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その詞に自らのメッセージを込め、藤林聖子さんと共に作り上げたこの「夢のかけら」。唐橋充さんにとってとても思い出深い曲が、さらに大事な1曲となったようです。
この日のレコーディングに備え、大好きなたばこも我慢していたほど。さて、守り神のスネークオルフェノクは唐橋さんに力を授けてくれたのでしょうか?
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Q:「夢のかけら」は劇中曲だったんですよね?
唐橋充さん(以下唐橋):この曲「夢のかけら」は、海堂直也がまだそんなにキャラクターが決まっていない浮遊状態のときに、田崎(竜太)監督がオファーしてですね、わざわざ書き下ろして頂いたというギターの曲なんです。8話の放映後に田崎監督に会ってお食事させて頂いたんですけど「曲に助けられたな(笑)。俺も助けられたんだよ」っておっしゃってて、泣きそうになりました。
そもそもギターの曲は、巧の時にしか流さない予定だったんだそうなんです。それを曲げてまで田崎監督がこの企画を通してギターを弾いてもらって…。7、8話を録る前にこのギター演奏が入ったCDを頂いて、そのときは毎日そればかり聴いていて。だから聴く度に当時の冬の撮影を思い出すんですね(笑)。
このギター曲というものを…これをメロディに起こすってすごい事なんですよ!
Q:作詞も聖子さんとディスカッションしたそうですか?
唐橋:実は「みんなのうた」(NHK)を狙っていて、ま、無理なんですけど(笑)。武田鉄矢さんの「少年期」って歌があるんですよ。このお話を頂いてすぐにそういうノリで作って行こうかな?って思ったんですけど、時間がなくて。それで藤林(聖子)さんが詞を書いてくださっていて、メロディも全部決まった時点で渡されたんですね。だけど「ごめんなさい、僕も伝えたいことだけは伝えさせてください」ということで、僕が提出したものもエイベックスさんが快く受け止めてくださって。時間がないのに藤林さんも快諾してくださって、歌詞に「&唐橋充」なんてね、おこがましいですが。書かせていただいて、こういう事になりまして。すごいことなんですよ、自分の作品に手を入れられるっていうのは。謝れるなら一生分使って藤林さんに謝りたいです、お礼を言いたいですね。
もちろん歌詞も気に入ってますよ! ここ、昨日出来た歌詞なんですよ! 「声を抑えて泣くような風の中で〜」これが出てきた時は嬉しかったですね。前の晩に田中麗奈さんの『初恋』を観て、いいなと思えて一晩悩んで、速攻エイベックスのディレクターさんに「出来ました」って電話しました(笑)。
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Q:これから歌うのは唐橋さんとして歌いますか? それとも海堂直也として?
唐橋:いい質問ですね! 考えてなかった(笑)。僕がそもそも最初に、子供が大人になるときの思春期の曲、って考えていたときは海道直也でと思っていたんですが、こうやって作っていただいたメロディで聴くと大人の歌詞で、海堂は子供なのでとてもとても。海堂にはもったいないですよ、考える前に行動しちゃう男なので。だから、海堂直也の血を引き継ぎ唐橋充が歌います(笑)。
Q:レコーディングは初めてですか?
唐橋:経験ありますよ、ハイパーバトルビデオ(幼年誌の全員プレゼントビデオ)で(笑)。あれは新鮮に楽しめたけど、これはたぶん…みんなの夢を正にくだかないように(笑)、かけらにしちゃわないようにしないと(苦笑)。プレッシャーもありますね。だから、思い切って頑張ります!じゃなくて、台所で歌うように歌えたらなって思います。
この曲は劇中で好きになったというのがすごい綺麗なとっかかりで、視聴者の皆さんが色づけした曲だと思います。唐橋の声が出ていないとかは置いておいて、この曲を自由にあなたの物にしてもらえると、僕はすごく気が楽ですね。「そっとしておいてください」って言う歌詞を何処かに入れようかと思ったんですよ(笑)「探さないでください」とか。それは冗談ですけど、「これが夢のかけらかよ」って言われるのが一番いやですね。だから逆に突き抜けた詞だろうし、現実を行ったり来たりしない、朝になったり昼になったりしていない、ひとつの分野だと思うので聴くのにあたってそんなに邪魔しないんじゃないかな?って思います。いや〜、本当にこれはよくメロディにしたなって、聴けば聴くほどビックリしますね。
Q:今後もこういったオファーがあったら歌いますか?
唐橋:僕、これがラストアルバムなんで(笑)。健人(半田さん)とふたりでカラオケに行くんですけど、限界感じますもん。ダメだ、才能無いんだって(笑)。
Q:歌が完成して、第8話のように劇中でかかるようなことがあったら嬉しいですか?
唐橋:それは、やめてください! ストライキ起こしますよ(笑)。もちろん曲はいいので、声は…。舞台ではよくあるんですよ。っていうのは英語の歌詞だったらBGMとして成り立つ、というのも日本人の耳には届かないから。だから自分の歌声で自分の芝居を邪魔されたくない、っていうのがあるんですよ。歌詞を追われちゃうと、この歌詞に勝つ芝居ができるか自信がない。
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Q:ではCDを発売すること自体はいかがですか?
唐橋:これの写真集の中のインタビューにも載るんですけど、そもそも自己表現の最たる物というのは、音楽だと思ったんですね。僕は絵描きになるために上京してきたんですけど。絵を描いてもあまりみんなに見てもらえないから、僕の絵を分かってもらえるだけでいいやって考えになった時点で、万人に受けるエンターテインメントではなくなり、アートになっていくというか。人を選ぶことになっちゃう。だけど、音楽は投げちゃうと聴く人自身が自由に解釈できるというか、悲しい曲じゃなくても悲しいよ、なんて言う人もいるし。その人なりの解釈もできる、そういう媒体だと思うんです。絵や僕が作っていた舞台で作ったけど動員数に悩んだ時期に、音楽のヒットチャートを聴くとみんな知っているということ、それにずるいな、って思いましたね。だから、アートとエンターテインメントと考えると、自己表現というもの、絵に持っていたモヤモヤというものが音楽で解消できればいいな、と思いました。
Q:自由に聴いてもらうとしても、希望としてはどういう気持ちで聴いて欲しいと思いますか?
唐橋:僕の今日の衣装は宮沢賢治みたいでしょ? 昭和初期の気分に戻って聴いてくださいってことですね。ノスタルジーですよ、これは。夢、夜中見る夢っぽくてもいいんじゃないかな? って思ったんですね。そんなに重い言葉じゃなくて、ささやかな夢で。
Q:付属のフォトブックに、写真意外のお楽しみがあるんですね?
唐橋:絵を描かしてもらいました。いいですよ〜。僕のDVDを作るとしたらこういうのがいいな、というイメージ的な絵を描きました。タイトルは「僕とギターは部屋の中」。普段タイトルは考えない人なんで、言葉遊びだったりします。見開きで写真のインデックスに薄く載せてもらって、嬉しかったですね。あまり人に見られたくないので、半調くらいでちょうどいいんですよ。
Q:では最後にこのCDのアピールをお願いします。
唐橋:え〜と、CDショップに行ったら「今週のベスト3」の棚に入れておいてください(笑)。平積みにしておいて欲しいし、…TOP3から順に上げて行ってください(笑)。あくまで「(笑)」ということで(^_^)v。
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後日、唐橋さんにお会いすることがあったので、「レコーディングはいかがでしたか?」
と尋ねると、グッと言葉に詰まったかと思ったらくるりと1回転。
「1回転してしまいましたf(^_^;」
と、唐橋さん。その出来映えはフォトブックCDで確かめるしかないようです。
なお、2004年1月7日発売のこのフォトブックCDの詳しいスペックは、第2回でお知らせしていますので、そちらをご覧ください。
そして! 東映ヒーローネットでは、「夢のかけら」のオルゴールをオリジナル期間限定受注生産品として、2003年12/21までご注文を受付中です。オルゴール用にアレンジされたこの曲の楽譜が付属され、さらにケース蓋には唐橋さんデザインのプレートが付いています。詳しくは「ショッピング」のコーナーをご覧ください。
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