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髪をアップにまとめ黒のパンツスーツも決まった、すらりと背の高い女性の登場に「誰?」と、首をかしげたが、それこそが今回のゲスト・浜崎
茜さんだった。『仮面ライダー剣(ブレイド)』で、タイガーアンデッドの城光役を演じた、立ち回りも鮮やかなあの女性だ。一瞬人違いをしたかと思うほど、あの怖いお姉さんの印象とはあまりに違っていた。
しかしキリリとした表情は光と同じであった。が、これが話を聞いていくうちにどんどん柔らかくなって行くとは、このときは予想もできなかった。 |
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まずは屋外で写真を撮らせて頂いたが、やはりキリリとされていたので、光のように怖い人だったら…という心配を残しつつ席に着いた。
やはり聞くのはこのことからだろう。 |
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「劇中のテコンドーが印象的ですが、以前からやっていたんですか?」
と尋ねると、大きな目をクリクリっとさせて、
「テコンドーをやり始めてからまだ2年半くらいですね。元々すごく身体が柔らかいし、小さい頃からスポーツも好きで、それに仕事のこれからのことを考えるとやっぱりアクション系のほうがいいんじゃないかっていう考えもあって、それで始めたんです。知人がやっていたので1度見学に付いて行ったんですけど、やっているうちに『アクションで使える!』と思ってハマっちゃったんです(笑)」
と、笑顔で答えた。
あれほどの美技をたった2年半で習得していたとは驚きである。てっきり小さい頃からの習い事かと思っていたのに。しかも、試合用のテコンドーとは別に撮影用に“見せる”ための型を習っていたという。
「例えば普通の踵落としだと、画面上では足が1本線のように見えちゃうんですね。だからちょっと足首を起こした型にしたりして、ちょっと形が違うんですよ。見せる用のテコンドーを先生が教えてくれたので、撮影の合間を縫って道場に通ってました(^_^)v」
と、週3回は道場に通ったというとても練習熱心な真面目な人。
恐らくその練習熱心の成果だと思うが、こんな最新ニュースを聞かせてくれた。
「普段の練習では仕事のことを考慮するので、あまりに激しいモノは避けているんですけど、試合前になるとどうしても試合用の練習をしちゃうので、蹴られますね(笑)。先週の土曜日に南関東のオープン戦があったんです。去年も出場したんですけど、今年は『剣(ブレイド)』の撮影が入っていて練習量が足りないなと思っていたから、ダメかなと思っていたんですよ。でも、金メダル取りました(^_^)v。身長別とかで分かれているので、いろいろとクラスがあるんですけど、一般女子のこの身長体重のクラスでは金メダルを取りました(^_^)v」
と、その実力が日々上がっていることが証明された。しかもその試合では、
「睦月にやったネリョチャギ(踵落とし)がパンパン決まっちゃって(笑)。見ていた友達が『顔が光になっている』って言ってました(笑)。本当に真剣な顔でやっていたみたいで、今年のほうが成績は良かったですね。光の魂がどこかにあったのかもしれない、タイガーアンデッドが力を貸してくれたみたいです(笑)」
と、思わぬところで『剣(ブレイド)』効果があったようだ。 |
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そのタイガーアンデッド・城光役はオーディションで獲得したものだった。ここでまた、彼女らしいと言えるようなエピソードがあった。
「オーディションはジャージで行きました(照笑)。ちょっとおもしろい話なんですけど、“動きやすい服装できてください”ってことだったんですよ。なので最初はジーパンとTシャツで行こうとしていたんです。そしたら友達に『それで足上がるの?』って言われて、上がりにくいなと思ってほかのパンツで行こうと着替えたんですけど、『やっぱりジャージが一番上がりやすいかも知れない』と思って、PUMAのジャージにしたんですけど、よく考えたらPUMAも虎と同じで猫科の動物なんですよね(笑)。おもしろいですよね。PUMA大好きなんです。すごい偶然ですけど、テコンドー道場のウェアもPUMAなんですよ」
と、目を輝かせてこの偶然を喜ぶ浜崎さん。興奮気味な彼女からはあの光の冷たい感じは一切感じられなくなっていた。
「それで、PUMAのTシャツとジャージでオーディションに行ったんです。それで先にオーディションが終わった方とすれ違ったら、すごく普通の恰好なんですよ。『どうしよう、動きやすすぎた?』と思ってたらプロデューサーの方たちに『本当に動きやすい服装で来たね』って笑われちゃって(笑)。『すみません(照笑)、アクションを頑張ります』って、テコンドーを披露したんです。でも、逆にそれが良かったみたいですね、ジャージで来たのにもビックリしたでしょうし(笑)」
と、大きな声で笑った。本当に良く笑う。しかも大きな声で楽しそうに。光からはまったく想像できない浜崎さんの姿だった。
こうして、格別のインパクトを与えたオーディションを経て、見事“虎”役を手中に収めた。 |
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このタイガーアンデッド・城光は、アンデッドの中でも比較的長寿でインパクトも大きかった。そんな光を演じて、浜崎さんに変化はあったのだろうか?
「すごくありましたね。一番最初に台本を頂いた段階では、光はまだ悪役というイメージで描かれていたんですね。でも、私には悪役だとは思えなかったんですよ。恐る恐る手探り状態で台本を読んで行くんですけど、城光は悪役ではない、とさらに強く思いました。自分の種族に誇りを持った人だから、もし私が地球に種族の宿命を背負ってきたならば、きっとこういう人になっただろう、と思ったんです。特に最後なんですけれど、自分の生きる意味を見失ったとき、睦月のためなんだけど自分の誇りを守り通したみたいな、そういう強さみたいなのを光から学んだと思います。『光と闇に操られるな!』という睦月に言うセリフをあるんですよ。でもそれって私の中にもあって、例えば1日を厳しく過ごすか、ダラダラ過ごすか、って常に選択があるじゃないですか。そういうのでも、絶対カッコイイほうを選ぼうって。私自身“カッコよくなりたい”とすごく思っているんです。以前も多少はあったんでしょうけど、さらに意識するというか。何においてもカメラがなくてもTV画面を通してなくても、いつも自分が人から見てカッコ良くなれるように生きたいと思ってます」
と、ハッキリと強く話す浜崎さんはそれだけでも、既にカッコ良かった。 |
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