東京の空は雨空で機嫌が悪かった。10月8日、小雨の中を東映撮影所に向かう。東映撮影所内では、雨のシーンが撮られていた。撮影所に到着するころには雨は止んでいたので、雨を演出する散水のダンドりなど、現場は忙しそうである。顔だけ変身を解いた轟鬼(川口真五さん)の姿が見えた。
その撮影現場の横にあるスタジオへ入ると、ザンキ(松田賢二さん)の姿が。今日は松田さんと奈々ちゃんの対談取材も入っており、その写真撮影が行われていたのだった。その後、ヒーローネットの取材が入っているというわけだ。出演者の方々は撮影で忙しい。取材がある日は何本もの取材を受けることも少なくない。
そしてインタビューをお願いする部屋で待つことしばし、先の写真撮影が終了した奈々ちゃんが「おはようございます」と登場。そのまま、こちらも写真撮影からスタートすることになった。さすがにモデル経験も豊富な彼女だけに、撮影もスムーズに進む。室内での撮影だったこともあり、あっという間に撮影は終了した。では、そろそろ本題のインタビューへと参りましょう!
「年上の方との方が、お話ししやすいんです」
開口一番、このお答えが。おっさんでよかった、俺! して、それには何か思い当たる節でも?
「小さいころから大人の方と接していたことが多かったんです。……後は、なんでしょう、落ち着きすぎてるんだと思うんですよ。友だちがにぎやかにしていても、ひとりだけ本を読んでいるとか(笑)」
小さいころから、大人に囲まれて仕事をしていたのが、大きく影響しているとの自己分析。確かに外見も含めて15歳らしいたたずまいなのだが、いざ、話してみるとその言葉通りの落ち着いた印象を受ける。穏やかなテンションで会話が進むのだ。もしかして、インドア派?
「そんなことはないです。外に出るのも好きなんですけど……学校ではみんなに合わせるというより、自分の好きなことをやっているタイプです。それに、本当に親しくならないと、いっしょに騒げないというか、本当の自分が出せないんで、友だちがすごく少ないんですよ(笑)」
友だちは数多くいれば良いってもんでもない。いざって時に助け合える本当の友だちは、実は少ないものだ。じっくり、ゆっくり、深く付き合っていけば良い。……なんて、人生相談のコーナーじゃないんだから! 響鬼についてのお話をうかがいましょうか。明日(10月9日)の放送で35話目を迎えますが、撮影の方はいかがでしょう?
「今は、響鬼の現場にいることが当たり前になってきているので、この前、休みが5日間くらいあったんですけど、早く現場に戻りたいなぁって、ずっと思ってました。キャストやスタッフの方々に囲まれてお仕事するのが楽しいので、終わっちゃったら、私どうなっちゃうのかなぁ? って(笑)すごく今から思ってますね」
すでに番組が終わった後のことを心配するくらい、現場は充実している様子。早々と、自分が成すべき事が見つけられたのは幸いである。
「この前は、桐矢京介役の中村優一さんと、ヘアメイクさんと3人でいたときに、すごく長い中あき(待機時間)があったんですけど、ひたすらくだらない話をしてました(笑)。早く撮影が終わると、みんなでご飯を食べに行ったりとかはしますね。この間も衣裳さんとメイクさんの3人で食事に行きました。キャストの方たちと行くことも多いんですけど、めずらしくその3人だけで行きましたね」
なるほど。では、いちばん出演者の中でいっしょにいる時間が長いと思われる、渋江譲二さんはどんな人?
「渋江さんは、ほんとにイブキさんのままなんですけど……すごく可愛がっていただいていて“奈々ちゃん、お菓子食べる?”とか……なんか妹のように接していただいてます。三十四之巻「恋する鰹」で、あきらが悩んでいるシーンがあって“あきらはあきらのペースでやればいいんじゃないかな”とイブキさんが話しかけるんですけど、そのときの渋江さんがふだんの感じに近いですね。あの雰囲気がいつもの渋江さんという感じです」
いつも、フワッと優しく語りかけてくれる感じなのかな? 他には?
「最近はあまり見ないんですけど、前はいつもチョコレートとかお菓子を持ち歩いているイメージが強くて(笑)。“食べる?”とか、よく勧めてくださるので、いつも甘いものを食べているイメージが強いんです(笑)……。前に渋江さんとメイクさんとご飯を食べに行ったときも“奈々ちゃん、クレープとか食べるの?”って聞かれたんですけど、“私は生クリームが好きじゃないので、あまり食べないです”ってお話ししたら、“俺はボールに入ってるくらいの量の生クリームでも、全部食べられるよ”って……そんなに甘い物好きなのかなぁ? って思いましたね(笑)」
……渋江さんは大の甘党のようだ。で、あの体型なのだから、うらやましいかぎり。奈々ちゃんは何か常備している物ってあるの?
「サプリメント、ですかね……ビタミンCとか。栄養とか偏り気味なので、サプリメントで補おうと思って」
撮影となれば自然と外食が多くなりがちだから、サプリメントは必需品かもね。さて、栩原くんたち、高校生メンバーとは最近いかが? お芝居について熱く語ったりも?
「あまり熱く語る方たちじゃないので(笑)。もちろん、色々それぞれ考えていると思うんですけど、“芝居こういう風にした方が良いかなぁ?”とか、そういう話は一切したことがないです。“現場楽しいよね”とか“城南チームの4人で、いつご飯食べに行こうか”とか企画を立てたりして、楽しい話しかしてないですね。最近、絵梨佳ちゃんとのシーンがほとんど無いので、また増えたらいいなって思ってます。あまり、会話のシーンがないので、もっとまともにふつうの会話がしたいなぁと思ってるんですけど(笑)」
鬼の弟子としてイブキと行動を共にするいう設定上、あまり他のキャラとの接点が無い役だけに、その思いもひとしおのようで……。
「ひとみとあきらのイメージが強いみたいで、トークショーとかでも“仲良いんです!”って言っても、“え〜〜〜っ?”とか言われちゃって、誰も信じてくれないんです(笑)。絵梨佳ちゃんも別のイベントがあったときに、そう言ったらしいんですけど“ほんとに〜?”って言われたらしくて、どうしたら良いのかと(笑)……」
ということなので、みなさんは信じてあげてください(笑)。プライベートでは絵梨佳ちゃんとはどんな感じ?
「ご飯をいっしょに食べに行ったときには、私の好きなタイプとか、ひたすら質問攻めでしたね(笑)」
年ごろの女の子の会話です。このコーナーの第4回のときに、桐矢京介役の中村くんにお話を聞きましたが、お芝居に関して栩原くんに絶大なる信頼をおいていましたけれども?
「この前、久しぶりにいっしょのシーンを撮ったんですけど、やっぱり、すごく芝居が自然だなぁって思いました。あきらは堅い感じのキャラクターなので、いつかこんな芝居ができるようになったらいいなぁ、と思いますね。本当の楽人くんはもっとしっかりしてるんですけど、すごく役に近いというか、明日夢くんがしゃべっているようにしか見えないんですよ。役を作って演じているという感じがしないので、それはすごくうらやましいなって思ってます」
なるほど。誰に聞いても絶賛です。それでは、公開は終わってしまいましたが、劇場版『仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼』について、現場はどんな感じで?
「生贄の役だったので(笑)、1日で撮影が終わってしまったので、映画の現場を楽しむと言うほどの時間もなかったんです。いつもの撮影とは雰囲気が違うというのは感じたんですけど。もうちょっと関わっていたかったなというのはありましたね。海に行ったら、食べられちゃいました! みたいな(笑)」
悲惨な役だったわけですが、自分で観てどうでした?
「“ああ、食べられたぁ!……”っていう(笑)のがすごくあったんですけど、鈴が生贄になれば、1年間は他の人たちが助かるので、よくやったなぁって、人ごとのように観てました(笑)」
もし、現実にそんな状況が起こったとしたら、秋山奈々はどんな行動を?
「生贄になるまでの間を楽しく過ごして、後は、鈴みたいに食べられちゃいますか、ね。でも、その前に、毎年々々生贄を出さなくてもすむように、みんなで解決策を考えた方が、ずっと幸せでいられるんじゃないかなと、脚本を読んだときから思ってました」
ということは、猛士を作ってしまうタイプ?
「ハイ。それでも無理だったら、潔く食べられます(笑)」 |