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若くて綺麗なお母さんを演じている山口香緒里さんは、東京郊外にあるハカランダでの撮影を終えて東映東京撮影所へと戻ってきた。日が傾きかけた撮影所は少し寂しい雰囲気さえ感じさせていた。
控え室に彼女を訪ねるとそこは明るく華やいでいた。劇中では何かと天音を心配し不安げな表情も多い彼女だが、役柄を離れマネージャーと明るく談笑する姿は大人の女性だった。清楚な雰囲気の中にも気さくさを感じさせる山口さんに、肩の力がすーっと抜けて気持ちが和んでいくようだった。 |
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そんな彼女の人柄に助けられ、まずはこんな質問から始めた。
「天音ちゃん(梶原ひかりちゃん)の年齢設定からすると、随分と若いお母さんのようですが?」
すると、パッと背筋の伸びた上半身を乗り出すようにして答えてくれた。
「若いときにできた子供というのを考えれば、全然おかしいことはないんですよ。でも赤ちゃんくらいの子の母親役はあるんですけど、天音くらい大きいのは初めて(^o^)。お母さん役というのには抵抗は無かったんですけど、天音の大きさに(笑)『え?ちょっと待って』って(笑)。大丈夫かな?お母さんに見えるのかな?っていうのをまずは考えました。でも、撮影に入ってからは別に気にならなかったですね。彼女本人を見ていると、本当にとても可愛いしとても懐いてくれるので、知らないうちにお母さんのような気持ちになれるというか。ひかりちゃんの本当のお母さんが現場にいらっしゃるんですけど、何故か同じように叱っちゃったりすることもあるんです(笑)。自然にそういうことをしている自分がいて」
と、年齢には関係なく自然とお母さんになっているという。これはご自身でも驚いていることのひとつだった。なぜなら、
「どっちかと言うと、子供に対して苦手意識が強かったんですね。赤ちゃんくらいなら全然大丈夫なんですけど、ちょっと大きくなってきた子とずっと接しているというのがあまり得意ではないと、自分では思っていたんです」
と、言うことだ。どうやら子供との接点が少ないらしい。 |
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では、天音役の梶原ひかりちゃんと初対面ではどうだったのだろうか?
「現場に入ってからは違和感は感じなかったですね。ひかりちゃんも今はすごくよく一緒に喋りますけど、最初は口数少なくて、すごく子供って感じがしたんですけどね。でも1年も一緒に共演しているうちに本人もすごく成長して、どんどん大人っぽくなっていっちゃうんですよ(笑)、話している内容とかもね。だからビックリしちゃう。自分の子供の頃と同じように考えていたらいけない!と思っちゃいますね(笑)。でもね、普段は大人っぽい会話ですけど、役の中ではやっぱりちゃんと子供なんです。だからかしら? 特別子役という感じはしないですね。確かに『こうしたほうが良いんじゃない?』とか言うことはありますけど、子供だから、とはあまり見ていないと思います」
と、大人なひかりちゃんに驚く山口さんは、ひかりちゃんを、
「私よりも全然女優さんですもの(^o^)」
と、言う。
次に今まで出演したことの無かった子供番組についての印象を伺った。
「『剣(ブレイド)』は大人の方が楽しんでいる部分も多いですからね。私は女ですし、昔からそういう番組からはちょっと離れているので観る機会も無かったんです。最近になって知ったぐらいの知識しかないので、分からないことのほうが多かったんですよね。でも、私の役の設定として普通の人間ですから、芝居をしている中ではほかのドラマと特別すごく違うとか感じたことはないんですよね。ただ、アンデッドに襲われるとか、そういうことはもちろんほかの番組ではないですけど(笑)」
『剣(ブレイド)』において、普通の人である栗原遥香はアンデッドに襲われたこともあったが、実はブレイドと会うことすらないのだ。だとすると『剣(ブレイド)』に出演している実感はないのでは?
「周りからの反響で、私って『剣(ブレイド)』に出てるんだ、関わっているんだって思いますけど、仕事している現場ではそんなには…」
とやはり実感は薄いようだ。では出演を実感するという周りからの反響とはどんなものなのか?
「友達にちょうど子供がいて『剣(ブレイド)』を見る世代なんですよね。で、お母さんたちも同じように子供と一緒に見るじゃないですか。やっぱりハマルので、イケメンの男の子たちに(笑)。今までこの仕事をやっていて『あの人と一緒でいいね』とか直接的に言ってくる人がいなかったんです。だけど今回に限っては『あの男の子たちと関わってて良いね』とか、そういう反応が今まで自分がしてきた仕事の中でも一番すごかったんですよ。でもそれは子供がいない人、大人の男の人でもあって、男の人に『仮面ライダーを近くで見れていいね』と言われたりとか。実際は全然見れてないんですけど(笑)。もしかしたらすごいことに関わっているのかな?って感じです」
子供やお母さん、独身男性と、反響のあった人たちの幅の広さにも驚いている山口さんだった。 |
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さて、一番反響が大きかったであろう、素敵な男性陣との共演だが、やはり最も共演シーンの多いのはこの人。
「クールでちょっと無口でっていう始はもちろん大好きですけど、素の森本(亮治)くんもすごいかわいいなって感じがするんですよ」
と、さすが年上。余裕の発言だ。
ほかの共演者はと言うと、
「ハカランダに来るのは剣崎くん(椿隆之さん)と弟の虎太郎(竹財輝之助さん)。虎太郎は最初はすごく接していたんですけど、途中から姉弟というのを忘れそうなくらい出てこなくて(笑)。橘さん(天野浩成さん)は本当に1回か2回くらい…しかないですね。睦月くん(北条隆博さん)は望美ちゃん(宮澤亜理沙さん)がハカランダで睦月くんを待っていたりするんで、後半になって共演シーンがありますけど。でも、みんな本当にかわいい。かわいいって言っていいのかな?(笑) みんなそれぞれすごい魅力的ですよ。最初に会ったときから、この子たち一所懸命なんだなっていうのがあって。これまでにお芝居をあまりやったことがなくて『剣(ブレイド)』に来ている
じゃないですか。そんな役者人生の最初の頑張っている姿とか見ていると、こういう気持ちを忘れちゃいけないな、って思うんですよね」
と、自分のデビューの頃を思い出しているようす。 |
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「今まで私より年下の子たちと一緒に仕事をするってあまりなかったんですよね。今回この現場に入って、年齢もそうですけど仕事ももちろんしてきているという意味で、自分が上にいるわけじゃないですか、だから遠くから『頑張っているな』ってあの子たちを見てしまう(笑)。いつもみんなを一歩引いて見ていたい、みたいな感じはありますね。生意気にもそう思ってしまいました(笑)」
と、既にみんなのお母さん的存在になっていた。 |
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