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そんな椿さんが役者になる転機は、高校1年生の時に訪れた。
「中学3年生で自分の進路の話をするじゃないですか、意識し始めたのはちょうどそのくらいですね」
と、話し出した椿さん。元々芝居に興味もあり、
「その当時は豊川悦司さんがすごい好きだったんで、それに憧れてたかな。今はもう尊敬ですね。今はオダギリジョーさんにすごい興味があります。自由奔放そうでいいですよね」
と、動機については本人にもはっきりとした自覚はなかったようだが、今はその視線の先に先輩仮面ライダー、オダギリジョーさんの姿を捉えている。 |
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そして役者になることにご両親は当然のように反対。そんな時、よく出かけていたという東京でスカウトされる。
「タイミング良くてよかったなって(笑)」
と、なんともおおらかに笑う。スカウトされてなかったらどうするつもりだったんだろう???
「不安は無かったんですか?」
と尋ねると、にっこり微笑んで、
「なるようになるさ、って思ってました。思い切ったことをやりたかったんです」
と、やると決めたからには一直線。やんわりしたそのキャラクターの中には、1本真っ直ぐな強い芯が通っていた。
しかしスカウトされたからと言って、すぐに役者の仕事があるほどこの世界は甘くはない。たくさんのオーディションも受けたし、モデルやCMの仕事も、ほかのアルバイトもたくさんした。そんな中で勝ち取った役、それが剣崎一真だった。
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椿さん自身「結構長かった気がする」という、下積み(?)時代に終止符を打ったこの剣崎一真役。当然、役者になることを反対したご両親に自慢したのでは?と思いきや、
「家を出るときは、21歳まではお世話をよろしく、って言っていたんです(笑)。で、今21歳で仕事も大丈夫そうになってきたから「大丈夫になったでしょ?」とかいう感じです」
と、謙虚。どうやら両親に上手に甘えていたようだ。
「最初は21歳まで自由気ままにやってきて、もし21歳になって何も仕事がなかったら、どうしようと思ったんですけど。やっぱり見切りが必要じゃないですか」
自分に科した見切りの年齢が21歳。ところが、例え剣崎一真役が決まっていなかったら?の問いに、
「でも、やりたいことが芝居しかないから、21歳過ぎても芝居はやっていこうと思っていたんです(^ ^;」
と、ちゃっかり自分のやりたいことは通してしまうつもりだったらしい。剣崎役はうまく椿さんを後押ししてくれたようだ。
そんな椿さんにご両親は?といえば、息子の活躍を喜ばない親はない。
「今はすっかり親ばかになったような気がして(笑)。でも『剣(ブレイド)』が終わるまで安心してないみたいですよ。ある意味親孝行ができてよかったです」
と椿さんは照れながら語った。
また周りの友人たちの反応を伺うと、
「特にないですね。友達にたまに電話するんですけど『久しぶり』って言うと『久しぶりじゃないような気がするだよね』って言われて。お前はテレビ観ているだけだろう、って思うんですけど(笑)」
と、友達もちゃんとTVを観てくれているのだ。 |
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“仮面ライダー”は『仮面ライダーBLACK』を観た記憶がある程度という椿さんだが、ブレイドに決まった時の印象を伺うと、
「ヒーローだ!って(^o^)/。21歳の若さで主演を取れる番組って、なかなか無いじゃないですか。そういう面ではずっとこういうの(ヒーロー番組)をやりたいなっていうのがあって」
と、素直に語る。確かに若いうちにしかできないのがこういったヒーロー番組。端役よりも主役を、というのが椿さんの信念だった。
また椿さんが初めてブレイドのデザインを観た感想がおもしろい。
「観たときすごい嬉しかったですね、『これが自分になるのか』って」
そう、「自分がこれになるのか」ではなく「これが自分になるのか」。それは第1話の登場シーンを思い出せる発言だった。
これまでのライダーと言えば、役者さんが先に登場しもったいぶってからようやく変身、というのがポピュラーだった。(まあ、それはそれで観ているほうからすれば「いよいよ変身か!」と気持ちが高ぶっていいのだが…)しかし『剣(ブレイド)』は全くの逆。惜しみもなくブレイドから登場し、活躍した後に剣崎へと変身解除する。まさに、ライダーが椿さんになったわけだ。新鮮さを感じたシーンだった。 |
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