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スカウト以前のことを伺うと、部活に明け暮れるごく普通の高校生だったという。
「中学と高校の最初はテニス部に入って、高校の途中から水泳部のマネージャーをやって、みんなの記録を取ったりしてました」
では、小学生や幼稚園の頃は? お遊戯会などでも活躍したのだろうか? すると、
「自分からやりたいと言うことは多分なかったと思いますね」
と言うが、決して控えめだったわけではない。
「学級委員に選ばれたいとか、生徒会の役員に立候補したりそういうことはあったんです」
と、積極性も持ち合わせていた。が、それは小学生になってからだという。
「弟と7つ離れているので7歳までは一人っ子のように育ってきて、そこまでは本当に引っ込み思案な子で、幼稚園にも行きたくない!って泣いてみんなを手こずらせた子でした。幼稚園で何かを作ったりしてもすごく遅くて、ずっと最後までひとり残ってやっているみたいな、そういう感じの子だったんです。だけど弟が生まれて、自分が小学校に上がったくらいの頃、自己主張も強くなって学級委員をやりたいと言ったり、みんなを引っ張っていくことが自分の中で心地良いという感じになったみたい」
と、子供の頃の変化を思い起こす。ところで、一人っ子のように育ったあとでは弟に対して、お母さんを取られたような嫉妬は感じなかったのだろうか?
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「多分あったんだと思うんですけど、その辺はあまり記憶はなくて。逆に母が働いていたので私が弟の面倒を見ているっていう感じがあったんですよ。保育園に向かえに行ったりとかしていたので」
では、そういった弟の世話で、自分の遊びの時間は取られなかったのだろうか?
「弟の送り迎えとかやることだけやって、後は遊びに出て行っちゃう。『早く家に帰って来なさい』って怒られるくらい外で遊んでいましたよ。中学校のときは制服のまま外で遊んでて怒られたりとかしましたし」
中学生になるとどんな遊びをしていたのだろうか?
「遊ぶと言っても、部活をしていたのでたまに休みがあるときに友達と買い物に。名古屋の中ですごく栄えているところがあるんですけど、渋谷みたいなところが。そこへ行ったり。あとは男の子のこととかおしゃべりしたり、あの子は誰々君が好きで、つき合うとかつき合わないとかそういう感じで。普通ですよ」
と笑うが、高校生の頃のちょっとおもしろい遊びを聞かせてもらった。
「TVで『スチュワーデス物語』が流行った時は、学校帰りに教室とか公園とかに友達同士で集まって役を決めて、手袋もわざわざ買って(笑)、本当に真剣に演じて楽しむみたいな遊びはしてましたけど(笑)」
と、女の子同士で好きなドラマを再現して遊んだという。演技に興味がないと言っていたが、十分演技の練習になっていたことだろう。 |
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ドラマも大好きだったが、『アラレちゃん』や『ドラゴンボール』のアニメも観ていたそうで、基本的にTVっ子だったという。
「今もそうですけど(^o^)。TVがないと生きていけないので、家に帰ると必ずTVを付けて。同じ期のドラマは撮影に入ってたりしてなかなか見れなかったりするんですけど、でもビデオを録って初回はとりあえずチェックして、これは観ようとか選択はしてるかな?」
当然観るべきドラマに自分の出演作品は含まれている。そして彼女は自分の演技をじっくりと繰り返し観る派だった。
「1回だけだと自分のところを中心にチェックしてしまうので、全体が観られないんですよね。だから何回か観ないと台本で読んだストーリーがどういう風になっているのかが観られないので、何回か観ますね。あとは自分のところを繰り返して、自分の演技チェックは必ずします。『剣(ブレイド)』はちょっと遅れていますけど、ビデオが溜まっちゃっているんですけどちゃんと観てます(^_^)v」
それらのチェックはこれからの演技に活かされていくことだろう。 |
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では『剣(ブレイド)』を離れたところでの今後の展望を伺うと、
「すごく思うのはひとりの女性の一生を描く作品ってあるじゃないですか。若い時から年寄りまで、死ぬところまでとか。そういうのがあったらやってみたいなと思いますね、ある年代の一部分のところだけじゃなくて。老け役もありますからものすごく大変なことだと思うんですけど、それって私にとってすごく魅力的なことなんです。最近でもTBSで樋口一葉の物語がありましたよね、そういう作品を観たときにすごく良いな〜って思うんです。ひとりの女性の一生を描いた作品でそれを演じられたらって、どっぷりハマりたいというのがあるんですよ。きっと悩むんでしょうけどね(^o^)」
と、具体的な想いを語ってくれた。
これまでがそうであったように、これからも着実に歩んで行く山口さんは、
「そうやって、これからもずっとやっていけたら良いと思います」
と、女優業を続ける意志を静かに表した。 |
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