはありますね。声も思い切り出せますし。そういったところは舞台に似ているのかな? という気もしますけど……。やってる最中は必死なんですけど、撮影が終わると“楽しい!”って感じてるんです。あと、待ってる間が楽しいですね。他の役者さんの芝居を観ていると“この中に自分も入っていくのか”なんて感じたりして。もちろん一緒に演技もしているんですけど、そのちょっと後ろから、客観的にそう思って眺めている自分もいたりするんです」 途中参加であるが故の、5人のボウケンジャー達とはまた違った感慨を得られているようだ、と語る出合さん。6人目である自分だけが感じている思いを、今は楽しんでいるようです。しかも、ボウケンメンバーの中では最年長。今までにそんな現場経験は無かったという。 「ボウケンジャーの5人に“あの人空回りしてるんじゃない?”なんて思われてないか、ちょっと心配なんですよね(笑)。5人とも若いし、我の強い人たちの集まりなんじゃないかって、変な思い込みみたいなものが最初は有ったんですけど、ぜんぜんそんなことなくて、みんな気軽に話しかけてくれるし、すごくやりやすいんです。自分はすぐに打ち解けられないタイプなので、すごく助かってます(笑)」 暖かく迎えられた事に、ほっとした様子が伺えますね(笑)。これからチームワークを作っていくのだから、それも劇中とシンクロする部分というわけで。さて、5人との共演はまだそんなに無さそうですが、撮影中のエピソードでは何かありますか? 「本当に最初の撮影だったんですが、走ってきて立ち止まるシーンを撮っていたんですけど、雨が降った後で道が濡れていたので、思いっきり転んじゃいましたね。ツルッ、ステ〜ンって……。自分で自分にヒキましたね(笑)。でも、あんなに見事に転んだところを見せちゃったら、もう怖いものは無いかな? みたいな気もします(笑)」 |
| 構成/竹中 清 (c)2006 TV ASAHI・TOEI AG・TOEI (c)Toei Company, Ltd. All Rights Reserved. |













