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さて、今回は悪役での登場となったわけだが、出演にあたっては「悪役のイメージを変えたい」という強い決意があった。
「私の中での悪役のイメージってお色気たっぷりの衣装でケバい感じで、“早く倒されちまえっ!”みたいな感じだったんですよ。だけど自分が演るんだったら、ただの嫌なヤツじゃなくて“サキュバス、カッコよかった”っていうイメージを持ってほしかったし、リアルに怖がってほしかったんです。応援しろとは言わないですけどね、私を(笑)。悪役なので(笑)。今までのスーパー戦隊シリーズの女性の悪役って怖がられるっていうより、“お前ら、やっちまいな”みたいに命令する立場が多かったと思うんですけど、私のサキュバスを見てこれまでのイメージが変わったらいいなと思いますね」
さらに、サキュバスの役作りについて、
「人間から見たらエイリアンなんだけど、彼女も心を持ってるんですよね。お兄ちゃんが傷ついたら怒ったり・・・って感情がある役なので、全て“悪”っていうわけではないと思うんです。そのあたりメリハリをつけたいなと思って、お兄ちゃんと接する時はあくまで普通の妹として無邪気な感じを出すようにしました。最後の電撃を食らうところは、サキュバスが感じている死の恐怖が皆さんに伝わるようにとか・・・。そういうところは悪役でも“あっ、かわいそう”って思ってもらえるように演じました」
と話が続いた。ちなみに蒲生さんご自身にもお兄さんが一人いて、芝居で“お兄ちゃん”と呼ぶときは実際のお兄さんを思い浮かべていたのだとか。ボンゴブリンとブリッツ、どちらのタイプに近いのかというと、「私の兄は両方を持ってるんですよ〜」とのこと。どうやら、一人二役らしい(笑)。 |
では、サキュバスをご自分のイメージ通りのキャラクターとするために、「具体的に工夫した部分はありますか?」と質問を続けると、
「私、普段声が高いので、あまり高くならないように気をつけたのと、衣装がカッコよさを表現してくれてるので、背筋をきちんとのばすように気をつけていました。あと、タイツがぴったりしてるのでお腹をひっこめて(笑)。お昼ゴハン後のシーンは気をつけましたね〜。やっぱり、横から撮られたりすると、すぐ分かっちゃいますからね」
と抜群のスタイルからは想像もつかない答えが。
そして、もう一つ敵役ならではの苦労があったのが“怖い表情”を見せることだった。
「正直、“抵抗あるな”と思ったシーンもあったんですけど、割り切ってやりました。例えば、生命エネルギーを吸い取るシーンですごく怖い顔をしなきゃいけなかったんですけど、実際にはそんな顔はしないし、したくないじゃないですか。綺麗なお姉さんみたいなイメージでいたいですし(笑)。でも、それを言ってたらいけないと思って一生懸命怖い顔で演じました。最期、死ぬ場面では自分の生命エネルギーを吐き出してお兄ちゃんにあげるところがあるんですね。そのシーンでは口をすっごく大きく開けなきゃいけなくて、恥ずかしかったんですけど、逆にそういうシーンを思いっきり演らないと締まらないなと思ったので、真剣にやりました」
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さて、一ヶ月余にわたって撮影されたというサキュバスの出演シーン。子供の頃から見ていた番組に出演してみて、“こんな風に作られていたのか!”と驚いたことはありませんでしたか…と尋ねると、
「いろんなテレビ番組を見たりして、どういうふうに作られているかっていうのは大体知っていたんです。でも、実際に見たらやっぱり“すごい!”って思いました。怪獣や変身したヒーローの中には全部人が入っていてお芝居してるのがすごいなって思いましたし、台詞は後からアフレコで合わせるわけじゃないですか。私が変身したあとの芝居はJAEさんがやるわけですけれど、最初は違う人が演るんだから動きに違いが出るかなと思ってたんです。でも、本当に同じように見えるんですよね〜!私の変身後は男の人が入ってるんですけど、男の人が入ってるとはとても思えない動きですし。むしろ、“え、これ私が中に入ってた?”みたいな(笑)。
レッドやブルーの中に入っているJAEさんも、バン君やホージー君をイメージした動きをしてるし…。見ていて、“あ、バン君、こういう動きするよね!”っていう感じで、芝居に差がないのにびっくりしました。だから、子供はスーツの中に入ってる人と、素面のヒーローが同じ人だと思うんだよなって納得したりして」
とソファから身を乗り出すようにして一気に答えてくれた。 |
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また、現在、所属事務所でアクションのレッスンを受けていると言う蒲生さん、JAEの皆さんとの共演を、自らのワザ上達のチャンスとしてしっかりと掴んでいた。
「現場の雰囲気に慣れてきてからはJAEさんと一緒にテコンドーの練習をしたり、キックやパンチの仕方を教えてもらってました。すごく楽しかったですよ〜!
芝居の中で、激しく戦っている場面もあるんですけど、そのシーンは初めなかったんです。でも、JAEさんと一緒になって稽古しているうちに、アクション監督が“自分でやりたい?”って聞いてくださって。“ちょっとだけ(笑)”って答えたらやらせてくださったんですよ(嬉)。それからはもう、アクションシーンも全部自分でやりたくなっちゃって。特キョウの訓練シーンで、カンフーのような型の練習をみんなでやっているんですが、私も練習の時は一緒にやったりしてましたね」
と嬉しそうに話しつつ、「でも、あんまり動くとメイクさんが大変なんですよね」とちょっぴり残念そうな蒲生さんなのだった。
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