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「親が撮った写真に写っている時の記憶は、こんなのあったかもなぁって思うんですけど」
幼い頃の記憶がないのは謙遜ではないようだが、まあ、誰でもそんなに克明に覚えてはいないものだ。が、ちょっとは覚えているでしょ?
「そういえば、昔児童館で遊びましたね。でもどんなことをしたのかは、覚えてないです(笑)。昔のTVとかも全然覚えてないんですよ。古いビデオとか見てて、昔のCMが流れるとお姉ちゃんは「懐かしい」って言うんですけど、私は「こんなのあった?」って(笑)」
「前を向いて生きてるんですね」
と、フォローすると、
「そうです!(笑) 後ろを振り向かないでね、へへへ(笑)」
と、ものすごく嬉しそうな笑顔を見せた。
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全然覚えていないとは言っているが、テンションが徐々に登ってきたのか、少しずつ思い出してくれた。
「幼稚園の何組かも忘れてるんですけど、先生が大好きでいつもおんぶしてもらったり、それは記憶があるんですよ。3人か4人くらいで仲が良かったんです。その子たちくらいしか覚えて無くて」
いいぞ、それじゃどんな遊びをしたかも思い出したのでは?
「覚えてないですね」
と、きっぱり。あまりにきっぱり言い切るので思わず笑ってしまった。
「幼稚園で一緒だった子たちは、小学校で離れたんですよ。私だけ違う小学校で。でもあるとき、中・高校生向けの児童館みたいなところがあって、そこに行ったら出会って。懐かしかったです。普通児童館って、中でお菓子とか食べれないじゃないですか。でも、そこは食べるスペースがあって、普通に図書室もあって、バンドやっている人たち向けにスタジオとかもあって、体育館もあって、すごいいい場所ですよ。よく行ってましたね。中2から高1くらいまで」
やはり楽しいことはすらすら出てくるものだ。では何が一番楽しかったのか?
「バレーボール。知らない人たちともみんなで一緒にやって。友達とかはそこで知り合った人とつき合ったりとかして(^o^)。くっ!とか思いつつ(笑)。ああ、懐かしいなぁ。はははは(笑)」
学校帰りはいつもそこへ通っていたようだ。それも、学校でクラブ活動をしたあと、らしい。
ちなみに中学校での部活は?
「テニス部。本当は卓球が良かったんですけど、卓球部がなくて、テニスに。小学校の時卓球をやっていたんですよ」
「暗いイメージじゃないですか?」
と、古い先入観で聞くと
「え、そんなイメージじゃないですよぉ(笑)、ひどいな〜。楽しいスポーツですよ」
と、明るく否定されてしまった。もっともだ。では卓球を始めたきっかけは?
「児童館かな? 児童館で卓球をやって、小学校でもやって。小学校の4、5、6年生と卓球クラブに入ってて、しかも学校から帰ってきたらすぐに、児童館に行ってまた卓球やって。卓球少女でした(^o^)」
相当卓球にハマっていたようだ。それゆえ家から飛び出し外で遊んでいるほうが多かったようだ。
「毎日外へ遊びに行ってましたね。その児童館とか」
意外とスポーツマンだったのだ。
「スポーツできないように見えます?」
と、逆に質問されてしまった。“運動は好きじゃない”とでも言われそうな気がしていたので、
「スポーツ大好きですよ。活発ですよ。中学の時もスカートの下にハーフパンツ履いて、昼休みとか超走り回ってて」
と、ここでもイメージを覆された。では、“落ち着いて座っていなさい”なんて言われたら?
「無理ですね(笑)。本とかも全然好きじゃなかったので、読まなかったんですよ、昔は。読むとしたら漫画くらいで。私が字を読んでいることが不思議ですね」
そこまできっぱり言い切るとは…でも、台本は文字だらけでしょ?
「もう、最初は見たくな〜いって、感じでした(笑)。文字だけのってキライなんですよぉ。でも、最近は本も読むようになったんですよ、これが! 長田結花をやるようになってから。今も読んでます。前は『@ベイビーメール(山田悠介/文芸社)』とか『リアル鬼ごっこ(同作家)』を読んだりしてて。あと『“It”(それ)と呼ばれた子(デイヴ・ペルザー/ソニー・マガジンズ)』。でもこれはそこまで話題になる前に買ったんですよ。ちょっと話題になり出したくらいに買ったんです。ふと目について「読みたい」と思って。それを読んでから続編の発売が当分あとだったんで、それまで何も読んで無かったんですよ、漫画しか。続編が出るころからほかの本もすごい読み始めて、最近はいろいろ読んでますね」
急にどうしたのだろうか?
「漫画(コミックス)を3、4ヶ月で100冊買っていたんですよ。本屋に寄るたびに1日に6冊とか買って、でも漫画本ってすぐに読み終わっちゃうじゃないですか。1冊30分かからないくらいで。だからすぐに読み終わって、つまんな〜い、次の本って感じで。お金がもったいないな、って。それで『“It”(それ)と呼ばれた子』の続編が出て読んでて、別に小説だったら同じぐらいの値段でもっと時間を掛けて読めるじゃないですか。そっちのほうがいいのかな?って思って、ほかの本を買ってみたんですよ。そしたら、読みやすさとかの問題で自分に合うのと合わないとあるじゃないですか、それは自分には合わなくて読まなかったんですけど。次に買った『魔女の血を引く娘(セリア・リーズ/理論社)』が自分の中でヒットしちゃって。いつも鞄の中に入れて、移動中に電車の中とかで読むって感じです。家ではまったく読まないんですけど。今は小説がバッグの中に入ってないとイヤって感じですね」
それはまた180度の変貌ぶり。すると自分でも驚いているようで、
「変わりましたねぇ! でも、探しに行くんですけど、滅多に自分が読みたいな、って思う本が無いんですよ。タイトルと表紙、パッと見のインスピレーション、それとちょっとだけ内容が書いてあるのを見て選ぶんですよ。あんまり「あ!」って思うようなのに巡り会えないです、簡単には。本屋に5回行って1回買える位なんです。家に帰る途中に本屋があるんで、毎日毎日覗いて(笑)」
それほど本を読むようになったのなら、だいぶ自分自身も変わったのではないだろうか? ちなみに
「かなり漢字を覚えたんじゃないですか?」
と尋ねてみると、
「う〜ん、どうですかね。普通です。分からない漢字でも適当に読み流す、こんな感じかな〜って。わざわざ調べるとかって、私ダメなんで(笑)」
と、読み方も自分流。では、文字に親しみも覚えただろうから、
「学校の勉強も楽しくなったりしたのでは?」
と聞くと、
「いや、全然。高校入ってから学校以外で勉強した事ないんです、まったくやらないです。教科書持って帰ったことがない(笑)」
と、勉強も自分流で、家には持ち帰らない主義らしい。
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では、家では何をしているのかな? 美佳ちゃんのプライベートタイムを少し突っ込んでチェック。
「家ではTVを観て、携帯いじって、携帯で話して。それくらいです。家にいると絶対ベッドの上にしか居ないんですよ」
それで、趣味が長電話となるのか?
「そうですね。でも仕事が毎日ある時は、疲れて携帯どころじゃないんで長電話もしてなかったんですけど。最近ちょっと休みがあるので、またちょっと長電話をし始めちゃって、電話代がこう…f(^_^;」
と、手が右肩上がりの曲線を描いた。
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