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光としっかりリンクし、アクションもできる浜崎さんだが、変身後をほかの役者さんに託さなければならないことに対して葛藤はなかったのだろうか?
「それは本当に悩んだんですよね。自分なんだけど、ほかの人が演じているっていうのは初めてで。私すごく人見知りなんですよ。でも永瀬さん(タイガーアンデッド役・永瀬尚希さん)が、積極的に話しかけてきてくれて、『こういう風にしようと思うんだけど、茜ちゃんだったらどういう動きにしたい?』とかいろいろ聞いてくださるんですよ。すごい優しい方で。でも立ち回りは全然わからないから、テコンドーのことしか分からないからお任せして。でも、大まかなことは結構話し合いました。で、できあがったのを観ると思っていた通りに演じてくれてるなっていうのがありました。意思の疎通ができていたので、現場に入って演じ始めるとそんなに悩まなかったですね。男性が演じているのに、ちゃんと女性っぽい動きになっているんですよ、座り方とかも。『さすがだな!』と思って」
ジャパンアクションエンタープライズの役者さんたちに感謝するとともに、ご自身でもよりシンクロするように、演じるときには心がけていたことがあった。
「最初に台本を読むときにタイガーアンデッドになったところも一通り暗記しておいて、変身解除のときもタイガーアンデッドを自分が演じてたと思ってその後に繋げてお芝居してました。セリフも全部覚えちゃって自分の頭の中でタイガーアンデッドを演じていると、繋ぎのシーンもそんなに辛くないんですよ」
と、ここでもまた熱心な真面目さが表に出ていた。
そして演じたタイガーアンデッドには、アフレコでセリフを合わせることになる。
「アフレコが本当に難しくて、大変でしたね(苦笑)。やっぱり中に入っている役者さんの間で動いてて、私のセリフ回しが遅くてその動きの中で収まりきれなかったりすると、ものすごく早口で言わないと次の「ハッ!」とかのかけ声に間に合わないから、それがすごく難しくて(笑)。アフレコって現場のテンションよりもマイクを前にして立って動いてないから、どうしてもテンションが下がっちゃうんですよね。だからものすごく動いてやっていたんです。やっぱり息づかいとかも絶対必要だと思って、こうやって動きながらやってるんです(笑)。そしたらバコーン!って思い切りマイク殴っちゃって(笑)、そういうアクシデントもありました。本当、大変でした(笑)」
まさに全身でタイガーアンデッドを演じていたからこそ、あの迫力が出せたのだった。
そして当然、変身前も迫力満点だったわけだが、とりわけ「おお!」と視聴者を唸らせたのは、睦月を足げにしたシーンだったのではないだろうか? そのシーンについても浜崎さんは笑顔を絶やすことなく、軽快に語る。
「北条(隆博)くんが最初、本当に私を怖がっていたらしくて(笑)。彼は『どんなの人が来るんだろう?どんな人に踏まれちゃうんだろう』って心配してて、第一印象で私が喋らなかったら『怖そう』って思ったらしいんですよ(笑)。私は彼を見てソフトタッチな子だから『踏みやすそう。良かった、この子で』みたいな感じでした(笑)。でも『ごめんね』って思いながら足げにして(笑)。そのシーンの前に睦月が持っているカードをスパーン!と蹴るシーンがあったんですね。監督に『カードを蹴って飛ばせる?』って聞かれて『行けますね』って言ったんですけど、心の中では『大丈夫かな』と思いながらも上段の回し蹴りで行ったらスパーン!って、本当にピューッて飛んでっちゃって(笑)。それを見た北条くんは本当にビビっちゃったみたいでした(笑)」
と、肝心の踏みつけるシーンに行く前に、北条くんの恐怖心を更にあおった浜崎さんだった。
「踏んでいるシーンは蹴るシーンとは別で撮ったんですけど、優しく踏んでたら監督に『本気で踏んでる感じがしない』って言われて。北条くんに『本当に踏んでいい? ぎゅーって踏んでいい?』って聞いたら『いいっすよ』って言ってくれたんで、ぎゅーって踏んだら彼の顔が真っ黒になっちゃったんです(笑)。初めての経験でしたね、男の子を踏むっていうのは(笑)」
と、女王様の気分を味わったのではないだろうか? 癖になっていたらどうしよう…。
さらに共演シーンも増えた北条さんとはメチャクチャ仲良くなったという浜崎さんは、ほかの共演者たちともうち解け、いつの間にやらあだ名まで付けられていた。ひとつは“ママ”そしてもうひとつは“ピエール”。どちらも番組を観ていただけではその理由は分からない。
「椿(隆之)くんに『子供がふたりくらいいそう』って言われたんですよ(笑)。私、竹財(輝之助)くんと同じ歳なんですよ、でも見えないってみんなに言われて。どうして見えないのか聞いたら『子供がいるからママだ』って言い出して、監督まで“ママ”って言うんですよ(笑)。『はい、次はママだよ』って(笑)」
と、まったく事実に反するイメージだけでこんなあだ名が付いてしまった。でも、それだけ母のように頼りになるというイメージなのかも。そしてもうひとつのあだ名“ピエール”誕生秘話は、
「アフレコで(梶原)ひかりちゃんと一緒だったときに、ひかりちゃんがタイガーアンデッドを見て『あれが茜ちゃんなの? なんかピエロみたいだね』って言ったんです。それがほかの人には何故か“ピエール”って聞こえたらしくてそこから“ピエール”って呼ばれちゃってました(笑)」
と、これもなんとも不思議な話である。
ふたつもあだ名を付けられた浜崎さんは、光の怖いイメージはすっかり払拭されて、北条さんや椿さんから“天然”と言われるほど、撮影の合間はリラックスしており、
「眉間にしわが寄るんじゃないかって思うくらい、いつも怖い顔をしてたんですね。でも、その分撮影の合間ですごく笑っていたんで、本当に楽しかったですね」
と、その撮影現場の居心地の良さを語った。 |
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| これまでTVドラマの経験のなかった浜崎さんにとって、『剣(ブレイド)』での経験はどんな発見があったのだろうか? |
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「映画は最初に渡された台本で全てのストーリーが分かるわけじゃないですか。でも、『剣(ブレイド)』では2話分だけ渡されてその分はわかるんだけど、そこから先、城光がどうなってしまうのかわからないし、どういう物語が展開するのかもわからない。それでその次の2話分の台本を渡されて、『ああ、こうなるんだ』ってミーハー感が湧いてくるんですよ(笑)。『うわ、睦月と仲良くなるんじゃん!』って、そういうドキドキ感もあるし、逆に難しかったですけどね。例えば睦月に介抱されたときも、そこで優しさを出すべきなのか、まだツンとしているべきなのかというのが、全部の台本をもらっていないから分からないんですよね。でも、それはもう監督にお任せして演じていたんですけど。それがすごい新鮮でしたね、先が分からないというのが。
森本(亮治)くんとかも『俺、どうなるんやろ?』っていつも言ってましたね(笑)。でも、みんなそれを逆に楽しんでいる感じです」
と、さらに彼女を驚かせたのは、アクション監督の存在だった。 |
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