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その後、ショートフィルム、BS-iのドラマ『恋とおしゃれと男のコ』に出演し、この『555』の主役を射止めた。そのオーディションに受かった感想を尋ねた。
「自分自身、戦隊ものとか一切観なかった子供だったので、小さい頃に。『仮面ライダー』とか特撮ヒーローものっていうものが、自分とまったく結び付かなかったんですよ。だからビックリしましたね」
男の子向きの番組を見ていなかったという半田さん。一体どんな番組を見て育ったのだろう?
「本当に小さい頃なんですけど『ムーミン』とか観てました。『ムーミン』いいですよね、ほのぼのとして癒し系です。男の子だったらみんな『ウルトラマン』や戦隊ものを観るべき頃ですよね(笑)、そういう頃に『ムーミン』を観てましたね」
と、にっこり微笑んだその笑顔が癒し系です。
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コホン。それは兄妹の影響があったのではと思い尋ねると
「いえ、一人っ子なんで、自分で好きっていうか…。逆に親は周りが当たり前のように観てたから、戦隊ものとかも勧めたらしいんですけど、好きにならなかったみたいなんですね。全然興味が行かなかったらしいんですよ」
いますよね、こういうお子さん。大抵の子供たちがキャラクターにハマっている最中、自動車に夢中になっていたり、飛行機が好きだったりとかで、まったく興味を示さない子。半田さんはどうやらそんなお子さんだったようだ。だけど、今『555』を応援してくれているヒーロー大好きな子供たちについては、
「自分自身ヒーローに憧れたことが無かったんで、素直にちょっと不思議な感じはしますけど…。っていうか、すごい自然なことだと思うんですよ。僕が変だったと思うんですけど(笑)。すごい良いことですし、自分も嬉しいです。そういう風に言ってくれる子供たちがいるからこそ、演じる面でも気持ちも全然違ってきますし、すごい励みにもなりますよね」
と、その存在をいたく感謝している。
そしてご自身でも「変だった」というように、半田さんはちょっと変わったお子さんでもあったようだ。
「どろんこ遊びみたいなこともしなかったんですか?」
と聞くと、
「そういう遊びもしましたけど、割と小さい頃から大人の人と話をするのが好きだったりとか。もちろん大人の人っていうのは、当時の自分に合わせた会話をしてくださったんですけど。同世代で訳も無くはしゃぐ、それはもちろんあったんですけど、結構年上の方から学ぶのが好きだったんですね。一人っ子なんで、大人の中で育ったっていうのもあるんですけど」
「それは親戚や近所のおじさん、おばさんですか? どんな話をしていたんでしょうね?」
と、話の先を促すと
「よく覚えてないんですけど…大人ばっかりの中にいても大丈夫だったそうですよ(笑)。全然騒がなかったし、そういう子だったそうです」
かなり落ち着いた子だったようだ。それが今に繋がっているのだろうか?
「なんとなく覚えているのが、そういう場面が自分に取ってなんとなく居心地が良かった。同年代の小さい子の中に放り込まれるよりも、大人の中にいるほうがすごい落ち着きがあって居心地が良かったっていうのは、うっすらと覚えているんですよ」
と聞いて、大人の中に溶け込む、ちょっとおすまししたチビ半田さんが浮かんできた。
だからと言って、チビ半田くんが元気のない子だったというわけではない。幼稚園でのこんな話を教えてくれた。
「幼稚園のころはすごい活発でしたね。…ニワトリが好きでしたね。Myニワトリっていうのがいて(笑)、すごい大好きなニワトリがいて、それを小脇に抱えて走り回ってました(笑)。抱っこして。ひよこじゃないですよ。それで、先生に聞くと、そのニワトリは僕にはおとなしかったらしいんですよ。ほかの子が触ろうとするとバタバタバタってなっちゃうんだけど、僕の時はそんなことはなく、おとなしく、突っつくとかもなく。すごい可愛かったです」
かといってニワトリ全部が好きだった訳ではなく、その1羽だけを好きだったんだそうだ。なんとも不思議なエピソードだ。
また、小学校へ入ると…
「絵が好きなんですよ、今でも。絵とか書いてましたね。ひとりってあんまり無かったんですけど、少人数のつきあってくれる子たちと。みんなは鬼ごっこだとか球技を休み時間にするわけですけど、低学年のころはあまり参加しなかったですね。自分のやりたいことをやってました。だけど、高学年になってくると、結構人の目が気になってくるんですよ。これで遊ばないと「なんかハミってる」って思われるんじゃないかな?とか、そういう風な考えになってしまいまして、ここはなあなあでも遊んどかないとなってことで参加するようになりました(笑)。社会性を身につけなきゃって(笑)。そう言う感じでしたね」
とても冷静な子だったようだ。社会性を考えるなんて、高校卒業してもあまり考えた事なかった私には、ものすごい大人な小学生に思えた。
更に、
「低学年の時は、…絵を描いてたこともありましたし、すごいマニアックな遊びしてましたね。遊びかどうかもわからないような、口で説明できないような。結構友達と普通に話していたりとか、それこそ先生と話ししてたりとかも。先生と話しするの好きでした」
この辺は小さい頃の大人の話を聞くのが好きだった名残があるようだ。そしてそれはその少し後も続いたようだ。
「高校になったら男友達とか同世代と話すのが楽しいんですけど。中学校、小学校のころは名残があって、年上の方のほうが楽しかったですね。自分の経験したことの無いような話、そう言う話を聞くのがすごい好きだったのと、学べることが多かったからでしょうかね? 自分自身、同世代とのつきあい方と年上の方とのつきあい方を、生意気に分けていたような気がします(笑)」
きっとたくさんの話を聞いたことだろう。それらは今どのように半田さんに影響を及ぼしているのだろうか?
「ある特定の事柄ではなくて、人との接し方とか自然に学んでいたのかなと思います。長く生きてないとわからないことってあると思うんですよ。そういうこととかも、特定な事柄、具体的にどうこうじゃなくて、自然と。その人は教えるつもりで話したことじゃなくても、まったく経験したことのないこっち側としては「あ〜、そうなんだ」ってなって、いざ自分がその場に立ったときに「あ!」と思ったりすることもありますし」
まるで人生の予習をしているかのようだ。
「そうですね。こういう話を聞かされると「早くそうなりたい」と思ったこともありますし。でも小さい頃って、別に早く大人になりたいとかいう気持ちは無かったんですよ。変に大人ぶったりとかは無かったんですけど。子供なりにその“ちょっと摘んで見る”っていうのが、すごい好きだったんですよね。そのときは自分は「○歳だ」って割り切っていたんで」
と、語る半田さん。その話に常に冷静さを感じる。
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