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西の地で台風14号が猛威を振るう9月6日。大泉は東映の撮影所。いつものGスタジオで急遽、桐矢京介役・中村優一くんのインタビューが録れることになった。時間は夜の8時になろうとしている。『仮面ライダー響鬼』に桐矢京介というキャラクターが画面に登場したのは2日前の9月4日。真新しいキャラクターのインタビュー。さていったい京介を演じる中村くんとは、どんな若者なのだろうか……役柄どおりの自信家なのか? この日ふたつめの取材という中村くんに、いざ、突撃!!
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「よろしくお願いします!」
取材を行う部屋に到着するや、さわやかに挨拶をしてくれた青年が中村くんだった。テレビで見た京介よりも、ちょっと線の細い……繊細な感じのする若者というのが第一印象だ。17歳の現役高校生である。その端正な顔立ちから“イケメン”と呼ばれることも多いと思う(実際、男前だ)。だが、この言葉には人としての魅力を感じさせる響きがない。そこで、それだけではない、彼の魅力を探っていきたいと思った。まずは芸能界入りのきっかけから聞いてみよう。
「友だちにやってみればって言われて、履歴書を送ったのがきっかけですね。その友だちの言葉がなかったら、今の自分はないですね」
友だちの推薦で現在のプロダクションに応募して芸能界入りを果たした中村くん。そして『ごくせん』などの作品に出演し、今回『仮面ライダー響鬼』への出演が決まった。特撮作品は初めての出演だが、ふだんのドラマなどの仕事とは違ったところはあるのだろうか?
「アクションシーンの撮影を見たときは、小さいころに戻ったような感じになりましたね。“うわっ、すげー!!”って思いました。それが一番感動しましたね。“おお、戦ってるよ!”って興奮しました」
まずはスーツアクターさんたちのアクションシーンに大興奮したという。では、自分の出演したシーンでは、何か違うところはあったのだろうか?
「僕はけっこう逃げているシーンが多かったので、これからという感じなんですけど。もっと特撮にも絡んだシーンが、これから撮れたらうれしいですね」
冒頭にも触れたが、初出演の話が放映された2日後のインタビュー。現在はそれから5話くらい先の話を撮影中だという。京介としてはどんな風に撮影が進んでいるのだろうか? 明日夢とは仲良くなったのか(笑)?
「まだ、イヤミなキャラですね(笑)。明日夢くんと仲良くしたいという気持ちはあるんですけど、言動がイヤミに取られてしまうキャラというか……」
こういった性格のキャラクターを演じるのは初めてなのだろうか?
「はい、初めてですね。もう最初はどうしていいのかテンパリましたね。でも、負けず嫌いなところはけっこう京介と似ていたので、そこはやりやすい部分ではありました」
京介は運動オンチなキャラだけど、中村くんはどうなのだろう?
「う〜ん、みんなにまぎれて得意そうに見せるというタイプで(笑)。そういった要領の良さは京介と似てるかもしれないですね。ごまかし方がうまいっていう(笑)」
特技がヒップホップダンスということで、ダンスは?
「好きですね。中学2年生くらいから踊っているんですけど、踊り終わったときの充実感が好きというか……何かある種ホッとする部分があるんですよ。今も通ってる高校のダンス部に飛び入り参加して踊ったりします。文化祭でやろうよとか言って。その時だけメンバーに入って踊ってます。これも京介っぽいかな(笑)。去年はクリスマスに、軽音楽部とダンス部が企画した合同ライブみたいなのが学校であって、そこに飛び入り参加しました」
現役高校生らしい学園生活がうかがえる。話している顔も楽しそうだ。好きなことを話している人の顔というのは輝いていて美しい。学校生活の話が出たところで、その様子を聞いてみると……。
「今年は、受験を控えているので、みんなそれに集中してますね。僕も受験を考えているので、何とか仕事と両立させたいと思ってます。大学で心理学を学びたいんですよ。芸術学部とかを受けるよりも、演技につながるんじゃないかと思って。ちょっと変わった方向から芝居に向き合ってみたい部分もあるので。それにちょっとマイナス思考なところもあるので、それも変えられたらなっていうのもあります(笑)」
花の受験生でもあった中村くん。その向学心は仕事へとつながるものだった。仕事といえば、彼は同じ事務所の仲間たちと「D-BOYS」というグループに属している。D-BOYSは発足して1年あまり、基本的には個々での活動がメインだが、ファンクラブイベントなども行っている。ゆくゆくはD-BOYSでの舞台などといった企画も考えられているそうだ。これからの成長を期待されたフレッシュな若者(えっ死語?)たちのグループである。何かみんなでやってみたいこととかはあるのだろうか?
「みんなでというのとは違うかもしれないんですけど、夏休み(8月25〜26日)に『プリーズ★ミー』という舞台に出たんですよ。僕以外は全員若手芸人の方たちだったんですが、その舞台がすごくおもしろかったんです。ふだんの俳優さんたちとは違った間というか空気みたいなのがあって、それがすごく楽しかったので、もう1回喜劇をやってみたいですね。二枚目の役だったんですけど、いちばん最後の公演では笑わせてみたくなって、ボケというか、そういうシーンを演出家の方に作っていただいたんですけど、それがけっこうウケたりして。舞台って直に反応が来るじゃないですか。だからもう1回そういう舞台をやってみたいですね」 |
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構成/竹中 清
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