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目の前に座った彼女はサラサラのストレートヘアを揺らしながら、大きな瞳をこちらに向けた。もちろん、満面の笑顔で。一瞬、「誰だったかな?」と思ってしまう程、明るくキャラキャラと笑っている彼女は、劇中の結花とはまったく違っている。現役女子高生ということだが、喋り方もしょっとした仕草もまったくもって、女子高生らしい。そんな彼女、長田結花役の加藤美佳さん、いや美佳ちゃんの彼女らしさを探っていこう。
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「TVのイメージとは違いますね?」
とのっけから率直な感想を言うと、
「はい! よく言われます(^o^)」
と、明るい元気な返事が返ってきた。そうとうテンションが高そうだが、これはまだ登りかけだと言う。しかし、明るい。
「普段から明るいんですか?」
と尋ねると
「明るすぎてウザイくらいです(笑)」
と、あっけらかんと話す。現在定時制高校に通う4年生の彼女。彼女の名誉のためにも言っておくが、これは決して留年ではなく元から4年制なのである。仕事の合間を縫って、どんな時間でもいいから、学校に行ければいいと言う彼女は、仕事もしたい、勉強もしたい、もちろん遊びもしたいという、普通の女の子だ。学校のことを聞くと、
「楽しいですよ。もうすぐ修学旅行なんです。行きますよ! もうOKが出てますから(^o^)」
と、とても嬉しそうに言う。が、行き先が普段でも行けるところでちょっとガッカリもしている。一緒に行く人が違えば楽しさも違うだろうと言うと
「どうなんですかね?」
と、いぶかしげ。顔に似合わずサバサバ系らしい。
そんな美佳ちゃんの仕事歴をチェックしよう。
ドラマの出演は1度ある。『ツーハンマン(2002年テレビ朝日系)』にゲスト出演している。主演は中村俊介。彼の大ファンでもある彼女は、
「もう! 最高!」
だったそうだ。そしてそれよりさかのぼること約2年、お仕事デビューは…
「中3の10月くらいからですね。『JUNIE』の専属モデルオーディションの準グランプリになって」
と、モデルだったのだが、本人曰く
「モデルらしくはなかったと思いますけど(笑)」
と謙遜する。
「別にモデルと決めていたわけじゃなくて、ただ芸能関係に就きたかったんですよ。だから裏方の仕事とかでも何でも良かったんですよ(^o^)」
“裏方でもいい”とは意外な答えだった。では、オーディションに応募したきっかけは一体なんだったのか?
「お姉ちゃんに『JUNIE』の本でモデルの募集しているから出してみれば?って言われて、とりあえず書類を書いて写真を貼って切手も貼って、家に保管しておいたんです。どうしよう、出そうかな?って、迷ってて。「切手貼っちゃったから、とりあえず出そう」って出したら、電話がかかってきて。切手貼ってなかったら、多分出さなかったですね。面倒くさくて(笑)。本当に出したのも締め切りギリギリだったんですよ」
と、美佳ちゃんの運命は3歳年上のお姉ちゃんと、一枚の切手が決めたようなものだった。しかも、その雑誌は今までみたことも無かったという。そのお姉ちゃんに美佳ちゃんは一目置いている。
「今お姉ちゃんはすごい頑張ってて、そういうところ、尊敬しちゃいますね」
どんなところを美佳ちゃんは尊敬しているのか? お姉ちゃんは美佳ちゃんよりも小柄ながら、とてもパワフル。
「今、ハワイにいるんですよ。自分で働きながら大学に行っていて。お姉ちゃんが高校生の時に、親戚がハワイにいるので1年間留学してたんです。全然英語が喋れないのに行って、親戚の家で辞書を片手に。全然喋れないのにそこで1年間過ごしたんですよ。すごいな〜と思って。今はもうぺらぺらで。私は、去年の夏にプライベートでハワイに10日間行ったんです。そのときに1日か2日、お姉ちゃんの知り合いの人のところに行ったんですよ、ひとりで。周りは英語しか喋れない、私は日本語しか喋れない、もう大変で大変で。お姉ちゃんはよくこんなところに1年間もいたなって(笑)。それでちょっと尊敬をし始めたんです。憧れまでは行かないな(笑)。お姉ちゃん、図に乗るんで(笑)」
最後の言葉に姉妹の仲の良さを感じる。
「仲が良いんですね」
と言うと、照れてしまったのか、
「全然ですよ。小学校のときは毎日ケンカしてて。殴り合いで、私は手を出さないんですけど、お腹を思いっきり蹴られたり(笑)。前に住んでいた家はトイレのドアが軽くへこんでいるんですよ。ケンカしたときにトイレに逃げ込んで、お姉ちゃんがドアをガン!って蹴って、へこんでるんですよ(笑)。すごいでしょう? うちのお母さんもお姉ちゃんも私も、力が強いんですよね」
と、パワフル家族ぶりを暴露。原因も普通にTVのチャンネル争いとかだったそうだ。それにしてもそれって、つい足が出ちゃう、手が出ちゃうってことでもある?
「ま、私はそんなことないですけどね。ははっは(笑)。でも、私は人を殴ったことないですよ、普通ですけど(笑)」
と、高笑い。やはりその明るさぶりに圧倒される。こっちまで笑い出してしまう。
そう頻繁にケンカをしていたのなら、『555』の撮影現場で痛そうことがあっても大丈夫なのかな?
「もう結構痛いこと慣れてますから、大丈夫です(笑)。第4話でお父さんに叩かれるシーンがあって、最初は手の動きに合わせて、ちょっとかする程度だったんですよ。それでちゃんと、良い絵が撮れたんですけど、とりあえずもう一回やっておこうってことになって。そしたら今度は、思いっきりバッシーン!って入っちゃって(笑)。「あ。」って思って、顔にはまったく出さなかったんですけど、心の中ではすっごい笑いたくて、笑いたくて(笑)」
痛くて涙が出そうとか、思わず声が出ちゃったとかではなく、“笑いたくなる”なんて、驚きだ。
「本当に見事に入ったんですよ、その手が。「うわ!すごい」と思って内心すごい笑いたかったんですけど、今笑ったらみんなに怒られたり、そのシーンが無駄になるので、必死で顔には出さないで頑張りました。カットになった瞬間にお父さん役の方がすごい謝ってくださって、「大丈夫です、そんなに痛くなかったです」って(笑)。終わった瞬間すごい笑っちゃって。痛いというよりも、むしろおもしろいっていうか。にらみ合いとかしても笑っちゃうほうなんですよ。あのとき、すごい堪えたんですよ」
その会心の演技はもちろん放映で使用されたそうだ。
痛みも笑いに変えてしまうほど、明るい美佳さん。結花の暗〜いおどおどした雰囲気を出すのは大変なのでは?
「私的には結構大変ですね、元がこんな感じなので(笑)。でも、ひとりの時は暗いときもたま〜にあったりするんです。寝る前とかひとりでぼ〜っと考えたり。考えながら寝るのが好きなんですよ。普通の時に考えてるのはキライです。時間がもったいなくて、あまりしたくないんです。寝るときに考えるんです、寝るために考えるんですよ。そのときはひとりですごい落ちて行ったりとか」
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そのまま眠ってしまうそうだが、それでは翌朝はどんより目覚めることになるのではないだろうか?
「翌朝は別に普通に。怒ってむかついたとしても、頭冷やしていると「ま、いっかー」って、自分も悪かったな、って思ったりとかして」
う〜む。どうやら、寝る前の考え事は睡眠導入剤みたいなもののようだ。しかも普段でも切り替えが早いようだが、
「忘れっぽいんですよ(笑)。記憶とかもあんまり覚えて無くて、小さい頃のこととかもあまり覚えてないですね」
と、これまた明るく謙遜する。
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