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軽くウェーブのかかった栗色の髪が彼の印象を甘くしているのだろうか。背が高く大きな瞳の彼はとてもソフトな印象で、どこか優雅さえ感じさせた。
とても落ち着いている彼、市川洋介さんは『マジレンジャー』6人目のヒーロー・マジシャインとなる天空聖者・ヒカルを演じる。ドラマ初出演となるということだが、その胸中にはどんな想いが巡っているのだろうか?
大きな瞳でしっかりと相手の目を見て挨拶をする市川さんに、まずは今回の取材について伺った。
「取材を受けるのも初めてだそうですね?」
「そうなんです。昨日東映ヒーローネットのサイトを見させて頂いて、みんなしっかりしたことを言っているんですね。ですけど、僕はそんな事言えないなぁ、どうしようって。うまいこと言わないといけないのかと考えたんですけど、やっぱり何も考えないほうが良いんじゃないかと思って、何も考えてないです(笑)」
と、にっこり笑った。どうやら、本音が聞き出せそうである。そして、
「ヒーローになったと言う実感はありますか?」
と、尋ねると、
「そうですね」
と考え込み、
「…まだ自分の撮影分のオンエアを観てないんですけど、撮影現場に行って僕の1シーンを撮るのに、20人くらいのスタッフの方が関わっているじゃないですか。そうすると徐々に、仕事をしているんだという実感が湧いて来ました」
みんなで作り上げていくことから作品への参加を実感し始めている市川さん。そんなに大勢の目にさらされての仕事始めは、緊張したりしなかったのだろうか?
「緊張はあまりしないんですよね。オーディションの時から、ガチガチになることとかあまりなくて。無意識に早口になっていることはあるみたいですけど(笑)」
と、度量の大きさを見せた。
そのオーディション、緊張がなかったのなら淡々と進行したのだろうか?
「普通に本読みとかをしたんですけど、世間話をしていることが多かったような…」
リラックスしていたのが良かったのだろうか。
真の決め手は我々には分からないが、充分アピールになったであろう事実を彼が教えてくれた。なんと、彼は教員免許を取得していたのだ。これは先生的存在のヒカル役には持ってこいの条件だろう。
「ちゃんと教育実習にも行ってアルバイトも家庭教師とか塾の教師をしたりしていたので、そこは若干アピールしたかも(笑)。昔から戦隊ものを観て育ったとか、子供が大好きとかって言う話も良い方向に働いたのかな?」
と、ちょって照れくさそうに笑った。 |
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では、市川さんはどんな戦隊シリーズを観て育ったのか詳しく聞いてみよう。
「一番好きなのは『科学戦隊ダイナマン』。でも、塚田プロデューサーに話すとそれは再放送なんじゃないかって言われたんですけど、そんなこともない気がするんです」
と、首をひねる。
『ダイナマン』の放映は1983年だから、1980年生まれの市川さんは3歳ということになる。覚えているものだろうか?
「ちゃんと歌も覚えているんです。『太陽戦隊サンバルカン(1981)』も観てたと思うんですけど、その頃、僕1歳ですね(笑)。そうなるとあまり自信がないんですけどf(^_^;」
と、ますます首をひねる。
が、それはどうやら4歳年上のお兄さんの影響があるようだ。
「僕は『電子戦隊デンジマン(1980)』の記憶はないんですけど、兄が小さいソフビ人形を持っていたんですよ。小さい頃ってトイレにオモチャを持って行くじゃないですか、それで僕、デンジマンのピンクの人形を便器に落としちゃったんですよ(笑)。母親が割り箸とビニール袋を持って取り出すのを、今でもハッキリ覚えています(笑)。もしかしたら、それが一番古い記憶かも知れないです(笑)。でもそれは捨てられちゃって、その後は人形4体で遊んでました(笑)
と、トイレにまで持ち込む程大好きだったようだ。さらには、
「『超電子バイオマン(1984)』のロボットを買ってもらって、剣がプラスチックで薄くて長いんで遊んでいるうちにパキン!と割れちゃって(苦笑)、代わりに割り箸を持たせて遊んでたりとか、いろいろありましたね。大好きでした」
と、甦る記憶を次々と話してくれた。
その戦隊シリーズに出演が決まった時は、やはり嬉しかったと言う市川さん。オーディションに合格したことを真っ先に報告したのは、家族だった。
「家族にはまず最初に報告しましたね。『本当に出来るのか?』ってそんな、同じような反応でしたね。友達にもまだあまり言ってなくて。オンエアが始まる前に言ってオンエアを観て『なんだこりゃ?』ってなると困るから(笑)、徐々に広めて行こうかなと思ってます」
さて放映されたらどんな反応が返ってくるのやら。楽しみと不安が入り交じっていると言う。
また、初めてづくしの今回のこの仕事、驚くことが多いのではないかと思い、こんな質問をした。
「撮影現場では驚くことが多くないですか?」
すると、早速、
「この前初ロケに行ったんですけど、周りにファンの方がいっぱいいらっしゃって。それにまずビックリしましたね。本当にすぐ近くにいて。僕はまた微妙な立場で(笑)、正体が明かされてないじゃないですか。なので、あまり顔を合わせないようにしてました(笑)。もちろん、ほかの5人は握手したりしてました」
子供好きだけに早くヒカルを知ってもらい、子供たちと仲良くしたい市川さん。そして、すっかりヒーローが板に付いてきたマジレンジャーの5人の印象を伺った。
「5人はやっぱりヒーローでしたね。僕は先生役なので、余裕でみんなを包むと言うか、手の上で転がすというか、そういう役なんですけど、実は一番余裕がないのが僕なんです(笑)。いっぱいいっぱいです」
と苦笑する。
そして、
「マジグリーンの蒔人兄ちゃんとは割と話す機会も多くて、一緒に飲みに行ったりとかも。お兄ちゃんは、本当は僕より年上なんじゃないか?って言うくらいしっかりしてて(笑)。5つくらい年下ですけど、1日目から“お兄ちゃん”って呼んでますから(笑)。頼りになりますね。麻美ちゃん、淳くん、寛也くんが18歳で、僕がちょうど教育実習で教えた生徒と同じ年なんですよね(笑)。そんな若い彼らと一緒に『ヤー! トー!』ってやっているのかと思うと、不思議だなと思いますね」
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