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今回取材は役者の所属事務所へお邪魔することとなった。その事務所へは高級住宅街特有の入り組んだ道を通る。これが予想以上に現在位置を狂わせた。オシャレな一軒家が建ち並ぶ住宅街には特に目立った目印もなく、地図を見ながら進んでいても気が付くと迷子同然、うろうろとさまよい歩くこととなる。
そんな苦労の末あって、ようやくお目当ての事務所に到着。中では草加雅人役の村上幸平さんが待っていてくれた。もちろん雅人のような嫌みを言うこともなく、爽やかな笑顔で出迎えてくれたのだった。さて、その村上幸平さんはどれほど草加雅人と違うのか、今回もTVでは分からない素顔に迫ろう。
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時間ぎりぎりの到着となってしまったので、早速インタビューの準備に取りかかった。その間、村上さんには手土産の「サイドバッシャー」のオモチャを差し出した。すると、いたく喜んで頂けただけでなく、早速パッケージを開け、説明書を見ることもなくあっという間に変形させてしまった。「さすが!」と感心すると、実は以前にしっかり説明書を見て変形させたことがあったんだそうだ。もちろんカイザのバイクということで、その思い入れが強いこともある。そして、サイドバッシャーに関してこんなお話が…サイドバッシャーの変形はオンエア直前にCGが合成されるため、アフレコ時点でも画面上には何もない状態なんだそうだ。
「最初は何の事やらさっぱり分からなかった。「ロボになるから」って言われて「は?」って(笑)。オンエアを観てビックリしました。サイドバッシャーってすごくないですか! こんなに大きくなるんですよ」
と、変形させたオモチャを見ながら、雅人とは違い感情豊かに力説した。また、バイクに乗った時の感想を伺うと、
「メチャクチャ感動しましたね。サイドカー付きライダーは史上初だったらしくて、光栄ですよね。しかもすごいロボになるっていう設定だし」
と、本人も中型自動二輪の免許を持ち、鈴鹿8耐も見に行きたがっていたほどのバイク好きということで、サイドバッシャーはこの上なく嬉しかったようだ。
そう、これだけでも雅人ではない、村上さんを知ることが出来る。
そして、村上さんもほかの出演者同様年代的に『仮面ライダー』の放映には縁がなかった。
「ちょうど間の時期だったみたいで『ライダー』は観ていないんですよ。でも、そのほかは観てますよ、宇宙刑事ものとスーパー戦隊と…『秘密戦隊ゴレンジャー』とか『科学戦隊ダイナマン』とかを、ウルトラマンも『ウルトラマン80』や『ウルトラマンタロウ』を観てて。でも『ライダー』だけ俺の記憶の中に無いんですよ。ヒーロー番組は相当好きだったと思うんで観てたはずなのに…。ヒーロー物は、男の子は必ず通る道ですよね。必ずこうやって戦わせますよね(笑)」
と言って、手に持った人形をぶつける仕草をして見せた。とても正しい遊び方だ。村上さんもヒーロー好きの普通の男の子だった。また、初めて観た番組を追求すると
「幼稚園生くらいのときに『太陽戦隊サンバルカン』を…イーグル、シャーク、パンサー」
と、割と古め(戦隊シリーズの5作品目・1981年)の作品が出てきて驚いた。はて? 村上さんの年齢は? 半田さん(19歳)ほど若くないとしても溝呂木さん(23歳)くらいなのでは?
「27歳です。結構、渋めですよ(笑)。『555』の中ではいぶし銀といえましょう(笑)」
と、そのルックスよりも高めの実年齢に驚いた。なるほどこれまでの芸歴を拝見するとそのキャリアがよく分かった。たくさんのCMやTVドラマに出演しているのだ。しかし、ご本人は始めは芸能界には興味がなかったという。
では、その村上さんのデビュー秘話は…?
「最初は渋谷でスカウトされまして、高校2年のころかな。モデルでスタートと言っていいんでしょうね。小さい事務所だったんですけど、雑誌のモデルとか何でもやるみたいな感じで。それで、JUNONスーパーモデルに受かったりして、だんだん自分の中で芸能活動が本格的になっていったっていう…。一応真面目に学校に通っていたので芸能界に興味が無いって言ったら、事務所の方が「アルバイトでいいから」って言われて始まりましたね。どちらかというと自分が望んで役者の道へ行ったというよりは、最初にそういう場を与えてもらったって感じで入っていったんで。すごい幸せなことでその中で楽しさを見つけて行って、最終的にハマっちゃったっていう」
と、それはアルバイト感覚から始まっていた。
では、今までの出演作品の中で印象深いものを尋ねた。すると、
「う〜ん」
と、プロフィールを観ながらしばし悩んだ。どれもこれも皆一様に想いがあるのだろう。一緒にプロフィールをのぞき込んでいた私は、こちら寄りの作品を見つけ思わず質問した。
「『時空警察ヴェッカーD-02』がありますが…?」
すると、にっこり笑いながら
「今をときめくグラビアアイドルたちが出てました。このときは草加雅人とは真逆の三枚目のキャラなんですよ。新人うっかり刑事みたいな(笑)。熱血系なんですけど、一番最初に飛び出して行ってやられる(笑)」
と、解説してくれた。
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「怪人にやられるために出て行くような役?」
と更に突っ込んで聞くと
「そうそう(笑)。怪人の強さをアピールするために、まずやられる、みたいな(笑)」
と、雅人からは想像もつかないほどかけ離れた役だったことを教えてくれた。では、そういった三枚目キャラが多かったのかというと、そんなことはなく、
「どちらかというと、結構嫌なヤツ系が多いですね。不良の役だったり、今まではそっち系の役が多かったですね」
と、幾分雅人寄りのキャラが多かったと話してくれた。やはり鋭い眼光はそういった役に向いているのだろう。
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