| |
 |
 |
 |
|
やんわりとした物腰、優しい笑顔、誰もがその姿に心を癒される男、菊池啓太郎。そんな彼を演じる溝呂木賢さんもまた、やはりソフトな印象で啓太郎そのものだった。立て込むスケジュールの取材日、その最後に彼のインタビューをお願いすることが出来た。取材前のメイク室で唐橋充さんや、村上幸平さん(草加雅人役)と楽しそうに会話する溝呂木さんを観ると、撮影現場の雰囲気の良さが伝わってくる。仕事が終われば一緒に食事でもするのだろうか、それぞれの終わりの時間を尋ね合っている。では、早速お仕事開始としよう。
|
 |
 |
 |
 |
目の前に座った溝呂木さんは、やはりニコニコ笑顔。“啓太郎がいる…”って感じだ。本人はあまり似ているとは思っていないらしいが、
「よく、似ているって言われがちなんです(笑)」
とこれまた笑顔で頭をかく。
身長も高く、スレンダーでスタイルもいい。最近の傾向のように、彼もまたモデル経験者かと思ったら、デビューが『OLヴィジュアル系』という役者さん。この作品には『仮面ライダークウガ』のオダギリジョーさんも出演していた。なんか不思議な縁を感じるな。とはいえ、昨今は特撮ヒーローもたくさんのドラマに進出しているので、こういった知らないうちに共演なんてことは珍しくないか…。では、話を溝呂木さんに戻そう。まずは、芸能界入りのきっかけを伺う。
「きっかけは、遡ること高校三年生のときに就職活動があって、進学する人やら就職する人やらで、分かれるじゃないですか。その時にこういうテレビの関係を…」
と言いかけて、
「高校入った頃は料理関係にいこうと思ってたんですよ。調理師ですね。これは夢のまた夢って感じで考えてたんですけれども…。就職するときに、学校に専門学校などの資料が送られてくるじゃないですか、そこで演技の専門学校のがあったので、「まぁ若いうちは無茶してもいいかな」という感じで入ったのが始まりですね」
と、本来の夢とは別の道になったことを明かした。それにしてもちょっと唐突のような気もするが?
「そうですね、テレビっ子だったので、演技に興味はあったんですけれども…。田舎育ちなんで(^_^)、芸能界に入る人はスカウトされるもんだ、って思ってたんですよ。ですから「ああこんな学校もあるんだ!」ってびっくりしました。勉強すればチャンスがあるかもしれないぞと、駄目もとで受けたっていうのがきっかけですね」
芸能人のほうが調理師よりも夢のまた夢のような気もするが、ここぞと言うときには度胸が据わっているようだ。だが、ご両親に反対はされなかったのだろうか?
「反対されましたね。「そんな安定してない仕事はダメだ」って言われたんです」
まあ、それは親としては当然の言い分。そして、
「高校の就職活動って普通は「第1志望●●●」みたいなのを学校に出すじゃないですか。でも僕は出さなかったんです。だから、毎日職員室に呼ばれて「お前はどうするんだ」って先生に言われて」
と、学校の先生も心配していた。それで溝呂木さんはどうしたのか?
「勝手に学校を探しに行って、見学に行って面接受けて…で決まりました。それで親に「ここ受かったから」って言って。で、学校の先生にも「親が承諾したんで、もうここに決めてきました」って。でも、掲示板に張り出されるのが嫌だったんで「絶対張り出さないでください」って。そしたら、こっぴどく怒られましたね(笑)」
と、笑いながら言うが、なかなか芯の強さを見せる話である。が、それは…
「意思が強いのかなぁ? 恥ずかしかったってのもあるんですけどね」
と照れ笑い。恥ずかしさも時にはパワーになる? しかも親の反対も結構強引に押し切って東京へ出てきたらしい。
「説得っていうか強制みたいな感じなんで(笑)。もう行くから!! 行かせなきゃ家出て行くからって(笑)」
ちょっと、今のソフトな感じからは想像が出来ないことだ。
さて、そうやって東京へ出てきた溝呂木さんだが、ここで話を子どもの頃へと移そう。
|
 |
 |
| |