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彼と初めて会ったのは番組の製作発表の日、バリバリに緊張している時だった。撮影もまだ始まったばかりでこの先のことなど予想も付かない彼は、ただただ大好きな仮面ライダーを間近に見られると喜んでいた。
あれから10ヶ月、映画の出演も果たした今、彼はどのような変化を感じているのだろうか。
テーブルを挟んで目の前に座った彼は、虎太郎のイメージもそのままに物静かな笑みをたたえていた。ファッションはキャップを被ったりと虎太郎とは幾分違っていた。確か劇場版の製作発表にお忍びできていた時もキャップを被っていた。どうやらキャップは竹財さんのトレードマークになっているようだ。
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まずは、映像の仕事も初めてという彼に撮影現場に慣れたかどうかを確認した。
「最近はだいぶ慣れましたね。スタッフの方の役割とかも分かったし、出番の待ち方もだいぶ有意義に待てるようになったし…今まで待ち疲れしていたところもあるんです。特にここ(ライダーの撮影現場)は待ち時間が長いらしくて(笑)。昔は待ち時間がどれくらいになるか予想もできなかったので疲れるんですよね、ずっと緊張してるから。今は肩の力を抜いてボーっとしているときもあるし、集中する時もあるし、そういう部分では慣れましたね。有意義に使えるようになりました」
と、にっこり微笑んだ。最初は相当待ち疲れをしていたらしい。
「昔は身体を使ってなくても帰ったらすぐに寝てましたね。靴を脱いでそのまま寝ていたこともありましたし(笑)。いつの間にか寝ちゃって起きたら台所だったとか(笑)。漫画みたいってププッて笑っちゃいました(笑)」
と、“バタン、キュー”を本当にやっちゃっていた竹財さん。体力も精神力も酷使していた。
「初めての仕事というのもあるんですけど、ずっと手探り状態だったんで」
と、相当神経を張りつめて仕事に臨んでいた以前に比べて現在は、
「気負いは無くなったと思います」
と、肩の力が抜け、自然になったようだ。だが、
「芝居はうまくなったとは思わないんですけど(笑)。昔より余裕はありますね」
と、謙遜する。待つことも仕事と言われる俳優業。待ち時間を有意義に過ごせるようになったなら、もう一人前? 余裕からはアドリブが生まれたりもするのかな?
「監督によってですけど。監督によってはアドリブが出せる時もあるし、採用される時もありますよ(^o^)。映画でもアドリブはあったんですけど、そこは見事カットでした。残念でしたけど」
と、苦笑い。劇場版は特に上映時間の制限から、折角撮ったシーンもカットになることが多いらしい。 |
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さて、その劇場版は当然TVシリーズの撮影と平行して行われた。竹財さんもスケジュールがきつくなっていたのでは?
「そんなこと無かったですね。天野くんとかの話を聞いていると僕は全然楽でしたね。1、2話の頃に戻った感じでした、ほぼ毎日撮影して」
と、今日はTV、明日は劇場版、と言った具合にほぼ毎日撮影があったという。劇場版はご存じのようにTVシリーズの4年後、設定が違うのでそこの切り替えはうまく行ったのだろうか?
「虎太郎なので別に大変なことはなかったですね(^_^)v。ベースはそのままで、セリフによって変わるんですよ。別に役作りをするわけでもなく、セリフが違うと表情とか動きまで変わっちゃうんですよね。そんなに苦労とかこんがらがっちゃうとかは無かったですね」
と、基本の虎太郎を抑えていることによって、苦労することはなかったと言う。
「元々、台本を読み込むほうじゃないので、流れを頭の中で考えて後は監督さんと相談しながら現場で作って行く感じなんです。それに僕の場合は衣装にも助けられました(笑)」
と、外見での変化も演じるに当たっては切り替えに非常に役立ったようで、それは自らも変えようとした点が大きい。
「実は映画の台本をもらった時から髪を伸ばし始めたんです。本当はダメなんですけどね、TVが繋がらなくなっちゃうから(笑)。よく観ていると25〜30話くらいは髪が長いんですよ(笑)。椿くんよりも長かったですから(笑)。31話はよく観ると分かるんですけど、みんな一気に髪を切ったからさっぱりしてますよ(笑)。『映画が終わったんだな』って分かる人は分かりますよ(笑)」
と、髪型にもこだわった。
「やっぱり外見をとことん変えようと思って。TVではずっと髪を下ろしていたんで、天音の誕生会の時だけ上げたことがあるんですけど、そのときくらいだけでずっと下ろしていたんです。映画での虎太郎のイメージはホストだったんです(笑)。勘違いホスト。多分何も知らないヤツが金持ちになるとこんな感じになるだろうなと思って、外見は変えたつもりだったんですけど」
しかもこれは自分のアイディアだったという。
「初めて現場に入るときに髪を上げて行ったら、監督が何も言わなかったので、『いいのかな?』みたいな(^_^)v」
と、行動派。
「注意されたらそこで直せばいいやと思っていたし。アクセサリーもジャラジャラ着けて」
このアクセサリーもちゃんとこだわりがあった。小道具さんが揃えてくれたものの中から選んだそうだが。
「小道具さんと映画の衣装合わせの時に相談して『キラキラしたのがいいです』って言って全部ゴールドで石が付いているのとかを用意してもらって。でも昔の虎太郎のままって言うのを出したくて、よく見ると石の色をライダーの色にしてるんですよ。カリスは無かったですけど、ブレイドの青、ギャレンの赤、レンゲルの緑、って」
皆さんは気付いただろうか? こういった細かいところにまでも竹財さんのこだわりがあった。 |
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さて、映画出演も初めての竹財さん。初の大スクリーン登場の感想を伺った。
「やっぱりすごいですよね。迫力がTVとは違いますよね。自分のことはあまり観てなかったですけどf(^_^;。ライダーの変身後をずっと、すごいなと思って観てました。スクリーンで観ると違いますね。今回は特にアクションが多いような気がするんですよね。カッコ良かったですよね」
と、いささか興奮気味。ライダー好きだからなおさらだろう。 |
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