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桜の花が一斉に咲き出した4月上旬、この日はお天気も良く桜も一段と綺麗だった。そして、その桜の花に負けるとも劣らない綺麗な人にお話を伺うことができた。『爆竜戦隊アバレンジャー』の悪役女幹部“ジャンヌ”役を、凛とした美しさで演じている桜井映里さんだ。彼女のその白い肌は桜の花びらのようにほんのりとピンク色を帯びて、テレビで見るよりもとても柔らかい印象を受けた。それは小柄で、華奢とも言えるほど細身な姿のせいでもあったのだろうか。
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アフレコを終わらせた彼女にテレビとのギャップを伝えると、にこやかに笑いながら
「良く、言われます(笑)。逆に普段を良く知っている友達とかには
「東映のオーディションに受かったよ!」
って言ったら、
「え? ホワイト? イエロー? 何色?」
「違うから。悪役なんだけど」
「えー! 大丈夫なの? 映里ちゃん」
って(笑)」
と、どちらかと言ったら“おっとり”と表現したほうが合っているような、甘い口調で答えた。あの怖いジャンヌの雰囲気はまったくない。
そして彼女のドラマ出演はこの『アバレンジャー』が初となる。
「毎日、やったことのないことを経験できるじゃないですか。なので、楽しくてしょうがないですね」
と、体当たりで撮影を楽しんでいる様子。そして『アバレ』以前の彼女はモデルをしていたという。
「最初モデルのお仕事をしてて、女優になったきっかけっていうのも、CMで短いセリフがなかなか上手に言えなくて、何回やってもヘタだったんですよ(笑)。それで、どうにかしたいなと思ってレッスンに通い出したんですね。そしたらそちらの先生が良い先生と言うか、すごい素敵な先生で。習ってて楽しくて、セリフを喋るのが楽しくて楽しくて仕方なくなってしまったんです。それで女優さんっていいかも、やってみたいなって」
彼女のこの言葉から、とても真面目であることはすぐにわかった。一歩一歩足元を確かめながら、チャレンジして今があると言った感じか。そして舞台や数々のCM出演は経験していたものの、レギュラードラマ初チャレンジにも関わらず、見事“ジャンヌ”役を射止めた。
「見事って言うんですかね? 最初大変だったんですよ、緊張しちゃって。オーディションの時に、堅くなっちゃって。思い出しても緊張します、本当に」
と、オーディション時の緊張ぶりは尋常では無かったようだ。
「最初の2次、3次オーディションではお芝居もカチカチで。後からプロデューサーさんとかに受かった理由を聞いたら「質問した時の応対がおもしろかったから、ちょっと残しておいたんだ」って言われて(笑)。「最初はまさか君が受かるとは思ってなかったよ」って中嶋(豪・テレビ朝日)プロデューサーさんに(笑)」
と、これまたズバリ言われたようだが、彼女は笑って話す。
「中嶋さん曰く、オーディションの時私、髪の毛がボサボサで顔が見えなかったらしんです、そんな覚えはなかったんですけど(笑)。で、髪を上げるように言われて、髪を上げて机の前をみんなで順番に歩いたんですね。そのときに「あ、可愛かったんだ。それまで気が付かなかったよ、ボサボサで来るし」って(笑)」
本当に髪がボサボサだったとしたら、もしかして天然も入っているのかも…。さらにオーディションでのエピソードは続く。
「最初は演技も全然ダメだったんだけど、最終選考の時は“ここまでヘタで落ちなかったから、何も緊張することはない”と思って、のびのびできちゃったんですね(笑)、集中したと言うか。だからオーディションの中で成長が見られたみたいで、それが良かったみたいです。でも“最初があれだけヘタだったら”っていうのがあるんですけどね(笑)」
短期間でかなりの成長ぶりを発揮したようだ。そしてオーディションに受かった彼女は、
「緊張しなくて集中していればあれだけできる、そういう力は持っているんだからがんばってね」
と、プロデューサーの方々に励まされ、
「がんばらなくちゃ!って。きっとほかの若手キャストのみんなも思っていることだと思うんですけど、1年間続く番組ってほかにないですよね。1年の中でこんなに毎週毎週やらせてくれる現場ってないので、もう毎日勉強、というか「こうしてみよう、ああしてみよう」って。できなかったりして後悔の部分ももちろんあるんですけど、終わる頃までには少しは成長しないと!(笑)」
と、可愛く意欲を燃やしている。
そして“ジャンヌ”という役柄についても聞いてみた。
「悪役に対する抵抗は無かったんですか?」
すると意外な答えが返ってきた。
「最終選考の時に、「らんるとジャンヌを演るとしたらどちらがいいですか?」って聞かれて、「ジャンヌをやりたいです」って言っていたんです」
抵抗感はまったく無かったようだ。
「オーディションの時に仮の台本があったんですけど、ジャンヌのキャラクター、バックボーンがおもしろかったので、是非この人の気持ちを表現できたら楽しいだろうな、と」
ヒーロー、悪役の垣根を越えて“ジャンヌ”のキャラクターに魅了されたようだ。
「こういう影の部分、嫌な部分、暗い部分を持つ役というのはもちろん初めてで、やりがいがありますね。嬉しかったですね、もう、ガッツポーズ。合格の電話がきて、電話に向かってガッツポーズ(笑)、嬉しくて本当にニヤニヤしちゃって」
と、劇中では見ることができない、本当に嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
その念願のジャンヌ役に挑む彼女。謎に満ちたキャラクターだが、特にアバレブラックとの関わりが気になるところだ。
「ジャンヌはもっといっぱい秘密を持っているんですけど、それは小出しに(笑)。観ている人が楽しんで頂けるように、と思いながら。ストーリーの中では、ヒーローっていうのは、いいこと悪いこと、いろんなことを教えてくれて、子供が見てても楽しいと思うんですけど、ジャンヌの関わる部分は謎が多くて一緒に観ているお母さんやお父さんが「どうなるの?」って言う詮索する楽しみがあると思うので、そういう意味で、ジャンヌとアスカ、レッドとの関わりとかを観て頂くとおもしろいんじゃないかな、と」
と、すっかりジャンヌの謎めいた部分を武器にしているようだった。
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そして今はアスカ(阿部薫さん)・アバレブラックとの共演シーンが一番多い。特に第7話でアスカとほおの爪を合わせるシーンでは、視聴者をドキッとさせた。
「あのとき大変だったんですよ。ほおの爪がプラスチックなんですね。冬って乾燥してますよね? 近づけるたびにピチッ!「痛っ!」って。もうお互いに「痛いよう」って言って。でも、我慢。ピチッとなっても目を閉じない! って」
と、意外な苦労話が飛び出した。静電気に悩まされたとは…てっきりアクション中に取れてしまった、と言ったアクシデントを予想していたのだが。
「それもありますね。ちょうど第11話でのアップシーンで。海の近くのビルの上で、強風でポーン、ポーンって飛んじゃって。頭も押さえないと飛んじゃうって」
どうやら強風には悩まされる運命にあるようだ。なにせ、キャラクターをマスコミに初お披露目する“撮影会”でも、かなりの強風だったのだから。そのときの写真が使用されている『アバレンジャー』キャラ初登場の幼年誌等を見て頂くとお解りかと思うが、ジャンヌのマントのみならず、アバレブルー・三条幸人の髪の毛が風で逆立っていたりするのだ。
「あんなモンじゃなかったです。爪が風で飛ぶくらいですから。接着剤で付いている物が動いていないのに、風だけで飛ぶくらいの強風ですからね」
と、その強風は撮影に使用したビルを封鎖にまで追い込んだらしい。
そして日々の天候に左右される撮影に、彼女はこんな言葉を漏らした。
「毎日ブラックと戦っているのか、天候と戦っているのか(笑)」
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