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いよいよアフレコを残すのみとなった『Sh15uya』。そのアフレコ直前のツヨシに直撃インタビューをと、意気込み部屋に入ると、そこにいたのはショートヘアにワンピース姿、そしてまだあどけなさがその表情に残る小さな女の子だった。すぐにツヨシ役の悠城早矢さんだとは分かるのだが、ツヨシとのギャップに「腰が砕ける」とは、加藤プロデューサー談。まさにその通りだった。聞いたところその姿に田崎監督も「腰が砕けた」んだそうだ。そりゃそうだ。だって、どこから見ても正真正銘女の子なんだから。この子のどこにツヨシが隠れているのだろうか?
早速話を伺い始めると、
「この後にアフレコをやります」
と、少しハスキーなその声にツヨシを感じることができた。
「では、気持ちを男の子に切り替えるわけですね」
と振ると、ちょっと照れながら
「うふふふ、そうですね(笑)」
と、劇中では見られないような照れた笑顔で返した。それは正に女の子の表情だった。 |
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この『Sh15uya』の大きなポイントのひとつである、「主人公の男の子を女の子が演じる」と言うことに関して、本人にはなんら抵抗は無かったのだろうか?
「びっくりはしましたけど、嫌だとは思いませんでした。演る前からすごい楽しみで、男の子を演せてもらいました」
劇中では男の子になりきっている彼女。それには育った環境が大きく影響していた。
「小さいときは周りに男の子しかいなかったんですよ。男の子と遊ぶのは抵抗は無かったです。女の子がひとりもいなくて男の子の中で育ったので、あまり自分を女だと意識したことは無かったですね(笑)」
と、男の子として育っていたという。
それでも小学校ではちゃんと女の子の友達もできた。
「女の子の友達もできたから、女の子の遊び方も学んで、女の子は女の子の、男の子は男の子のつきあい方を自分の中で分けていましたね」
と、周りとの調和方法も習得していたようだ。
さらに、物心つく頃には空手の道場に通っていたという。製作発表で田崎監督が誉めていた彼女の中の「漢ーおとこー」な部分はこんなことで培われていたのかもしれない。
「空手はいつ始めたの?」
と、尋ねると
「3歳のときからです。ただなんとく、親がやっていたので一緒に道場に通ってて。そこにはやっぱり男の子しかいないんですけど(笑)。どこ行っても周りに男の子しかいなくて(笑)」
と、ここでも男の子ばかり。そこで女の子を意識していては仲間になりづらかったかもしれない。そんなわけで彼女の心は自然と男の子の気持ちを理解、というより共感できるようになっていった。
「何考えているかは、分かるときと分からないときとありますけど。遊んだりするときに『この子はこういう事したいんだ、私はそうだもんな』」っていうのはあります。幼稚園や小学校の頃は男の子としか、遊ばなかったから、本当に楽しいなと思える遊びは男の子との遊びでしたね。サッカーやったり、野球やったり、鬼ごっこやったり。女の子と遊ぶこともありましたけど、おままごととか人形遊びとか、そういうのはあまりしてなかったです」
そんな彼女を益々男の子らしくさせていたのが、弟の存在かもしれない。
「弟にも『ついてこい!』みたいな感じでしたね(笑)」
男の子たちと違和感なく溶け込み一緒に遊ぶ姉を見て、「兄」を感じていたのかも知れない。
「そうなんですよ。だから弟にもあんまり女扱いされてなくて(笑)。周りの男の子からも女とは思われてないんじゃないかな?って(笑)」
と、笑う。まあ、そのお陰でこの『Sh15uya』にはその「漢ーおとこー」らしさが活きているのだ。
「そうですね。でも、周りにツヨシのようなタイプの子はいなかったので、漫画とかアニメとか、あとは自分の理想像というか、キャラクターに当てはめて自分の中での役作りをしていました。そしてできた基と台本を照らし合わせて、さらに変えて自分に合う感じにしていったのが、今のツヨシです」
ツヨシのモデルになるような存在は近くにはいなかったが、自然と自分の中に作ることができたのも、こうした幼少期のお陰であろう。 |
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では、総評として撮影を終えた今、ツヨシはどんな人物だったと思うのか?
「自分の意志をすごく持った子だなとは思います。あとは周りの困っている女の子とかに優しくしちゃうから誤解されちゃって(照笑)。誤解されて自分が痛い目にあっているみたいな(笑)。やっぱり優しくされると誰でも嬉しいじゃないですか。だから男の子が女の子に優しくするのは全然良いことだと思うんですけど、ツヨシ自身が誰に気があるとかじゃなくて、困っているから助けていると無意識に思っていて、女の子がそれを誤解して、誤解というか優しくしてくれると気を持っちゃうじゃないですか。なのに『お前じゃないんだよ』みたいな態度を取って、ひどいなと思うんですけど。ツヨシ自身は意識してないんですよね、そんな子だな〜、って思います」
と、エマ(演:新垣結衣さん)とアサギ(演:芳賀優里亜さん)の間で揺れ動くツヨシの気持ちを、悠城さん自身もやきもきしていたようだ。
そしてエマにもアサギにも優しいツヨシを、
「『エマ、ごめんなさい!』って感じで(笑)、謝りたいですね。うちのツヨシがごめんなさいm(_ _)mって(笑)。演じている側としてはツヨシの気持ちも分かるんですけど、客観的に見るとツヨシのやっていることも『それはちょっとひどいよ、女の子に対して』って言うのもわかるんですよ。『そこでそんな風に言ったらエマが怒るの、決まってるじゃん!』って思うんですけど。でも、言ってあげようと言うツヨシの優しさも分かるし、演じている側として客観的に女の子として見てても『ツヨシ、しっかりして』って言いたくなります(笑)。でも、そんなツヨシも可愛いんですよね、自分で演ってて(^_^)v」
と、ツヨシに愛情たっぷりだ。 |
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